小林亜星さんの名曲 / 東京都のまっきー-(55) -女性
お酒を呑みながら聴きたくなる曲は、小林亜星さんの「夜が来る」です。
1960年代後半から長年に渡り、某ウィスキーのCMで使われていた名曲で、R60世代なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
このCMシリーズの、スーツ姿の長塚京三さんが、夕暮れの街を部下の若い女性と歩くバージョンが大好きでした。
「私、課長の背中を見るのが好きなんです」という部下のひと言に戸惑う長塚さんの表情、「恋は、遠い日の花火ではない」というキャッチコピー、長塚さんの嬉しそうにピョンと跳ねる後ろ姿が印象的なCMでしたが、桑田さんは覚えていらっしゃいますか?
音楽と夕暮れと長塚さんとキャッチコピーが、ウィスキーの渋さや切なさや甘さを彷彿させ、大人になったらこの曲を聴きながらしっとりとウィスキーを呑んでみたいなと憧れたものでした。
この曲に歌詞をつくり、亜星さんご自身が歌っていらっしゃったのを知ったのは最近ですが、歌詞もバリトンボイスも演奏も味わい深くてとても素敵です。「夜が来る」をリクエストします。