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【放送時間】山崎怜奈の誰かに話したかったこと。内 Mon-Thu 14:30頃〜

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オンエアレポート
2014.01.14

『アカデミー賞をとるのは、ゴールデングローブ賞で選ばれなかったゼログラビティである!』

今日は、TOKYOFMでもおなじみ!映画コメンテーターのアリコンさんこと、有村昆さんにアカデミー賞予想をしていただきます。第86回アカデミー賞をさっそく占ってもらいますが、ここ数年の傾向から、こちらの作品を推しています。

『アカデミー賞をとるのは、ゴールデングローブ賞で選ばれなかったゼログラビティである!』
アカデミー賞の前哨戦といわれるゴールデングローブ賞ですが・・・、実は、そんなことはないようです。ゴールデングローブは、「それでも夜は明ける」がとりました。「ゴールデングローブは、アカデミーの前哨戦」と言われていますが、反映されるのは80年代より前の話。ここ25年は、ゴールデングローブ賞とアカデミー賞は変えてくるというのが、ひとつの傾向なんです。82年、ゴールデングローブ賞は「ET」だったのに、アカデミー賞は「ガンジー」。90年のゴールデングローブ賞は「ゴースト」だったのに、アカデミー賞は「ダンスウィズウルブス」。2009年は「アバター」がとると言われている中、「ハートラッカー」がとりました。あえて、エンタメを変えて、芸術、アカデミーの差別化。今回ゴールデングローブ賞を取ったのが「それでも夜は明ける」。・・・となるとゼログラビティが有力なのでは?という分析です。もう一つの傾向として、アカデミー賞、コメディ、SF、ホラーが入りにくいというのがあるんです。芸術色や脚本が、エンタメより重視されやすいんです。そんな中、ゼログラビティは50年に一度あるかないかのSF大作、かつ芸術色・脚本の力もあるんです。「ゼログラビティ」、「それでも夜は明ける」、「キャプテンフィリップス」の三つ巴。主演のトム・ハンクス、そして、アカデミーのもっともテーマとされる、アメリカンドリームと、見逃せない1本です。

そして、このゼログラビティ、すでに日本でも公開中ですが、ゼログラビティをより楽しむための秘密も伺いました。
『ゼログラビティは、アイマックスシアターで“吹き替え”で見ると宇宙の無重力状態が味わえる!』
ゼログラビティは、有村さんが2013年に観た映画では、トップ3に入る作品とのこと。宇宙飛行士が無重力状態で船外活動をしてたら、命綱が切れ、大宇宙の中に放り出されてしまう。酸素が減る中、無事に生還できるのか!?という作品です。実は、出だしの13分は、実はノーカットの長回し。重力が無いので、三脚を使っていない撮り方により、どこをどう観ていいのか分からない無重力体験ができるんです。演技力もさることながら、監督の演出力が素晴らしいそうです。宇宙空間でよく撮った。CGも素晴らしいんですが、アリコンさんの注目は音。宇宙を体感してほしいということで、あえて音を入れていないんです。無音が長く、普通は世界観を煽るBGMを使ったりするのに、それも使わない。役者の息遣いと、破壊音だけ。急に静まり返って、どんどん無音が怖くなってきます。是非ともアイマックスシアターでご覧いただきたいとのこと。ちなみに、字幕版より、吹き替えがいいという理由は、字幕が出ると、平衡感覚が保たれるから。字幕がないと究極の無重力感覚が味わえるんだそうです。
   
このあとも、アリコンさんには、アカデミーの秘密伺います!
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