よ・み・き・か・せ

【放送時間】山崎怜奈の誰かに話したかったこと。内 Mon-Thu 14:30頃〜

TOKYO FM

  • X
  • Facebook

radiko.jpで今すぐ聴く!

オンエアレポート
2014.11.17

『和紙は水に強い!濡れても大丈夫!乾かせば墨で書いた文字も復活する!』

今日は、まもなくユネスコ無形文化遺産に登録される見込みの「和紙の秘密」についてお届けします。

お話を伺ったのは東京・日本橋にある創業360年の老舗「小津和紙」の西本幸宏さんです。伝統の製法で作られた和紙なんですが…いろいろな秘密があります。

最初の秘密がこちら!

『和紙は水に強い!濡れても大丈夫!乾かせば墨で書いた文字も復活する!』
江戸時代の商いは、お盆と正月しか集金をしなかったので、確実に受け取ったというサインがありました。非常に大事なものになるんですが、江戸時代は火事が多い!大福帳が燃えないように、井戸の中に投げてしまうんです。和紙に墨で書いてあるものを乾かすともう一度、読めるようになるんです。水に強いという性質がいかされて生活に使われていたんですね。お習字の練習の時、洋服に墨を付けてしまった経験はありませんか?洗濯をして乾くと…うっすらと墨の跡が浮き出てくる…あの原理です。

そんな強い和紙を作る手漉きの技術…実は…この技術…あることに応用されているんです。続いての秘密がこちら!

『手漉き和紙の製造技術が生んだものが…「板海苔」!』
北区にある「紙の博物館」の学芸部長 辻本直彦さんにお聞きしました。昔は生海苔、つまり佃煮のようなものしかありませんでした。江戸時代中期あたり、養殖技術が確立され、主に東京湾で採れた海苔を浅草和紙の製紙技術を用いて紙状に加工するようになりました。これが現在市販されている板海苔誕生の瞬間です。手透き和紙の技術がなければ、おにぎりに海苔が巻かれてなかったかも?
  • mixiでシェアする

新着コンテンツ