夏休み期間中に開催される一大イベント「盆踊り」。みなさん、大人になってから「盆踊り」で踊っていますか？そこで、今日は盆踊りをライフワークにしているという「あまちゃん」の音楽でもおなじみ、音楽家・大友良英さんに、大友さんがハマった 盆踊りの秘密を伺って行きます。

数々の音楽に出会ってきた大友さん、最初は「盆踊りなんてダサい！」と思っていたそうです。そんな大友さんが、奥深く盆踊りにどっぷりハマってしまったのは、音楽家だからこそ感じた「盆踊りのビート」に、とある秘密が隠されていたからなんですって！

『盆踊りのビートは 世界に類をみない どんな曲にでも合う万能ビートである！』
盆踊りのビート、いわゆる、「だだんだん　たかたった…」みたいなやつ。これがダサいと思っていたんですね。ところが、いざやってみたら・・・困ったことに、自然と体が動いてしまったんです。今まで散々頑張ってロックのビートとかジャズのビートとか、サンバのビートを会得してきたのに、理屈抜きに、何の努力もしていないのに乗れてしまう…それが盆踊りのビートだったんですって。

そして、勉強をすればするほど、この「盆ビート」こそが、日本のポップスであると大友さんが発見しました。いわゆる伝統的な盆踊りは別ですけど、東京音頭みたいな盆踊りはレコード会社が仕掛けたポップスでもあるので、日本のポップスの原型でもあるんですよね。きっとね。大友さん曰く、なんでも盆踊りになるそうで、例えば坂本龍一さんの戦メリ音頭や、ＡＫＢの曲なんかも全部、盆踊りの曲になるとのこと。放送ではジェームズ・ボンド盆踊り、アナ雪盆踊りをかけてみましたが、確かに自然！笑

そして、この収録をしていると…大友さんの取材に同席していたビクターの担当者・小平美由紀さんが、こんな秘密を教えてくれました。

『名古屋では、荻野目洋子さんのダンシングヒーローが盆踊りの定番曲！』
愛知県では、文化として当たり前のように「月が出た出た〜」みたいに流れてくるんですって。振り付けもちゃんとあって、みんな小学生の時からそういうのを聴いて育っているんだそうです。そこかの町おこしとして若い人ができるようにと…町長さんが取り入れたのが始まりだそうです。また、十和田の盆踊りはマイケル・ジャクソンの「スリラー」がかかって、おばあちゃんたちが踊っていたりするそうですよ！

こんなご当地あるあるも、面白いですね！