PASSENGER DIARIES

EDC 営業日誌(過去のお客様)

2023年3月25日放送

Passenger

友近

本日のお客様は、友近様。
1973年、愛媛県出身。
2000年デビュー。03年にNHK新人演芸大賞で大賞、NHK上方漫才コンテストで優秀賞、04年にABCお笑い新人グランプリで優秀新人賞を受賞されます。また、お笑い芸人として活動する一方、女優として舞台、テレビドラマ、映画などに多数出演。2019年には、『嘘八百』(18)で第28回日本映画批評家大賞助演女優賞を受賞。さらには、話題を呼んだNHK連続テレビ小説「あさが来た」にもご出演されました。
歌手「水谷千重子」やプロアルバイター「西尾一男」としても活躍されており、2023年春夏明治座・博多座で水谷千重子座長公演を開催されます。
そんな多数の顔を持つ友近さんの、意外と知らないこれまでの道のりをたどるドライブに出発しました!

 

 

〜川島さんとの関係〜

出会ってから20年以上経つと言う友近さんと川島さんですが、2人きりでの仕事はこれまでほとんどなかったとか。そんなお二人が初めて会った場所は、大阪・なんばにある若手芸人が主に出演していた劇場「baseよしもと」。しかし、オーディション受かって、もう一つ上のところに行って、またそこから勝ち続けて…という一般的なお笑い芸人とは違ったルートから売れていったという友近さん。オーディションを受けているときに舞台袖で観ていたスタッフがバッファロー吾郎さんのラジオにキャスティングしてくれて、それがきっかけで注目され始めたとか。
そんな中、当時の「baseよしもと」の支配人に「友近はここで勝ち残っていく人じゃないかもしれないので、うめだ花月行きなさい」と言われます。うめだ花月は陣内智則さんやシャンプーハットさん、FUJIWARAさんといった先輩が出演していた劇場。つまり、友近さんはいきなり“飛び級”となったのです。 また、バッファロー吾郎さんの大きなライブには必ず呼ばれていた友近さん。「バッファロー吾郎さんとの出会いはすごく大きかった」と振り返ります。他にも笑い飯さんや千鳥さんなど、バッファロー吾郎さんに拾ってもらった芸人さんはたくさんいらっしゃいますが、友近さんいわく、バッファロー吾郎さんは、ネタを見てないにもかかわらず、ひとつのモノマネだけで“あ、この子いいもの持ってる”と言って寄席に呼んでもらったのだとか。友近さん、バッファロー吾郎さんは一つ見ればその人の芸風がわかるのでは?と話します。

 

 

〜友近さんのそもそも話〜

もともと、お笑い芸人になる前にローカルタレントの活動をされていた友近さん。
大学生のときには、地元・愛媛でレポーターをされていました。明るくひょうきんな感じで務めていたそうですが、“ひょうきんな振る舞いはしてるけど、ネタとか考えられないじゃないの・・?と、視聴者から思われているはず!”と、謎の被害妄想が生まれてきたと言います!笑
そもそも、レポーターはネタができなくて当たり前ですが・・・笑。自分自身のレポートを見返すと、芸人魂が芽生え“ネタが出来ないわけじゃない!”ということを示すために、NSCに入学することを決心するのです!
大学卒業後、NSCに入学する前に愛媛で旅館の仲居さんをしていた時期も。友近さんは2時間のサスペンスドラマが大好きで、“「湯けむり殺人事件」や「女将シリーズ」のような作品に出てくる世界を一度経験したい!”という思いがあったとか。この当時の経験を活かして、友近さんは今でも旅館の仲居さんのネタをされています。
ここで、話題は友近さんのモノマネレパートリーに移ります。友近さんが愛媛にいた頃からずっとされてきたネタが『ミナミの帝王』の竹井みどりさんのモノマネ。このモノマネは友近さんにとって思い出深いものだそうで、友近さんがNSC時代にバッファロー吾郎さんのラジオに呼ばれた際に、このモノマネで一気に心をつかんだネタなのだとか。それから「俺らのライブ出てくれないか」とスカウトされた、まさに友近さんの人生を変えたネタ。今回、たっぷりモノマネを披露していただきました!


(NSC時代の友近さん!)

 

 

〜バッファロー吾郎さん〜

2001年にNSCを卒業すると、さっそく翌年のR-1ぐらんぷりではファイナリストに!
愛媛にいた頃からお笑いの分析をすごくしていたと言う友近さん。“こういう芸人になりたい”“こういうお笑いの種類は絶対やりたい”といったことはかなり考えていたのだそう。
そんな中で、バッファロー吾郎さんとの出会いはやはり大きかったと言います。それまでオーディションでスベったり、お客さんの前であまりウケなかったネタでも、バッファロー吾郎さんのライブではウケたそうで、“将来はバッファローさんのお客さんみたいな人を自分でも持ちたいな”という目標が1年目にしてできたのだとか。それがあったからこそここまでブレずに来られたともおっしゃいます。
常に“バッファローさんならここ笑ってくれてるかな?”“ここならバッファローさんどう言うてくれるかな?”“バッファローさんのお客さんは笑ってくれるかな?”といった風に、心の中にバッファロー吾郎さんの存在がある友近さん。そのため、笑いが起きなくても“スベった”というイメージは持たないそうで、“今回のお客さんとは相性が合わなかったか…”と切り替え、ご自身の理想の笑いを追っているのです!

 

 

〜エンタの神様〜

デビューから順風満帆な芸人人生を過ごしてきた友近さんが、最初にぶち当たった壁が『エンタの神様』。スナックのママさんの30周年記念パーティーに祝い花が届いたという設定のネタで“花の並び位置が違うのでやっぱりこの人はもっとコッチよ…”といったシーンがあるのですが、その中で“桂文枝一門と米朝一門ごっちゃにしないで”というくだりがあります。しかし、全国ネットの番組ということもあり“視聴者のみなさんはあんまり桂一門を知らない方もいらっしゃるから、笑点メンバーで例えてやってください”と番組側からお願いされたそうです。しかし、“笑点の方をネタにするのは誰かがやるかもしれない”と思った友近さん、“ダメです、ここは桂米朝一門でやらせてください”とこだわり抜いた結果、そのまま披露することに。すると、その放送の視聴率がすごく良かったそうで、そこからスタッフにも「友近が好きなことをやってもいいよ」と言ってもらえるようになり、長い時間のやりたいネタをやらせてもらえるようになったと言います。“桂米朝一門を笑点メンバーに変えると私のファンの人が残念がるやろな”という思いもあったそうで、どうしても変えたくない!と番組側と戦い続けた友近さん。“友近さんだけ自由にやってる”というイメージもありますが、その裏にはこういった苦労を乗り越えてきた友近さんの戦いがあったのです。

 

 

〜水谷千重子〜

「友近」としての活動の他にも「水谷千重子」というアカウントも持っている友近さん。
もともとは12年ほど前の単独ライブで10個くらい作ったネタのうちの1つが「水谷千重子40周年記念リサイタル」というコントでした。演歌の方がポップスを歌う際のこぶしが面白いと感じたり、大阪・ABCテレビで『エンカメ』という演歌の番組に10年近く出演していたことで、ボケられたり、ダジャレ言われたりするかたが多く、演歌歌手の方の面白さを知り、生まれたネタでした。
このときはただの一つのコントに過ぎなかった“水谷千重子”が、一人歩きしたきっかけについても伺いました。単独ライブで披露した際に、お客さんも“40年前から千重子を応援してきましたよ”みたいな顔で見ているように感じたという友近さん。“お客さんも一緒にコントをしたいと思ってくれてるんだ”と気づいたことで、“これは面白いことなるかも・・!”と感じ、その年のうちに「翌年に渋谷公会堂でコンサートできないか?」とスタッフに申し出たとか。架空のキャラのコンサートということで、周りからは戸惑う反応も多かったそうですが、コンサートは大成功!演歌歌手の方とも演歌の番組を通じて親交を深めていたため、「面白いじゃない。千重子の後輩として出させてね、ゲストで!」と粋な反応をしくださったのだそう。こうして五木ひろしさんや藤あや子さんなど、そうそうたるゲストを巻き込んで水谷千重子のキャラクターが肉付けされていき、いつしか歌謡祭を毎年開くようになるまでに!2021年には明治座初座長公演を開催するまで大きくなっていきます。今では、80代・90代の方の中には“友近さんは知らないけど、水谷千重子は知ってます”というお客さんもいるほどだとか。笑


(パフォーマンスする水谷千重子さん!)

 

 

〜西尾一男〜

「水谷千重子」以外にも、さらにもう1つアカウントを持っている友近さん。その名はプロアルバイターの「西尾一男」。
友近さんいわく“ただのピザ屋のおっさん”だと言う西尾一男も、もともとは15年ほど前のネタ。友近さんの地元・愛媛のおっちゃんにいそうなキャラクターとして生まれたのだそう。西尾一男を演じているときには自分が思っていることをよどみなく喋れるそうで、友近の口では言いづらいけど、一男の口では言いやすいこともあるのだとか。笑
そんな西尾一男の知名度が広まったきっかけは、日本テレビ『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』の大みそか恒例の企画「笑ってはいけないシリーズ」。3年連続で“西尾一男”として出演したことで、視聴者のみなさんも面白がり方が分かったのでは…と川島さんも話していました。
実は、西尾一男にはモデルとなった方がいるそうで…それは、愛媛の焼肉屋『くいしん坊』の大将。西尾一男と同じく、よどみなくずっとしゃべる方で、今まで寝たことがない(!?)方なのだとか。笑 川島さんも以前テレビ番組で観たことがあるそうなのですが、“マジで西尾一男やった!西尾一男よりも西尾一男やった!”と振り返ります。また、核心を突く一言を発することが多いのも西尾一男の特徴。“この人の言ってることなら、理解できるかも…”という話をよくされるそうです。こういったネタは、普段の生活での人間観察や、たまたま見かけた気になる言葉などから生まれることが多いそう。キャラものを作るのが好きだという友近さん、キャラクターを見せて共感を呼ぶネタをやりたいのだとか。


(ピザカッターを振り回すパフォーマンスを披露する西尾一男さん!)

 

 

〜友近さんからのリクエスト〜

ここで、友近さんが流したい曲をOAすることに。
川島さんから“ドライブに合う曲”を聞かれた友近さん、夜から明け方にかけての時間帯だとCHAGE and ASKAの「モーニングムーン」が好きなのだそう。
この番組が流れている土曜日の夕方に合う曲として友近さんに挙げていただいたのが、杏里さんの「気ままにREFLECTION」。こちらの楽曲は、友近さんのラジオにゲストでいらっしゃったマツコ・デラックスさんにオススメしてもらったのだとか。

 

 

〜お祭り〜

友近さんは、意外とフットワークが軽いそうで、全国各地のお祭りを訪れています。
お祭りに参加するのが好きというよりは、お祭りに参加しているみなさんが賑やかにやっているのを見るのが好きだと言う友近さん。去年、日本三大花火の一つに数えられる新潟県の『長岡まつり大花火大会』を見に行った際は、新潟の代理店の方に「長岡花火大会を一度でいいから見てみたくて…でもなかなかチケット難しいと思うんで、各局の特番で、もしまだキャスティングが決まっていなければぜひ友近の名前を出していただきたい!」と直接交渉をしたのだとか!笑 テレビなどでお祭りの会場に行くと、本当にいい席で臨場感たっぷりにお祭りを楽しめるのが、申し訳ない気持ちもありつつ、ありがたいとおっしゃる友近さん。また、友近さんと川島さんは以前、北海道の番組でも共演したそうで、川島さんは「なんで友近が来てくれるの!?」と驚いたと言います。ちなみにその番組は、友近さんが北海道でやっている番組のスタッフが声を掛けてくれたのだとか。みなさんがお住まいの都道府県にも、大きいお祭りの日には友近さんが地元のテレビに出ているかも…!?笑


(全国各地でロケされる友近さん!見晴らしのいい展望台に行ったり、温泉に入ったり…楽しそう!)

 

 

〜川島さんに質問〜

ここで、友近さんから川島さんに質問が。それは「今一番したい仕事のジャンルは?」という質問。
これに対し川島さんからは「ロケにめっちゃ行きたいんですよね!」という意外な答えが!若手の頃は、ロケの撮れ高や、ボケることを意識していたそうですが、今はお寺を一人でゆっくりとロケをしてみたいのだそう。屋内のスタジオで生放送をやっていると、どうしても“ロケ行っている人、やっぱ羨ましいな〜”と思うのだとか。地元の人と前の日から一緒に過ごし、“昨晩、一緒に飲んだんだろうな…”という雰囲気が伝わる、ラッシャー板前さんのようなロケがやりたいそうです!笑
以前は“結局VTRでカットされるから長回し嫌やわ”と思っていた川島さんですが、今は“人生の記憶ではカットされない”と感じるようになったのだとか。“旅行の時のボケはそんなに面白くないけど、それが旅行の良さ”と思っており、ゆったり見てもらえるようなロケをするのが川島さんにとって夢の一つになっています!

 

 

〜友近さんからのお知らせ〜

ここで、友近さんから水谷千重子さんと西尾一男さんに関するお知らせが!
水谷千重子さんは、今年6月に明治座公演、7月から8月にかけて博多座公演で再び座長公演が開催されます。内容は、歌謡ショーとお芝居の2本立て。
2021年に明治座で初座長公演を開催した際は、コロナ禍の中で感動的なお芝居と歌謡ショーになったそうで、自身でも毎年やりたいと思っていた中で再び声がかかったのだとか。水谷千重子さんにとって、3度目の50周年記念公演(!?)となるこの機会に、ぜひ千重子ワールドを堪能してみては?

「水谷千重子50周年記念公演」2023年6月4日(日)から6月18日(日)まで、明治座にて開催!
https://www.meijiza.co.jp/info/2023/2023_06_02/

7月27日(木)から8月6日(日)は、福岡・博多座にて開催!
https://www.hakataza.co.jp/lineup/202307/mizutani/index.php


(明治座公演のポスター!)


(こちらは、博多座公演のポスター!)

一方、西尾一男さんは5月7日(日)に愛知県のANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋でディナーショーを開催!
コース料理も出た後、別腹でピザとかしわの唐揚げの“段取り”があるそうです!笑
また、ピザカッターを振り回して二刀流で演舞するという見世物もあるとか!お近くの方は、ぜひチェックしてみてください!

「西尾一男とピザを囲む会 in ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋」
2023年5月7日(日)ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋 7F大宴会場「ザ・グランコート」にて開催!
1部は正午より受付開始、2部は16時30分から受付開始となっています。
https://www.anacrowneplaza-nagoya.jp/events/218/


(「西尾一男とピザを囲む会」のポスター!)

 

 

〜友近さんのエウレカ!(発見・気付き)〜

友近さんは、将来の目標や10年後の自分について、あまり考えないようにしようと思っているのだとか。西尾一男にしても、水谷千重子にしても、何かを見た人が声を掛けてくれて今のキャラクターが出来上がっています。目先のことを一生懸命やって、誰か見てくれている人からまた違うお仕事を頂いて、また違う縁ができる…という、“どう転がるか分からない人生の方がワクワクする!”と、お話し頂きました。
そのため、友近さんのエウレカは、“先々の目標はあまり立てない。ケセラセラ(なるようになる!)”なのだとか。一度きりの人生を楽しむ、友近さんのこれからのご活躍に注目です!


(こちらは、最近の友近さん!これからの活躍にも期待です!)

 

radikoのタイムフリーで聴く
PLAYLIST
  • 「決心」
    岩崎宏美
  • 「カサブランカ・ダンディ」
    沢田研二
  • 「人生かぞえ歌」
    水谷千重子
  • 「気ままにREFLECTION」
    杏里
  • 「いい日旅立ち」
    山口百恵
  • 「モーニングムーン」
    CHAGE and ASKA
  • 「キューティーハニー」
    水谷千重子