今日はパティシエの世界大会「世界パティスリー」で日本代表チームが優勝したときの味覚担当監督で、ホテルニューオータニ・シェフパティシエの中島眞介さんにおいしいケーキを食べる秘密、取材しました！ちょっとした工夫で、さらにケーキがおいしくなったら、最高ですよね！ケーキのイチゴ、あなたはいつ食べてますか？


『ショートケーキのイチゴは、最初に食べるべし！』
ショートケーキ、イチゴを最初に食べるか、最後に食べるか。究極の悩みですが、中島さんによると、迷わず、「まず最初に食べてください！」とのこと。ショートケーキのベースは生クリームとスポンジ。甘いスポンジ部分を食べた後にイチゴを食べると、必要以上にすっぱく感じてしまうんです。一方、イチゴの酸味を最初に食べてから本体に突撃すると、口が爽やかに。また、本体を食べたときに甘味をすごく感じられるんだそうです。

こんなことも聞いちゃいました！「ホールケーキを上手に切るには、どうしたら切り分けられますか？」その答えは、「ナイフを温める！」とのこと。「温める」って意外ですが、お湯でしっかり温めるそうです。触ったら熱いくらいまで。水分をとって、熱いまま包丁を、真っ直ぐ下ろします。下までいったら、引く。上げるんじゃないんです！上げると、中のクリームが上がってきちゃって、キレイに切れないんです。さぁ、キレイに切れたところで、いざ、食べましょう！さらに美味しく食べるには、ナイフとフォークは、冷たいほうがいいんだそうです。ケーキって、冷蔵庫で冷やして、冷たい状態で食べますよね？実は、この温度差が、美味しく感じるんだそうです。ケーキを切る包丁は温めて、ナイフとフォークは、冷やすんですね。覚えておきましょう。

続いての秘密は、ケーキの味をワンランクアップする裏技です。
『安いショートケーキを買ったら、イチゴに塩をかけるべし！』
お手軽なケーキをかった場合。ちょい足しで、美味しくできるんです・・・。ポイントは、塩味。塩分。そう、塩分をかけるんです。それは、おつまみのアーモンドといった、ナッツ類。あれを細かく砕いててケーキの上にかけると、美味しくなるんです。ショートケーキのイチゴに塩をかけても美味しくなるそうですよ。

ちなみに中島シェフ、この時期になると、ケーキの香りがするんだとか！毎年この時期になると、何万個ものイチゴのヘタをとったり、切ったり、混ぜたり、5〜6時間はイチゴを触っています。更に、生クリームとも格闘。仕事が終わって、電車に乗っていると、周りの人に「ケーキのにおいがする！」って言われるそうです。

サンタクロースと同じくらい忙しい、中島シェフ。ありがとうございました。