PASSENGER DIARIES

EDC 営業日誌(過去のお客様)

2023年4月29日放送

Passenger

横澤夏子

本日のお客様は、横澤夏子様。
1990年、新潟県出身。
NSC東京校に15期生として入学したのち、2010年にデビュー。翌年にはTBSのコント番組『パワー☆プリン』のレギュラーメンバーに選ばれます。2015年にはヨシモト∞ホールのバトルライブ『彩~irodori~East Championship~決勝~』で優勝し、同劇場で女性初となる“トップ”の座に!私生活では、2017年にご結婚。現在、2児の母でもあります。実は、川島さんと一対一で話す機会はあまりなかったと言う横澤さんと55分間、じっくり向き合うドライブです!

 

 

〜川島さんとの関係性〜

麒麟が新宿の劇場『ルミネtheよしもと』によく出演していた頃、横澤さんは吉本新喜劇のメンバーとして出演していたそう。川島さんから見た当時の横澤さんは、“いつも悲しい顔をしてバニーガール姿で壁に向かって立っていた”というイメージ…。まだルミネではピンの出番はもらえていない時期で、今田耕司さんの新喜劇にバニーガール役で出演していました。新喜劇の出番もやっと掴み取ったチャンスだったのですが、毎回スベってしまい…手ごたえのない結果に終わることが多かったのだとか。

以前、この番組にお越しいただいた佐藤栞里さんも仲良しの方として横澤さんの名前を挙げていたり、TBS『ラヴィット!』レギュラーメンバーの近藤千尋さんも「なっちゃんだけが唯一の友達。」と話していたり…、川島さんから見て“みんなの母みたいな感じでいる”横澤さん。逆に、横澤さんにとっては、佐藤さんが川島さんのことがすごく好きだと話していたり、近藤さんに至っては“川島さんの話しかしなくなってきた”というレベルだそうで、「どんどん川島さんが私の友達に侵食しだした…!?」という感覚だとおっしゃいます。このように、横澤さんと川島さんの間には共通のご友人や話題が多く、収録で一緒になるとスタジオで少し話す関係になったそうです!

 

 

〜子育て〜

2児の母でもある横澤さんは、子育てをしながら仕事を続けていますが、川島さんからすると“俺には絶対無理”と感じるそう。川島さんにも2人のお子さんがいますが、子育てについては奥さまが完璧に仕切ってくれているそうで、「育児まで関わったら、俺パンクしている…。」と言います。
ここで横澤さんからは「逆に、子どもに触れ合うことが息抜きみたいな感じにはならないんですか?」と質問が。川島さんも「それは、めちゃわかるんです。」と言いますが、川島さんが帰宅する頃にはすでに奥さまがお子さんを寝かしつけているそう。川島さんのお宅はリビングとお子さんたちの寝室が襖で仕切られており、リビングの電気をつけると寝室の方まで光が漏れてしまうそう。そのため、川島さんが夕食を食べるときは、左手でスマホのライトを照らし、懐中電灯のボタンを押して、薄暗いリビングで食べているのだとか…。“こんなスマホ照らしメシを食べられるのも今だけ…!”とポジティブに考えていると言います。
すると、横澤さんからも「うちも襖で仕切られているタイプ!」というお話が。横澤家は19時30分に消灯、20時30分にはお子さんはもう寝てる状態。それ以降の“自分の時間をどうしよう…?”と考えた結果、佐藤栞里さんや滝沢カレンさんを20時30分に呼び、真っ暗の部屋にスマホのライトを照らして招き入れているとか!川島さんはこの状況を“テラシハウス”と命名していました。笑
子育てと仕事の両立について、「逆に家で子供のことだけを考えちゃうと、いっぱいいっぱいになっちゃう。」と横澤さん。仕事の現場で人と話す時間が息抜きになっているそうで、仕事もやらせてもらえていることがとても有難いのだとか。ただ、時には仕事を断らなければならない苦しさもあると言います。昨年の秋にフジテレビ『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ』のオーディションがあった際、妊娠中の横澤さんには床が開いて落とされる演出が難しく、出たい気持ちはありましたが断念せざるを得なかったとか。
普段はお子さんたちと一緒にお風呂に入るため、自分の頭がしっかりと洗えないという横澤さん。やっぱり週に一回はしっかりお風呂に入りたい!ということで、旦那さまが休みの土日の夜、お子さんを寝かしつけた後は、お風呂の鍵を閉めて、電気を消して、ろうそくの灯りで高級バスソルトを入れて、音楽を鳴らしながら、1時間お湯に浸かるのが決まりになっているそうです。この1時間のことを横澤家では“箱根”と呼び、2時間コースになると“熱海”になるのだとか。笑 その時間で番組のアンケートを書いたり、スマホでInstagramやYouTubeを見たりと、ひとりの時間を楽しんでいるそうです。


(仕事の傍ら、子育てに奔走される横澤さん!)

 

 

〜お笑い芸人を目指すきっかけ〜

もともと目立ちたがり屋で、生徒会長をやっていた横澤さんは、中学生の頃にお笑いをよく見るようになり、タカアンドトシさんにハマります。高校の修学旅行の行き先は大阪で、グループに分かれて行動する時間はうめだ花月に行き、そこで麒麟のネタを見たそうです!うめだ花月は舞台より客席の方が高いところにある構造で、見上げながら漫才することになるためウケにくく、川島さんはうめだ花月の出番が苦手だったとか。ただ、当時の横澤さんからすると“めちゃめちゃウケていた”という印象でした。
グループ行動の行き先はやはり海遊館などが人気。うめだ花月を希望する生徒は10~20人程度しかいなかったそうで、舞台上からそれを見た笑い飯の哲夫さんが「あれっ?これ、全校(生徒)ですか?」と一言。生徒たちの中で“誰か言葉を返さなきゃいけない!”となったときに、横澤さんは勇気を振り絞り…「違います。分かれて来ました。」と客席から返すと、哲夫さんは「分校ですか?」とさらに一言。それがすごくウケて、ウケたのは哲夫さんでしたが、横澤さんも“会話できたし、ウケたし、嬉しい!”といった気持ちでいっぱいだったとか。いろんな同級生から「夏子、しゃべったね!」とたくさん声をかけられ、このことがきっかけで、“いつか舞台に立ってみたい!”という気持ちが芽生えます。


(高校生の頃の横澤さん!当時から明るいキャラクターだった様子がうかがえます。)

もともとお笑いが好きだった横澤さん。高校1年生のときには同級生と一緒に高校生のお笑いNo.1を決めるイベント『M-1甲子園』に出場したこともあったとか。また、大好きなタカアンドトシのお二人の出待ちをするために、新潟からはるばる新宿のルミネtheよしもとまで行ったことも!そのときは結局会えず、タカトシさんと初めて会ったのは、横澤さんがプロになってから。それは、フジテレビ『笑っていいとも!』の1分ネタショーの企画に出演したときのこと。当時、デビューして半年ほどの横澤さんにとって、初めてのテレビ出演だったそうですが、そこにタカトシのお二人も出演されており、とにかく嬉しかったとか。また、ルミネtheよしもとの出番をもらえるようになった時、タカトシさんがトップの出番で、横澤さんが2番目だったことがあり、舞台袖でお二人のネタを見られる嬉しさに泣きそうになったと振り返りました。


(デビュー当時の横澤さん!)

 

 

〜パワー☆プリン〜

ここまでのお話を聞いていると、一見、順風満帆な芸人人生のように思えますが…そんな横澤さんにも苦労された時期があるそう。2011年10月から横澤さんがレギュラー出演していた深夜のコント番組『パワー☆プリン』。横澤さんの他には、パンサー、チョコレートプラネット、ジャングルポケット、2700、スパイクといった次世代の若手芸人が集まった番組でした。当時を振り返り「泣きながら浜町スタジオに通っていたのをすごく覚えている。」と横澤さん。それまで一人コントしかやっておらず、いきなりユニットコントに挑戦し、掛け合いができないことにそこで気づいたと言います。また、“周りが全員私のことを面白くないって思っているんじゃないか…。”と疑心暗鬼にもなってしまったそうで、心が折れてしまい、自分で自分の心を閉ざしてしまうような状態だったとか。しかし、この当時の『パワー☆プリン』を滝沢カレンさんが高校時代に見ていたそうで、それをきっかけに仲良くなったそう!今、カレンさんのつながりでテレビに出演することがあると、“やっぱ『パワー☆プリン』って間違いじゃなかったんだ…。”と思えるのだとか。

 

 

〜細かすぎて伝わらないモノマネ選手権〜

『パワー☆プリン』の後、横澤さんは『とんねるずのみなさんのおかげでした』の人気企画『細かすぎて伝わらないモノマネ選手権』に出演するようになります。
そのオーディションでは、通常1分、長いと4分程度のネタを持って行かなければいけないのですが、横澤さんの場合はプロデューサーの方が「タイトルつけて、一言言ってもらったら、もうそれで(床から)落とすから大丈夫だよ。」と言ってくださり、『○○な女』というパッケージをその場で作ってくれたそう。これにより、言いたいフレーズが一言思いついているけれど、それ以外の肉付けができていないためにボツになってネタが全部生き返ったのだとか。
『細かすぎて』では博多華丸さんのネタの中で「わっしょい百万夏まつり」の女性MCとして初出場し、そのネタがいきなり準優勝!その後、『○○な女』のネタを披露するようになり、それが劇場や『エンタの神様』などの出演につながり、一躍人気芸人に。そのため、『細かすぎて』は横澤さんの人生を変えてくれた企画だと言います。
『細かすぎて』の収録では、床が開いて落とされた後、“奈落の底”で、床が戻る機械の音よりも笑い声が大きく聞こえると安心するのだとか。遠くに聴こえる笑い声も心地いいと言います。また、オーディションでは“絶対に10個ネタを持って行く”と決めているそう。オーディションは7~8回も行われるそうで、何回も行くからこそ、楽屋で出会ったメンバーともつながりが生まれ、そこからユニットコントが誕生することもあるのだとか。そういった経験も楽しく、横澤さんにとって“青春”のような場所だそうです。

 

 

〜口に出していけ!〜

今回、番組の事前アンケートで『キャリアにおけるマイ大事件』を伺ったところ、「チョコレートプラネットさんに口に出していけ!と言われたこと」というお答えが。松尾さんからも長田さんからも「とにかく言っていけ、口に出していけ」とよく言われていたという横澤さん。一体どのようなことがあったのでしょうか…?
当時、横澤さんも出演していたヨシモト∞ホールという若手の劇場では、賞レースのようなランキングバトルが開催されており、そこで優勝したい…と思っていたところ、松尾さんに「じゃあ、“優勝したいです!”ということをTwitterでつぶやけ!」と言われたのだとか。“いやいいですよ、そんなのムリです、ちょっとカッコ悪いし…”と思っていた横澤さんですが、松尾さんはさらに「“優勝したい”というツイートを見ただけで、“この子、優勝を目指しているんだ”ってことがお客さんの脳裏にも入るから、とにかく言え」と言葉をかけます。こうして横澤さんが実際につぶやいてみたところ…なんと本当に優勝することができたそうです!
また、婚活パーティーに行っていることをしばらく内緒にしていた横澤さん。やはり恥ずかしかったそうですが、長田さんに「それこそ言っていった方がいいだろう。」と言われたのだとか。「婚活で結婚しても面白いし、結婚しなくても面白いから、とにかく婚活パーティーに行っていることは言え。」と言う長田さんに「恥ずかしいですよ…。」と返す横澤さんでしたが、実際に言い出してみると、“婚活パーティーキャラ”が次第にできあがり、それでテレビに呼ばれることも多くなったのだとか。また、婚活パーティーに100回ほど行くようになった末に、そこで出会った男性とご結婚!今振り返っても“あのときやっぱり言っておいてよかった”と感じるそうです。
松尾さんと長田さん、それぞれ言ったシチュエーションは異なりますが、確かに“口に出していけ!”というのは共通点。横澤さんは「やっぱり、この仕事していたら口に出していったほうが仕事も広がるし、可能性も広がるんだなっていうことがわかった。」と振り返ります。

 

 

〜婚活パーティー〜

「婚活パーティーに行きまくったことを隠さなくてよかった!」という横澤さんに、川島さんが詳しいお話を伺います。
横澤さんいわく“婚活パーティーはコミュニケーション能力のトレーニングジム”。1分間で初対面の人と喋るにはコミュニケーション能力がかなり必要とされるそう。1分経ったら次の人と話す順番になるため、1分間で自分のプロフィールを相手に伝え、相手のプロフィールを引き出さなければならなかったり、逆に会話が続かないこともあるそうで、なんとか会話を続けられるようにがんばったり…と、かなり鍛えられるそうです。
婚活パーティーでは毎回プロフィールに『行きたいデート先』という欄があり、横澤さんは「ドライブ」と書いていたそう。こうすることで、「どんなところに行きたいの?」と聞いてきた男性は車を持っており、逆にそういう話をしてこないということは、ドライブにはあまり行かなかったり、そもそも免許を持っていなかったり…と、瞬時に相手の男性のことが分かるのだとか。そんな中、サービスエリア巡りが趣味で、海老名サービスエリアが特に好きな横澤さんの前に、海老名サービスエリアを自分の庭のように話す男性が現れ、それが今の旦那さまなのだとか!
ここで川島さんから「婚活パーティーで何千人と出会っていると、いつしか作業になってしまって、逆に結ばれにくくなってしまうのでは?」という質問が。横澤さんいわく、確かに行っただけで満足してしまうところもあるそうですが、結局のところ婚活パーティーは相手を探すというよりも自分を見つめ直す機会になるそうです。自分の性格、好み、自分と相性の良い人、良くない人について客観的に見つめ直し、どんどん自分の理想が削ぎ落されていくと言います。
横澤さん自身、身長の高い男性が良いと思い、身長180cm以上の方が集まるパーティーに参加してみると、座っていることが多く、案外普通だと感じてしまったそう。そこで、“なんで高身長が良かったんだろう…?”と考えたところ、“一緒にデートしたときに見上げる感じが良かったから。そこだけだったんだ…じゃあ別にいいや。だったら会話が楽しい人が良いな”と、自分を見つめ直します。“じゃあ会話が楽しい人はどこに行けばいいのだろうか…?”と考え、同じ趣味を持つ人が参加するパーティーに参加したところ、“私は飲む時間が楽しくなる人が一番良い!”と感じたそうで、どんどん自分の理想がシンプルになっていいきました。そんな中、旦那さまは、初対面で横澤さんに「斜め澤さんですか?」という“ちょうど面白くないボケ”をしてきたそう…笑 そのときに、“この人はちょうど面白くなくて、飲み会めちゃくちゃ楽しいだろうな”と感じ、その後につながっていったのだとか!

 

 

〜横澤さんのエウレカ!(発見・気付き)〜

これまで『細かすぎて』などで披露してきた『○○な女』のネタを、最近自分自身でそのままやっていることに気づいたと言う横澤さん。
“子供が泣いているのに何もしない母親”というネタでは、「ずっとそうして泣いていなさい!」と一言言うのですが、実際に自分のお子さんに向けて言ったことがあり、“私これネタで言ってたじゃん…!”とふと我に返るのだそう。それが“予言の書”のようで怖く、いわば“プライベートで伏線回収している状態”ですが、川島さんからは「どれだけリアルに分析できていたかということになりますよ」という話が。横澤さんも“これから自分がどういうネタを作っていくんだろう…?”と考えたときに、その伏線回収が楽しみでもあると言います。
横澤さんには40代になったら言いたい言葉があるそうで…それは「もう30代なんてあっという間!」という言葉。この言葉を言える元気な40代になりたい気持ちがあるそうです!
今後は、そういったネタを引っ提げて単独ライブをまたやるのが目標!子育てのこともあり、最近はなかなかライブをできていないそうですが、今はインプットの時期。川島さんも「いつか長いネタをやってほしい!」と話していました。仕事と子育てを両立されている横澤さんならではのネタが観られる単独ライブ…開催が待ち遠しいですね!


(最近の横澤さん!仕事と子育ての両立、がんばってください◎)

 

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PLAYLIST
  • 「恋風邪にのせて」
    Vaundy
  • 「バスタイム・ソング」
    西野カナ
  • 「気がつけば あなた」
    松浦亜弥
  • 「あなたとトゥラッタッタ♪」
    DREAMS COME TRUE
  • 「にじいろ」
    絢香
  • 「We Are Never Ever Getting Back Together」
    Taylor Swift