食べ活
2015.06.09
焼き肉は、網の上での子育て

今日はみんな大好き、焼き肉の世界。お話を伺うのは、音楽プロデューサーの田辺晋太郎さん!もともとはミュージシャンとしても活動されていたそうですがその印税の8割を、肉に注ぎ込んでしまったそうです。肉料理といっても、ステーキ、ハンバーグ、いろいろありますが、中でも焼肉の魅力とは。
■焼き肉の魅力はその「未完成さ」
「焼き肉って、実は未完成な料理だと思うんですよ。他の料理っていうのはどれも、仕上げはシェフがして、テーブルに運ばれてきます。ですけど焼き肉は、焼く前の生肉の段階で味付けされた物が、出てくる。ということは、全ては焼き手に委ねられているという事ですよね。そこに無限の可能性を感じるという所から、自分の中で、その肉をどう育てるかというか愛でていくというか、美味しく食べるかという事が、試されているんじゃないかなと感じるようになってから、どんどん焼き肉にハマっていったかもしれません。」
育てる、愛でるというワードがでましたが、子育てをするように、「こんな肉になってほしい」というビジョンをもちながら焼肉に取り組むことらしいです。そんな田辺さん流の子育てならぬ肉育て方法とは。
■カルビの脂を起こす
「皆さんが一番よく召し上がるのってカルビが多いと思うんですけども、カルビっていう部位は脂が多いんですね。その、脂をちゃんと起こしてあげるのが大切です。焼いた時に、フツフツと脂身が沸騰してくるくらいになるまで、ある程度片面はしっかり焼いた方が良いです。口の中で溶けるような脂と、そうでない部位ってあるんですが、割とカルビの脂は、しっかりと熱を入れてあげる事で旨味に変わります。カルビは、片面をしっかり焼いて裏はお好みで。」
焼く・焼かないの調節は、裏面で!
「あと、一番大事なのは、いきなり強火の所に置かないという事ですね。ある程度、中火とかそれくらいの所でカルビを焼いておけば、温度がしっかり上がって脂は溶けるけど、肉は焼き過ぎないという事になりますので。強火の所に置いてしまうと、脂がちゃんと溶ける前に肉が硬くなってしまうという勿体ない事になるので。ある程度、中火くらいの所で火を入れて行くのが、カルビはおススメですね。」
シュミ活資金が当たったら、ちょっと贅沢なお肉で、試してみてはいかがですか?

