PASSENGER DIARIES

EDC 営業日誌(過去のお客様)

2023年7月29日放送

Passenger

速水もこみち

本日のお客様は、速水もこみち様。
1984年、東京都出身。
2002年、ドラマ『逮捕しちゃうぞ』で俳優デビューし、2005年には『ごくせん 第2シーズン』に出演され、一躍ブレイク!以後、ドラマ『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』で主演を務めるなど、数々のドラマ・映画で活躍されています。また、幼少期からの趣味は料理。日本テレビ『ZIP!』内で放送されていたレギュラーコーナー『MOCO’Sキッチン』ではプロ級の腕前を披露するなど、芸能界屈指の料理男子としても知られています。今回は、もこみちさんのヒストリーを紐解くドライブです!

 

 

〜料理男子〜

“料理男子”のもこみちさん。これまで、メディアに公開したレシピの数はおよそ3000! これらのレシピは、もこみちさん自身が考えたモノで、「3000もよくアイデア出ましたね!」と驚く川島さんに、「やっぱり好きなことなので、色々(アイデアが)出て来ちゃうんですよね。」と話します。また、料理を通じて出会った方々と話し、お互いにアイデアを出し合うことで新しいモノが生まれることもあるそう。
外食に行くこともあるそうですが、先日、こんな出来事が・・!
それは、初めて訪れたお店でランチのコースを頼んだ時のこと。もこみちさんが、厨房に背を向けた側の席で食べていると、コースの途中で“あっ、(それまでと)違う人が作ったのかな…”と感じたとか!実際、その料理はそれまでと違うシェフが作っていたそうで、もこみちさんは、「味付けのバランスが異なるように感じた」と言います。違いを言い当てたことにご自身も驚いたそうですが…料理を極めたもこみちさんならではの仰天エピソードですね!



(ご自身の冠番組のロケで、料理の腕を振るうもこみちさん!)

そもそも、もこみちさんが料理にハマったきっかけは、フジテレビの伝説の料理番組『料理の鉄人』。少年時代のもこみちさんは、鹿賀丈史さんがパプリカをかじるオープニングの映像を観ながら“この食材って、苦いのか?美味しいのか?酸っぱいのか?…何だろう?”と、鹿賀さんの表情から、食材の特徴を読み解こうとしていたそうです。そして、この番組がきっかけで“俺も料理してみたい!”“将来は料理に携わる仕事をやりたい!”と思うようになったそうです。
こうして、かなり早い時期から始まった料理人生。小学生低学年時の、自由研究のテーマは“カルボナーラのレシピ”!
当時から、カルボナーラを作っていたと言うもこみちさんは、今のようにスマホで簡単にレシピが見られる時代でもなく、料理本も持っていなかったので、独学でカルボナーラを研究していました。そこで、その様子を写真に撮り、レポートにまとめて提出!
周りの生徒とは一線を画す自由研究だったこともあり、友達のお母様たちが集まってきて、「もこちゃん凄いわね!」「もこちゃん本当にカッコいいわ!」と、モテモテだったとか。この時、“こいつは(料理が出来ると)モテるな…!”と手応えを感じ、料理熱がさらに高まっていったのでした。笑

もこみちさんといえば、オリーブオイル。なんと、小学生の頃から洋食にはオリーブオイル、和食にはサラダ油やごま油…と、自然に使い分けていたそうです。
『MOCO’Sキッチン』などで、オリーブオイルを使って料理の腕前を披露するようになった時、それが世間で話題になると、(今まで当たり前のように使っていたため)逆に驚いたと言います。川島さんが「やっぱり、もこみちさんがオリーブオイルの伝道師になっている部分ありますよ。」と言うように、『MOCO’Sキッチン』以降、スーパーなどでは、オリーブオイルの仕入れ量や種類が増えたのでした!

 

 

~俳優デビューまで~

もこみちさんが芸能活動を始めたきっかけは、スカウト!この時のことについても、たっぷりと伺いました!
スカウトされた場所は、もこみちさんの家の前。現在所属されている芸能事務所の方のお知り合いが、もこみちさんの近所に住んでいて、最初はその方が代わりにスカウトしてきたそうです。ただ、当時のもこみちさんは高校生。芸能のお仕事にはあまり興味が無く、そこから半年程の間はたまに電話をもらいつつも、オファーを断っていたと言います。しかし、さすがに事務所の方も耐えられなくなったのか…ついにもこみちさんの元へやって来て直談判!その方の熱意に負けたもこみちさんは、芸能界へ進むことに。
川島さんからも「正直、この頃から爆モテしてるでしょ!?」と質問がありましたが…ご自身でも「いや、もう爆モテどころじゃないですね。」と言うほどのモテっぷり!笑 「やっぱり、背が高いので目立つっていうのはあると思いますね。」とおっしゃいます。東京出身ということで、当時は渋谷や原宿の辺りでよく遊んでいたもこみちさんは、普段からよく声を掛けられていて、既に“スカウト慣れ”していたのだとか!


(デビューした頃のもこみちさん!)

 

 

~逮捕しちゃうぞ~

2002年、18歳にして俳優デビューしたもこみちさん。デビュー作となったのは、ドラマ『逮捕しちゃうぞ』でした。
しかし、当時のもこみちさんはお芝居の勉強を全くしておらず、右も左もわからない状態。まだ高校に在学中で、それまでアルバイトもしてこなかったため、仕事自体が初めての経験。いわば、いきなり社会に放り出されたような状況でした。
このドラマで、もこみちさんの役は寡黙な青年役でしたが、その演技については「まぁ、ヒドくて…笑」と言います。当時、ご友人と一緒にドラマの放送を観ようと“上映会”を開いたそうですが、自分の演技があまりにも恥ずかしくて、言葉が出なかったとか…。

 

 

~ごくせん~

その3年後、2005年にもこみちさんが出演されたのが、ドラマ『ごくせん 第2シーズン』!仲間由紀恵さん演じる“ヤンクミ”が担任を務めるクラスの生徒を演じていたのは、亀梨和也さん、赤西仁さん、小池徹平さん…などなど錚々たる面々。
この第2シーズン全体の平均世帯視聴率は、日テレドラマ史上最高となる28.0%!今では考えられないような大ヒットとなり、ドラマの撮影現場でその反響を実感したと言います。撮影現場で視聴者や近所の方々からの応援を耳にする機会が、それまでの作品と比べて多かったそうで、“やっぱりすごいドラマなんだなあ”と感じ、その声援が大きな力になったそうです。スタッフさんには「お前ら、絶対調子に乗るなよ!」と言われていたそうですが、「みんな20代だったんで、どうしてもやっぱり調子に乗っちゃうんですよね。」とお話しされていました。笑

 

 

~MOCO’Sキッチン~

俳優として活躍される中、2011年には日本テレビの情報番組『ZIP!』内のレギュラーコーナー『MOCO’Sキッチン』がスタート!それ以前にもバラエティ番組で料理を披露したことはあったそうですが、元々は“自分のレシピをあまり教えたくないな…”という気持ちがあったと言います。しかし、俳優として仕事をしていくうちに“色々と挑戦したい!”と言う気持ちが芽生え、“料理やってみるか!”と決意!そのタイミングでテレビ局の方とご縁があり、このコーナーが始まったのだそう。
『MOCO’Sキッチン』のコーナーは、視聴者からのリクエストに応える形で、もこみちさん流のオリジナルレシピを作っていくという内容。ただ、このコーナーは月曜から金曜まで毎朝放送されており、川島さんからは「週に5つもレシピを考えるのは大変じゃないですか?」という質問が。しかし、もこみちさんは「いや、全く大変ではなく、もう本当に楽しくてしょうがなかったですね。」と言い切ります。そして、8年間にわたり放送されたこのコーナーで作った料理は、約1800品!「正直言うと、2000品くらいまで行きたかったですね。」と言うほど、もこみちさんのアイデアは尽きず、視聴者からのリクエストがレシピ考案のヒントになっていたのだそう。
川島さんはさらに、『MOCO’Sキッチン』のコーナーは“食材等の分量が一切表示されない”という点でも斬新だったと話します。これは元々、もこみちさんにとって分量をきっちり計算して料理するやり方が、あまり合わなかったことに起因しているとか。子供の頃から料理番組で紹介していたレシピを真似して作ってみても、その分量が必ずしも自分の舌に合うとは限らず、“本当に正解なのか…?”と感じていたそうです。“やっぱり料理は生モノなので、ライブのように作って、その瞬間瞬間を皆さんに楽しんでもらいたい!”という思いから、このようなスタイルになったと言います。

そして、再び“オリーブオイル”のお話も。高い所から大胆にかけている姿は印象的ですよね。これについては、“日本のキッチン台のサイズが小さいから”という理由もあるそうです。身長186cm のもこみちさんに対して、日本のキッチン台は平均80~90cm 程の高さ。下を向いてしまうと顔の表情がカメラに映らなくなってしまうため、高い位置からかけることに。また、収録中にテンションが上がると、より高めからかけるようになり、次第にカメラマンもノリノリになってきて、もこみちさんをカメラワークで煽ってきます。笑 そんな時は、「それやりすぎだよ!」と、仲が良いチームだったので冗談交じりによく話していたとも明かしてくれました。
大胆にオリーブオイルを振りかけるもこみちさんの姿はたちまち話題になり、いつしか“追いオリーブ”という言葉まで誕生!こうして、もこみちさんに“オリーブオイル”のイメージが定着したのです。

 

 

~趣味~

ここで、もこみちさんの趣味のお話も!
子供の頃からアメコミが好きなもこみちさんは、今でもアメコミのフィギュアを収集しているのだとか。趣味部屋を持っているものの、そのスペースはほとんど埋まってしまっていて、置けるスペースがあまり無いことが現在の悩み。これまでに集めたフィギュアの数は、正確に数えたことはないそうですが、おそらく3000体程!これには川島さんも「(これまでにメディアに公開した)レシピと同じぐらいあるんですか…!?」と驚いていました!


(もこみちさんの趣味部屋の様子がこちら!コレクションが所狭しと置かれています!)

また、キッチンツールもついつい買っちゃうとか。包丁は100本ぐらいあるそうですが、日常で使うのは結局2本だけ。“なんで100本もあるんだろう…”と、ご自身でも不思議に思うそうですが、最近はマグロを切るために使われる包丁が欲しいとのこと。笑 まだまだコレクションは増えそうですね…!


(もこみちさんがコレクションされている包丁がこちら!)
※速水もこみちさんのYouTubeチャンネルより。
https://www.youtube.com/@MocomichiHayami

 

 

~倍賞美津子さん~

もこみちさんが“これまで仕事で最も影響を受けた人物”は、倍賞美津子さん。もこみちさんとは、2007年に放送されたドラマ『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』で共演。この撮影現場で、もこみちさんは倍賞さんから“あるアドバイス”を頂きました。
当時、もこみちさんは20代だったこともあり、お芝居にもあまり余裕が無く、自分のことしか考えていなかったそう。そんなもこみちさんに向けて、倍賞さんは「これは家族の話なので、心でキャッチボールをしましょうよ。」という言葉を掛けられます。この言葉をきっかけに、会話することを意識するようになり、共演者との距離が縮まった結果、普段はドライアイであまり泣かないそうですが、『東京タワー』の撮影では、涙が溢れるようになり、台本も自然と覚えられたと言います。倍賞さんの一言で、良い意味で“ふっと”力が抜けたそうで、俳優としてより成長ができたのです。

ここで、もこみちさんから川島さんに「逆にそういったアドバイスはありましたか?」と質問が!これに対して、川島さんは先輩芸人の中川家・剛さんに掛けられた言葉について話し始めました。2001年、麒麟は『M-1グランプリ』の決勝に進出。初めて全国ネットの生放送で漫才を披露し5位になり、これがきっかけでレギュラーの仕事が6本決まり、大阪では一躍売れっ子に。しかし、当時の麒麟には余裕が無く…その様子を見た剛さんがある時、飲みに誘ってくれたそう。3軒目くらいのお店で「お前、全部本気でやるなよ。」と一言ポツリ。おそらく剛さんは“全部本気でやったら、壊れてしまう…”と思ってアドバイスしてくれたのでは、と川島さんは推察します。今はこの言葉を“(仕事を)楽しんでやれよ!”という意味に捉えているそうですが、当時は意味をよく分かっていなかったそうで、シンプルに手を抜いてしまい、『M-1』の一晩で決まったレギュラー6本が全て終わってしまったのだとか…。ただ、この言葉を掛けてくれた剛さんには深く感謝していると話していました!

 

 

~速水もこみちさんのエウレカ!(発見・気付き)~

最後に、人生で見つけたエウレカについて伺うと、「新しい発見、小さな発見というのは、毎日あると思うんです。」と話すもこみちさん。“こういう食材があった!”“こういう人と会った!”“こういうツールが新しく出た!”など、小さな発見が日々あると言いますが、その一方で“人生の中での大きな発見はまだこれからなんじゃないかな”と思うそうです。俳優業はもちろんのこと、まだまだやりたいことがあると言い、「自分の好きなことを色々見つけていきながら、生活していきたい。」とお話しいただきました。
多趣味なもこみちさんが、今後どのように活躍され、どんなエウレカを見つけるのか…期待が膨らみます!

 

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PLAYLIST
  • 「まつり」
    藤井風
  • 「メランコリーキッチン」
    米津玄師
  • 「NO MORE CRY」
    D-51
  • 「その笑顔が見たい」
    福山雅治
  • 「真夏の夜の夢」
    松任谷由実