『伝説のカメラマンが見た三國連太郎、そして一番のお気に入りの写真』

（◀チープトリックが世界にブレイクするきっかけとなったこのアルバムのジャケット写真を撮ったのも長谷部さん。）







（▶こちらも長谷部さん撮影。クイーンのライブアルバム「ライブキラーズ」）

長谷部宏さんは、音楽雑誌ミュージックライフの専属カメラマンに成る前は、「近代映画」という映画雑誌に所属していました。原節子さん・上原謙さんといった銀幕のスターを撮影したときに、三國連太郎さんも映画界にやってきました。当時会社で三國連太郎と三船敏郎を一緒に写真を撮ったことが。でも当時は三船敏郎の方が貫録があり、三國連太郎がこんなスターになるとは思っていなかったそうです。

そんな長谷部さんが語る、本当に良い写真を撮るための秘密とは、演出しないこと、作らないことなんだそうです。芸術家というよりも「職人」と呼ばれることを好む谷部さんに、自分が一番お気に入りの写真を教えてもらいました。それは、ビートルズのフールオンザヒルをレコーディングしているときに、ＥＭＩスタジオで撮った写真。ジョンとポールが二人だけで曲を考えている写真。このときのポールの才能豊かな頭のキレっぷりを身近にみたので印象に残っている、とのことでした。
　　　
長谷部さんの撮影された写真が収められている本「ロックンロール・フォトグラフィティ〜長谷部宏の仕事」はシンコーミュージックから発売中です。ぜひ、その歴史を感じてみてください。