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【放送時間】山崎怜奈の誰かに話したかったこと。内 Mon-Thu 14:30頃〜

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オンエアレポート
2013.12.02

『メキシコの海底には…480体以上の石像が並ぶ海底美術館がある!』

まずは、世界のダイバーが訪れる、メキシコ、ちょっと変わった施設の秘密!
『メキシコの海底には…480体以上の石像が並ぶ海底美術館がある!』
海底美術館・・・これは、海の底にある美術館のことなんですが…。メキシコの南東部、ユカタン半島の先端にある街カンクン。ここは年間300万人が訪れる国際的なリゾート地なんですが、その人気の理由の一つがきれいな海。深さ約3.6メートルの、シュノーケルに適した浅瀬が広がっているんです。ここの海にあるのが、海底美術館の「MUSA(ムーサ)」。420平方メートル以上にわたって、いろんなポーズをとった石像が沈められています。石像は、ソファーでくつろいでいる人や、手をつないで円になっている人たち、デスクに座って仕事中の人などなど、その数なんと480体以上!その石像を、シュノーケリングやスキューバで見に行くことができるんです。一瞬、古代の遺跡にも見えますが、よく見るとテレビや車などの近代のモノもあるんです。浅い海なので、海底にも光が届き、作品を神秘的に映し出しています!

この海底美術館が誕生したのは、2010年頃。石像は、全て、1人のイギリスのアーティスト、ジェイソン・デカイレス・テイラー氏が作った作品なんです。確かに今までにない美術館で、おもしろそうですが、石像を海に沈めて環境破壊にならないの‥?なんて思ったりもしたんですが、実はこの石像、むしろ自然を取り戻すための大きな貢献をしているんです。

この海底美術館が造られた目的は、サンゴ礁を作ること。どういうことかというと、実はこの石像はサンゴが付きやすい素材になっていて、像のいたるところにサンゴが繁殖しているんです。また、サンゴの他にも、魚などの生物の住み家にもなっているので、海底美術館には、海の生物の、オアシスになっているんです。サンゴが繁殖すると、作品はどんどん自然と融合し、刻一刻と変化し続けます。つまり、同じ姿の作品は二度と見ることができない、ということなんです。
    
ちなみに泳ぐのが苦手な人でも大丈夫。ここには、「グラスボトムボート」という船底がガラス張りになっている観光船が運行しているので、船の上から海底美術館を見ることができますよ。
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