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【放送時間】山崎怜奈の誰かに話したかったこと。内 Mon-Thu 14:30頃〜

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オンエアレポート
2014.12.02

『夢枕獏さんのあとがき、そして児玉清さんの解説はしっかり読むべし!』

今日は、本とコミックの情報誌「ダ・ヴィンチ」編集長の関口靖彦さんをお迎えし、普段見落としがち!またスルーしてしまう、本の一番最後のあの部分にまつわるお話をいただきました。

『夢枕獏さんのあとがき、そして児玉清さんの解説はしっかり読むべし!』
夢枕獏さんのあとがきは、なんと自画自賛から始まります。でもそれが嫌みじゃなく、物語を愛してる感じがするから不思議。児玉清さんは大変な読書家。児玉さんの解説を読んだら、思わず買わずにはいられないんだとか。なにがスゴいって、この2人はそれぞれ、あとがき・解説だけで本が出ているということ!

夢枕獏さん→『あとがき大全』
児玉清さん→『ひたすら面白い小説が読みたくて』


続いては、作品を盛り上げるユニークな解説ものを教えていただきました。それがコチラ!

『歌人、升野浩一さんの実録小説「結婚失格」は、解説の町山智浩さんの厳しい突っ込みがあり、より素晴らしい1冊となった!』
通常、本編を誉めるのが解説ですが、こちらは鋭いツッコミが魅力の解説。

歌人としてデビューし、小説も書く枡野浩一さんの『結婚失格』。妻が突然、子どもを連れて去ってしまった、自身の姿を描いた実録小説です。小説の中で、枡野さんは「自分が正しいのに」と書き続けます。そこに解説の町山智浩さんは、

「正しければ愛されるなんて、中学生か!!」

と手厳しくツッコミ!そして読者は、どちらの視点も深く共感できるんです。自分は正しいと言い募ってしまう夜もあれば、そう言われて「正しくなさ」の広がりに惹かれる日もある。本編と対照的な解説が付いて、一冊の本として完成した稀有な例なんです。

関口さんが編集長をつとめるダ・ヴィンチ1月号(12月6日発売)は、毎年恒例のランキング大特集「BOOK OF THE YEAR2014」!本好きによる投票で、単なる売上ランキングとは異なる、「今年よかった本」を選出しています。こちらも要チェック!

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