よ・み・き・か・せ

【放送時間】山崎怜奈の誰かに話したかったこと。内 Mon-Thu 14:30頃〜

TOKYO FM

  • X
  • Facebook

radiko.jpで今すぐ聴く!

オンエアレポート
2014.03.18

『桜の秘密 その1』


気象予報会社ウェザーマップによりますと、東京の桜の開花予想は、3月26日。4月2日頃には、満開の桜が楽しめるそうです。今日は、そんな桜の花が好き過ぎるあまり、会社を辞めて北海道から沖縄まで桜前線を追いかけるという、桜ウォッチャーの中西一登さんに桜の秘密を教えてもらいます。

春の花を代表する桜ですが、まずそんなイメージを覆す秘密から。

『日本では、春夏秋冬12ヶ月連続で、お花見ができる!』
そして、これだけで驚いてはいけません!なんと中西さんは、かれこれ151ヶ月連続、全国1,100ヶ所以上で桜を見ているんだそうです!春の桜は、想像がつくのですが、夏、秋、冬に桜なんて咲くわけない!と思いますよね?ところが中西さん曰く、実は、桜は一年中日本の何処かで咲いているんです。その秘密はズバリ品種!桜の品種によって、咲く時期がズレているんです。例えば、夏には長野県小谷村の栂池自然園。自生のタカネザクラが十数本見られます。秋には埼玉県神川町。城峯公園の十月桜がすばらしい!とのこと。そして冬には沖縄県の桜。染井吉野よりも赤みが強いカンヒザクラが咲き、本部町八重岳、今帰仁村今帰仁城址、名護市名護城が沖縄の3大桜名所。これに久米島町を加えて4大桜名所ということがあるんだそうです。このように、1年中、日本のどこかしらでは必ず、桜は咲いていて、その品種による咲く時期を計算して、日本全国の桜の花を追いかけている、というわけなんですね。

続いての秘密はこちら。
『1年で最も見るのが難しいのは、8月の桜である!』
基本的に、1年を通してどこかしらで桜が見られる日本で、最も苦労するのが8月。他の月と違って、この場所でこの品種の桜が咲く!というのがないからなんです。いつ、どこで咲くのかが予想できない8月に花見をするには情報収集が欠かせなくて、基本的にはネットの情報や、知人の紹介だが、毎日欠かさずチェックしているそうです。

これまでに見た場所は、北は北海道、南は沖縄・宮古島市まで、本当にその年によってバラバラ。2009年の宮古島市は、知人から教えてもらったものの、桜が咲いていると教えてもらったのが土曜の夜で、すぐに飛行機をケータイ予約し、2席しか空いていないあやうい中、割引チケットを買う余裕もなく、翌日の日曜日に定価の往復11万5千円かけて東京から日帰り旅行。全くもったいない旅行だったとのこと。笑 2013年は1泊2日だったものの、島中の20カ所ほどの桜数百本を見て回ったが、咲いていたのはたった1輪。この1輪が咲いていなかったら全くの無駄足になるところでした・・。

放送では時間の都合でお伝え出来ませんでしたが、中西さんが1月から12月まで、どこでどんな桜を見られるか、全部教えてくれました!みなさん参考にしてみては?

1月 :沖縄県の桜。染井吉野よりも赤みが強いカンヒザクラが咲きます。本部町八重岳、今帰仁村今帰仁城址、名護市名護城が3大桜名所。これに久米島町を加えて4大桜名所ということがあります。
2月 :伊豆半島の河津町で、ややピンク色が濃い河津桜が咲きます。染井吉野よりも少し大きめなので、見栄えがします。
3月 :平年の3月下旬に咲く、六義園の枝垂桜が、東京一の枝垂桜だと思っています。樹齢約60年とは思えない、大きくて枝ぶりのいい桜です。
4月 :東京近郊ならどこでも見頃。東京で好きな場所を挙げるなら、新宿御苑、千鳥ヶ淵、靖国神社。横浜なら、みなとみらい桜通りと汽車道。
5月 :GWに見頃を迎える、青森県弘前市の弘前城。私が日本一好きな桜名所です。桜の手入れがトップクラスなので、どの桜も大変見事です。
6月 :北海道の東端、根室市で千島桜が見頃を迎えます。ほぼ毎年、根室市に行っています。
7月 :長野県小谷村の栂池自然園。自生のタカネザクラが十数本見られます。年によっては積雪の横で咲いています。
8月 :決まっていないので、とにかく情報収集です。
9月 :鎌倉の瑞泉寺で、水戸黄門お手植えという冬桜が下旬に咲いていることがあります。
10月:埼玉県神川町 城峯公園の十月桜がすばらしいです。
11月:愛知県豊田市小原の四季桜と、群馬県藤岡市の桜山公園の冬桜。特に小原の桜は春と見間違えるくらい盛大に咲きます。10月、11月のこの3箇所を合わせて、個人的には秋の桜の3大名所と呼んでいます。
12月:品川区戸越公園にあるヒマラヤザクラ。遠くネパールやインドから運ばれた桜が、和風の門の前で咲くとりあわせが楽しめます。

中西さん、毎月欠かさず桜を見るにはずいぶんと苦労をされているようですが、そこまでして桜を追い続けるようになったきっかけは、春以外に桜の花が見られることを知って最初は驚き、それならば自分の行動で証明しよう、と思ったことなんだそうです。30代に入って桜の儚さに美しさを感じるようになったそうですが、そんな中西さんも若いころは、宴会のついでに〜という感じだったそうですよ!笑
  • mixiでシェアする

新着コンテンツ