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【放送時間】山崎怜奈の誰かに話したかったこと。内 Mon-Thu 14:30頃〜

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オンエアレポート
2014.11.17

『いい和紙は、日に当たると、黄ばんでいかず 白くなっていく!』

ユネスコ無形文化遺産への登録が見込まれている「和紙」ですが、どんな性質を持っているのか…?日本橋の老舗「小津和紙」の西本さんに伺いました。

続いての秘密がこちら!

『いい和紙は、日に当たると、黄ばんでいかず 白くなっていく!』
例えば障子紙ですと安価なものは日が当たると黄ばんでしまうんですが、クオリティが高い物は白くなっていくんです。一番いい紙は、今でいうとお寺や料亭などで使われているそうです。和紙を白くするのに【雪ざらし】という方法があります。雪の上に原料を置いて、日光と雪の反射で原料が白くなって行くんですって。

その和紙ですが…実は…とてつもなく強いんです。続いての秘密がこちら!

『和紙は1000年たっても大丈夫!』
こちらは北区にある「紙の博物館」の学芸部長 辻本直彦さんにお聞きしました。和紙のほとんどは中性なので酸化しづらく、紙がボロボロになりにくいんです。実は正倉院には八世紀から十一世紀にわたって使われた紙がそのまま残されているほど!一方、みなさんもよくご存知の新聞紙は、半日ほど日に当てると黄土色になります。機械パルプの原料には、光に当たると繊維を弱くするリグニンというものが多く含まれます。黄土色になって、やがてボロボロになるのはリグニンのため。最近の西洋紙(コピー用紙)などは酸性から中性化され、100年は持つと言われているんです。それでも和紙の10分の1!
  
では…その強さが気になりますよね?そこで、日本橋の老舗「小津和紙」の西本さんに実験方法を教えていただきました。紙をコピー用紙と手漉きの和紙を、A4であればA4の幅で2ミリ、3ミリに合わせて切ってわっかを2つ作り、それを引っ張り合って切れなかった方が強い。そのやり方が一番、わかりやすいそうです。

実際にスタジオでやると・・・

お見事!

和紙が勝つ理由は、コピー用紙より繊維が長く網の目のように複雑に入り組んでいるため。これは、手漉きでないとできない技!(※100%ではないそうです。)
     
お話しを聞かせてもらった日本橋「小津和紙」さん。和紙の色んなグッズを取り揃えています。もちろん、今回、無形文化遺産登録間近の手漉き和紙もお買い求めできます。ちなみに…今の人気商品は、和紙に筆ペンで文字をなぞって行く「写経セット」とのこと。気になる方は是非!

小津和紙のホームページはコチラ!
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