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【放送時間】山崎怜奈の誰かに話したかったこと。内 Mon-Thu 14:30頃〜

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オンエアレポート
2014.01.08

『小説家 平野啓一郎が語る ベートーヴェンと小説の意外な関係性』

続いては、「アポロン クラシックの秘密」。

ちょっとだけ格調高く、それでもアポロンらしく?意外な秘密満載でクラシック音楽の秘密をお送りしていきます!今日も昨日に引き続き、芥川賞作家 平野啓一郎さんがかたるベートーヴェンと題してお送りしました!

今回は、平野さんの本業である「小説」にまつわるお話!ベートーヴェンがどんな音楽家だったのか、また、「小説」とどう繋がっているのかをお話していただきました!

『小説家 平野啓一郎が語る ベートーヴェンと小説の意外な関係性』
ベートーヴェンは宮廷にパトロンがいてというよりも一般大衆向けに音楽を作り始めた最初の人。彼の深刻さはたんなるディレッタント(好事家)的楽しみではなく、人間そのものが持っている苦悩を表現している。それは小説的でもあり、ある意味世俗的なものもある。そのへんの混ざり合い方が人間的。魅力でもある。そうなったのは彼自身の政治的思想もあると思う。今の言葉でいうとリベラルというか。社会全体が近代化する中で彼の新しい時代の雰囲気とマッチしていた。

世俗的というのは小説にもつながる。つまりロマン主義者から歓迎された小説と同じ。イギリスの近代化とともに小説はうまれ、一人一人個人の人生を描くことが重視された。その意味では人間が主役になるというのはそのときのひとつの時代であった。ベートーヴェンもそのような考えの人だった。だから生前から大人気だったのがそれを表している。

平野さん、ありがとうございました!
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