福島

太陽に恵まれた国で見つけたトマト尽くしの魅惑の楽園

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ふくしまFM
北村茉倫さん

東北への玄関口であり、日本で3番目に広い面積を誇る福島県。その広大な土地は、山脈や高地に隔てられて、縦に3つのエリアに分かれています。そのため、それぞれが特徴的な風土や文化を持ち、独自の発展を遂げてきたんだそう。太平洋に面し温暖で恵まれた気候の「浜通り」、交通の便が良く果物王国でもある中央の「中通り」、日本海側に位置し雪深くも歴史に抱かれた「会津」と、どのエリアも魅力満載で、どんな旅の目的にも応えてくれるような地です。

「福島は自然豊かで、県内どこに出かけても新しい発見があります。観光はもちろん、お米やフルーツなど、なんでも美味しくて大好きな場所です」
そう話すのは「ふくしまFM」でアナウンサーを務める、北村茉倫さん。北村さんは、平日朝の帯番組『Morning Freeway ふくしま』(7:30~9:55)で、水曜日を担当中。ニュースや天気、交通情報から音楽、地元福島の話題まで多彩なプログラムで、お出かけ前の時間に明るく爽やかな気分になれるワイド番組です。

ワンダーファーム

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それでは、ふくしまFMの朝の顔でもある北村さんに、ドライブしながら行きたい県内のオススメスポットを聞いてみましょう。
「私が勧めるのは、いわき市にある『ワンダーファーム』さんです。こちらは、とにかくトマト尽くしのワンダースポット! トマトの収穫体験や、トマトたっぷりの料理が楽しめるレストラン、ここでしか味わえないトマト食品のショップなど、まさにトマトのテーマパークなんです。こちらのトマトジュースはとても濃厚でトマトジュースの概念を覆します。トマトのソフトクリームも一度ご賞味あれ!」(北村さん)

トマトだらけのスポットとは、気になりますね! さっそく、その全貌について聞いてみましょう。今回、お話を伺ったのは、ワンダーファームを創設なされた代表の元木寛さんです。

「『ワンダーファーム』は2016年にオープンした施設で、トマトの収穫体験を主とした‶体験型ファーム〟です。昨今、お子さんや若者が農業に触れる機会がなく、果物や野菜がどのように育っているのか分からないという方が多いと言われていて、少しでも農業を身近に感じもらおうと設立に至りました」(元木さん、以下同)

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もともとは、30年以上続くトマト農家であるワンダーファームさん。広大な敷地には、大きな温室ハウスがあり、年間を通してトマト狩りを楽しむことができるそう。

「施設内では9種類のトマトを栽培していて、常時、数種類を収穫できるようになっています。それぞれのトマトの特徴、栄養価の違いをスタッフが説明しながら、色んなトマトを試食していただきつつ、気に入った品種を収穫して持ち帰っていただけます。それぞれ全く風味が違うので、ひとつひとつ比べながら味わってほしいですね」

中でも、注目の品種が、太平洋側の浜通りエリアにある、いわき市ならではのブランドトマト『サンシャイントマト』です。どのような特徴があるのでしょうか?

「実は、いわき市は全国的にも日照時間が長いことで有名な地域なんです。市のキャッチコピーも〝サンシャインシティいわき〟なんですよ。トマトは日照時間が非常に重要な野菜で、いわき市で作られたトマトは特に濃厚で栄養価も豊富なんです。食べ続けても飽きがこない、甘味と酸味のバランスが良いトマトに仕上がっています」

いわきの太陽をさんさんと浴びて、瑞々しく育ったサンシャイントマト。ファーム内のショップ『森のマルシェ』には、その極上の味を凝縮したオリジナルのトマトジュースがあるそう。そちらが、北村さんもイチオシの『ワンダーレッドトマトジュース』になります。

「トマトジュースは、ファームの商品の中でも特にこだわりを持って作っていて、お客様からも好評です。一般的なトマトジュースとの大きな違いは、ジュースにしか使えない加工用のトマトを一切使わずに、そのまま食べて美味しい生食用のトマト(サンシャイントマト)だけを使って作っているという点です。そのため、ピューレのように濃厚で、トマト本来の甘味と旨味が引き立った、まさに〝飲むトマト〟といった商品なんです」

他にはないこの贅沢なトマトジュースは、無添加で新鮮な素材ままのトマトを原料としているので、お子さんからお年寄りまで大人気。栄養価も高く、健康効果もあるのが嬉しいですよね。一度飲んだら忘れられない、濃密な味わいが体験できます。

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ちなみに、ショップでは、ジュースの他にも、大人向けなトマトのお酒も販売中。 レッドアイならぬ『ワンダーゴールデンアイ』という新感覚のトマトカクテルだそうで、トマトを絞った際に、上澄みとして抽出される〝黄金のトマトジュース〟をビールと合わせたという一杯。爽やかでスッキリとした飲み口で、トマト自体に含まれるアルコールの分解酵素のおかげで、次の日にも残りにくいんだとか。お取り寄せも可能なので、お酒好きの方は、ぜひ家飲みのお供として試してみてほしいですね。

また、ワンダーファームには他にも見どころがたくさん。今年4月にリニューアルオープンしたレストラン『CROSS WONDER DINING』では、トマトだけでなく、福島県内で採れるフレッシュな食材をふんだんに使用したビストロ料理が堪能できるんだそうです。

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「『トマト・ガストロノミー』をコンセプトに、フランスで修行を積んだ若手シェフが腕をふるっています。ガストロノミーとは美食や食文化といった意味で、長年トマトを栽培している農家として、トマトを使った美味しい料理で食文化を生み出したいという思いをテーマにしています。人気のランチコース(1870円)では、麓山高原豚や福島牛を使った肉料理、いわきの漁港直送の魚料理など6種類の中からメインを選んでいただけます。どれもひと手間かけたメニューですが、一番好評なのが採れたてのトマトがまるごとひとつ乗った『ミネストローネカレー』です」

やわらかく煮込まれたまるごとトマトは、スプーンで簡単にほぐせるのでカレーと絡ませて、酸味とスパイスのマリアージュを楽しめます。見た目に美しく、写真映えすることも間違いなしの一品ですよ!

「また、ディナーメニューでは『グリーントマトフライ』がオススメです。トマトを収穫する前に、摘果といって青い実をある程度間引きするのですが、この青いトマトをフライにした料理になります。アメリカでは日常的に食べられているメニューで、トマトのジュワッとしたジューシー感とカリカリの衣がマッチするんです。日本ではここでしか食べられないかもしれません」

ちなみにデザートには、北村さんも推していたトマトピューレを使ったソフトクリームもありますよ。余すことなく、最後までトマトグルメを満喫できそうですね!

「ドライブがてらに来ていただいて、色んな形でトマトを楽しんでいただきたいです」と話す元木さん。ファームでは、手ぶらで楽しめるバーベキューや広大な敷地で1日1組限定のスペシャルキャンプなどアクティビティも充実しています。

ご家族連れでも気の置ける仲間同士でも一日中遊べるワンダーファーム。東京から2時間半で行ける〝ワンダフルなトマトの王国〟で特別な体験をしてはいかがですか?

株式会社ワンダーファーム
住所
福島県いわき市四倉町中島字広町1
電話番号
0246-85-5105
営業時間
・森のマルシェ(直売所)
平日 9:30-17:00 土日祝 9:30-17:00

・CROSS WONDER DINING (レストラン)
平日 11:00-15:30 (LO 14:30)
土日祝 11:00-15:30(LO 14:30)
※トマト狩りは土日祝のみ
定休日
毎週月曜日
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アクセス
常磐自動車道三郷I.C.よりいわき四倉I.C.まで約2時間20分。いわき四倉I.C.より約3分。
ウェブサイト
http://www.wonder-farm.co.jp