東北地方の太平洋側にある岩手県。ここからは、橋爪志織アナウンサーにバトンタッチです。
橋爪さんは、岩手に来て2年目。パンと宝塚とアニメを愛し、しおパンという愛称を持っています。彼女はパンが好きすぎて、「パンシェルジュ」という資格を取得。休みの日は岩手の観光スポットと美味しいパン、お店めぐりをしているそうです。朝の情報番組「アクセル」（月〜金　07:30〜08:45）の水曜日を担当する橋爪アナからはどのようなスポットが出てくるのでしょう。

安心安全と味にこだわりあり牧場体験もできる館ヶ森アーク牧場

日本百景にもなっている猊鼻渓から車で40分ほどのところにあるのが館ヶ森アーク牧場です。
動物たちと触れ合い、生産する現場を見学し、美しい花を見ることができるこの素敵な場所も橋爪アナのオススメ。館ヶ森アーク牧場、総務の小松仁さんが案内をしてくれます。
「猊鼻渓は舟下りで有名ないいところですね。一関には厳美渓（げんびけい）という観光地もあって、こちらは空飛ぶ『かっこうだんご』という名物があります。渓流を挟んだロープについている籠にお金をいれると、団子とお茶が戻ってくるんです。発音が似ているので間違えないようにしてくださいね」

地元をよく知る心優しい小松さんのアドバイス。あらためて、館ヶ森アーク牧場についてうかがいます。
「創業者である橋本輝雄は、埼玉県深谷市の出身で、最初はそこで養豚業を始めました。後に事業拡大のため、岩手県の一関市に移ります。安心して食べられるものを作りたいという思いで、館ヶ森ハム工房を作り、それをお客さんに味わってもらいたいとレストランやマーケットを作ったのです。自分たちは、観光業をやっているつもりはありません。あくまでも農業・畜産をしている姿をお客さんに見ていただいているのです」

安心安全の食の素材を作るがゆえに、すべてを公開できるのでしょう。館ヶ森アーク牧場では、農業や畜産の体験も人気です。
「お子様連れの方なら、土日祝のみですが、たまごひろいがオススメです。放し飼いにしている鶏が生んだ有精卵を巣箱から直接とっていただけます。普段は意識しないですが、子どもたちにたまごは生きているものだというのを感じてもらえます。また、たまごは1個50円でお持ち帰りいただけます」
直接、いのちに触れるのは貴重な体験です。

「人気の商品は、精肉、ハム、ソーセージですね。ほかにもハンバーグやカレー、豚まん、焼豚などもほぼ自社で飼育し、加工したものです。カステラやシフォンケーキなどのスイーツに使うのも自社の有機無農薬小麦です。弊社では循環型農業への取り組みをしています。養豚をしていると豚の排泄物が出ます。これとレストランなどの生ゴミから製造した有機肥料を野菜や花に施しています。資源を有効活用し、持続可能な農業をしていきたいんです。これは創業当初からの目標です」

体にもよく、環境にも配慮した作物、肉、加工品であれば、万人にすすめることができます。しかも味も抜群です。どうですか、お腹がすいてきませんか？
「バーベキューテラスで食べることもできます。自然食レストランティルズでは、ビュッフェスタイルのランチ（中学生以上2000円）が人気です。こちらは東北初のオーガニック認証レストランとなっています」

もちろん食べ物だけではありません。見て楽しむこともできます。輝きの丘展望台からは、館ヶ森アーク牧場を一望できます。春には桜、菜の花を見られます。
「GWの時期には、20万〜30万株ほど植えたチューリップがキレイですね。ラベンダー畑では、6月〜7月に2000株のラベンダーが見頃を迎えます。夏から秋はコスモス、サルビアも咲きます。景色もいいし、食べ物もおいしいし、のんびりできるところです。ご来場をお待ちしています」

近隣には、ライオンやゾウ、キリンなどを見られる岩手サファリパーク、東北最大級のぼたん園がある花と泉の公園など見どころが多い地域です。一度足を伸ばしてみませんか。