よ・み・き・か・せ

【放送時間】山崎怜奈の誰かに話したかったこと。内 Mon-Thu 14:30頃〜

TOKYO FM

  • X
  • Facebook

radiko.jpで今すぐ聴く!

オンエアレポート
2014.07.28

『渡辺謙さんの人生のエネルギー、糧となった映画 その4』

月曜から木曜までの1つのテーマでお送りするアポロンの秘密。今週は、俳優の渡辺謙さんを毎日お迎えしています。

最終日の今日は、「明日の記憶」をプロデュースをして撮ろうと思った1つのはずみになった映画でもある、「君に読む物語(原題: The Notebook)」という一作。




認知症を扱った映画で、青春時代と、老いたカップルの姿が交錯していく話なんですけど、人ってこんなに温かくて切なくて、本当に色んな想いをしながら長い人生を歩んでいくのだということを刻々と見せてくれる映画なんだそうです。自分自身が病気をして「死」というものを考えた時に何が怖いって「肉体が滅びること」よりも「人に僕がいたことを忘れられることの怖さ」をすごく感じたとのこと。「人が生きてきた道を全部消されてしまうということの切なさ」みたいなものを描きたくなったんだそうです。

*************


そして、連日「GODZILLA ゴジラ」の見どころを伺っていますが、これから観る方におすすめのシーンをお聞きしました。

今回、科学者として怪物を研究している役割を担っている謙さん。哲学的な台詞を言うことが多く、「愚かな人間たちは全部自然をコントロールできると思っているけれど、それは実は間違いなんだ。」という非常に哲学的な台詞をいうショットがあるんだそうです。お日様がなくなってきて、もうあと10分、15分で撮影が終わり、エキストラの動きもある、クレーンが寄ってくるタイミングとのマッチアップもあるといった緊張感がある状態。そのシーンはワンショットで広い画から、グッと寄ってきてツーショットになり、最後は顔のアップになるくらいまでのシーン。

撮れる時間が10分を切っていたときに、突如顔の前に10匹くらいの蚊が飛んで来ました!しかし、「蚊はいない。」と思いこむとにして撮影を続行!結果的に、すごく良いシーンになってOKも出たそうです。その時の台詞は「Let them fight!」「もう戦わせるしかない!」という締めだったのですが、監督に「実は、蚊がすごかったんだよ・・・」と説明したら、監督はシニカルに「Let them bite!」(噛ませろ!)と言ったそうです。

問題のシーンを観ていると、まさかそこに蚊がいるとは誰も思わないです。真面目なシーンなので、是非いったん頭を空にしていただいて、2度目3度目観るときのオプションとして楽しんでみてはいかがですか?

渡辺謙さん、4日間、ありがとうございました!
  • mixiでシェアする

新着コンテンツ