PASSENGER DIARIES

EDC 営業日誌(過去のお客様)

2022年7月23日放送

Passenger

花澤香菜

本日のお客様は、声優・アーティストの花澤香菜様。
1989年、東京都出身。幼少期は子役として『やっぱりさんま大先生』『ガッコの先生』などに出演。2006年のアニメ『ゼーガペイン』をきっかけに声優の道へ。以降、アニメ〈物語〉シリーズの千石撫子役、『PSYCHO-PASS サイコパス』常守朱役、『五等分の花嫁』中野一花役、『劇場版 呪術廻戦0』祈本里香役など数多くの人気作品に出演されています。歌手としては2012年に『星空☆ディスティネーション』でソロデビューし、今年で10周年を迎えます!演技力の高さと透き通った唯一無二の声で、今や日本にとどまらず中国においても絶大なる支持を得ている大人気声優さんです!

 

 

 

〜川島さんとの関係〜

花澤さんは、5月19日に、川島さんがMCを務める朝の情報バラエティ番組『ラヴィット!』にゲストとしてご出演。前日に、NON STYLEの住宅展示会ロケをVTRで観るパートがあると台本で知った花澤さんは、“このコーナーでクイズが来るかな?”と予測し、どんな答えを言うか考えていたら眠れなくなったと告白。笑 「そんな受験前夜みたいな緊張感を与えてました?」と心配になる川島さん。何故か大喜利力が問われる朝の情報バラエティに、ゲストの方の中には重圧を感じる人も少なくないそうです!笑 花澤さんは、近年、バラエティ番組に出演されることも多く、「あまり慣れないですが、普段お会いできない方とお喋りできる特別な機会だと思うので“楽しまなきゃ損だ!”と思ってやってます。」と、前向きに取り組んでいると明かしてくれました。

テレビのみならず、花澤さんはラジオ番組でもご活躍中!
『花澤香菜のひとりでできるかな?』は、インターネットラジオから始まった14年も続く人気番組で、今年の4月からは地上波での放送がスタート!より多くの人に聴いて頂けることに花澤さんは喜びを感じています。また、お喋りが上手な人への憧れが強く、ラジオを聴くことが大好きで、朝、目が覚めたらラジオをつけて、前日の深夜ラジオで元気を出してから仕事に向かうのだとか。 週に20番組以上を聞いている花澤さんですが、まだまだ聴きたい番組があるそうで、最近は終了した番組のアーカイブもチェックするなど、楽しみながらも、忙しいラジオリスナー生活を送っています。基本的には芸人のラジオを好み、芸人の共通話題である“M-1グランプリ”や“キングオブコント”など賞レース直後は、各芸人の考えや意見を様々な角度から聴けることが楽しみなのだとか!最近では吉本興業創業110周年特別公演『伝説の一日』がよく話題に上がっていたため、花澤さんもアーカイブを購入し楽しまれたそうです!

 

 


(幼少期の花澤さん)

〜子役〜

花澤さんは、〈物語〉シリーズの千石撫子役、『PSYCHO-PASS サイコパス』の常守朱役、『鬼滅の刃』の甘露寺蜜璃役など、数多くの人気作品に出演されていますが、もともとは子役として小学生の時に芸能界入り。
声優の仕事を初めて行ったのは、2003年放送のテレビアニメ『LAST EXILE』のホリー・マドセイン役でした。この作品は、数多く受けたオーディションの中で合格した作品の1つ。その後、子役としての仕事に限界があると感じていた花澤さんは、高校卒業と同時に“芸能界を引退しよう”と考えていたと言います。そして、高校3年生の時にテレビアニメ『ゼーガペイン』にヒロインのカミナギ・リョーコ役としてレギュラー出演していた花澤さんは、関係者の方に、高校卒業と同時に芸能界引退を考えていることを伝えます。すると、「声が良いから辞めないで!」と、引き止められたそうです。この一言は、花澤さんにとって大きな意味を持ちました。それまでは、「君の代わりは、沢山いるからね。」と言われ続けた厳しい世界。
そんな中、“声が良い”と人生で初めて言われた花澤さんは、自分自身の存在を認められた気持ちになり、“求めてくれる人がいるならば・・・!”と、声優への転身を決意し、声優事務所に所属されました。声優のレッスンを受けてきていない花澤さんにとって、現場では学ぶ事だらけ。先輩声優さんや声優養成所出身の方など経験が多い方々に囲まれることで、テクニックや表現方法を吸収していきました。“飴を舐めながら喋るシーン”では、「舌を噛みながら喋ると、舐めているような声になるよ。」と、教えてもらったり、環境に恵まれていたと振り返ります。着実に実力を身に付ける花澤さんでしたが、もちろん苦労も・・・アニメでは日常生活では起こらないシーンを演じることも多く、例えば、『ゼーガペイン』では、“ロボットを操縦している時に、攻撃を受け叫ぶ”といったシーンがあり、花澤さんはご実家の壁に何度もぶつかりながら、コックピットにいる想像を膨らませ「キャーッ!キャーッ!」と練習されていたそうです。笑 「大変、ご両親は心配されたでしょうね・・・。笑」と、川島さん。花澤さんはこのような経験について、「体験したことのないことは表現できないと思い、できる範囲のことはやってみた。また、“魔法を使う”“空を飛ぶ”といった、経験できないことを想像する力が大切な職業だと学んだ。」と、声優転身後の心境をお話くださいました。

その後、数多くのヒロインを務める人気声優になった花澤さん。そのなかでも、川島さんが好きなのは、昨年末に公開され、977万人以上の動員数を記録した劇場版『呪術廻戦 0』のヒロイン・祈本里香役。幼馴染の乙骨憂太と将来の結婚を約束するが、不慮の事故で亡くなり、特級過呪怨霊と化してしまう里香。花澤さんが意識されたのは、“心美しく、愛している人を想い続けている性格は変えずに、特級過呪怨霊化した姿の声を出すこと”。一方、その姿のインパクトを表現するため口を開きながら“しゃがれた声”や“お腹から声を出すこと”も意識されたそうです。また、憂太くんを想い続けるがゆえに嫉妬するシーンでは、花澤さんの表現力が強すぎたのか・・・スタッフから「嫉妬心が強すぎる!里香ちゃんは11歳だから、大人のような“ドロっと”した嫉妬は要らない!」と、注意されてしまったそうです!笑


(子役時代の花澤さん)

 

 

〜役作り〜

花澤さんの役作りは、原作があれば原作を読み、“どういう風に演じようか?”と、妄想を膨らませるそうですが、あまりガチガチに役を固めて現場入りはしないそうです。その理由は、自分で固めすぎると、監督が求める演技に瞬時に対応出来なくなるから。ただ、やはりご自身が体験したことのないシーンは、事前に実践してみることがあるそうです。『文学少女』の主人公・天野遠子役のオーディションの際、“物語を愛するがゆえに小説を食べる”というキャラ設定を体験してみたくなり、実際にオーディション原稿を食べてみたそうです!「なかなか無くならないし、しょっぱかったのですぐに出しました。笑」と、少し恥ずかしそうにおっしゃていましたが、見事オーディションには合格し好演されました。また、2012年に放送されたギャグアニメ『貧乏神が!』では、主人公の桜市子役を担当。他のキャラクター達にひたすらツッコミを入れる役でしたが、一話目の収録で「君はお笑いが分かってない!」とスタッフにダメ出しをされてしまいます。そこで、花澤さんはお笑いライブを繰り返し観て、ツッコミを研究したそうです。

 

 

〜影響を受けた言葉〜

2010年に、『海月姫』の主人公・倉下月海役を演じた際、ご自身の台詞を現場でブツブツと練習していると、先輩から「練習やめろ!」と言われたそうです。“練習は、すればするほど良いんじゃないですか!?”と、驚いた花澤さんですが、先輩は続けて「お芝居は現場で作っていくモノ。そんなにいっぱい練習をしたら、自分の持ってきた演技しか出来なくなるよ。」とおっしゃったそうです。この言葉に衝撃を受けた花澤さんは、“確かに…!”と納得し、声優同士で掛け合いをしながら収録する意味を考えるキッカケになったと言います。今は、割合で言うと、「60%は事前に決めて、40%は現場で決める」と語る花澤さん。「怒鳴らないといけない時とかは、流石に練習をしないと声が裏返ったりしますよね?」という川島さんからの質問に対しては、「怒鳴るシーンは逆に練習していかない時の方が多いかもしれないです。感情のピークは何度も練習すると慣れてきてしまうので、その場で初めてやったほうが感情がリアルに伝わる。」とお答えに。現場でのお芝居を大事にする花澤さんは、細部までキャラクターに寄り添っているのです。このお答えに川島さんは、「漫才と似ている部分があるかもしれないですね。」と反応!花澤さんから、漫才はどのくらい練習するのか問われると、「もちろん練習はしますが、劇場の出番前に相方にどのネタをするかは伝えないです。だいたい5択くらいですけど。」と衝撃の告白!「伝えないんですかっ・・・!!」と驚く花澤さんに続けて、「相方からしたら迷惑かもしれないですけど、こっちの方が良いと思っているんです。昨日も、2年ぶりのネタを突然始めると、相方の1発目の“なんでやねん!”が心の底から言っていた。笑」と振り返り、慣れるよりそっちのほうがリアルで良いとのこと。ちなみに、相方の田村さんは舞台上で信じられないくらい汗をかいていたそうです!笑

 

 

〜お笑い〜

話は再び花澤さんのラジオ愛・芸人愛について。芸人のラジオにハマったキッカケは、好きな作家さんである佐藤多佳子さんの小説「明るい夜に出かけて」を読んだこと。こちらの作品では、『アルコ&ピースのオールナイトニッポン』がそのまま物語に反映されており、興味を持った花澤さんは調べてみることに。そこで、その番組自体は終了していましたが、『アルコ&ピース D.C.GARAGE』という別番組が始まっていたことを知りました。実際に聞いてみたところ、“アルコ&ピース”のラジオは妄想を広げてトークをすることが多く、“どこまでがコントで、どこまでがリアルか?”という、どちらにも転ばない世界観の虜になったそうです!そんな流れから芸人のラジオに興味を持った花澤さん。そして、『アルコ&ピース D.C.GARAGE』の後に放送される『爆笑問題カーボーイ』も聞いてみると、こちらにもどハマり!お二人は番組内でしょっちゅう、些細なことですぐ言い合いに。笑 ですが、たまにお二人でビートルズの曲を一緒に歌うなど、仲の良さも垣間見え、人間味溢れる放送が毎週楽しみなのだとか!そんな爆笑問題さんに対して川島さんは、「一番おかしいのは田中さんですけどね。あんなに言われても“ケロッと”してるし、逆に、“そこでそんなに怒らなくても・・・”って時もありますよね。笑」と、田中さんの異常性について指摘していました。笑 また、芸人とのエピソードでは、意外なコンビのお名前も!アニメ『はたらく細胞』の“笑って細胞を活性化しよう”という企画で吉本興業とコラボした花澤さん。コラボ相手は“ジョイマン”!“ジョイウーマン”役として、吉本の幕張劇場で実際にネタを披露することになり、事前に猛特訓をされたそうです。笑 意外とステップが難しいジョイマンのネタですが、花澤さんは完璧にマスター!笑 ジョイマンのお二人からは、お褒めの言葉を頂いたそうです!

 

 

〜思い出の場所〜

花澤さんの思い出の場所は、地元の中華チェーン店。子役時代、フジテレビのバラエティ番組『やっぱりさんま大先生』に出演されていて、番組では、ご家族も交えて参加するコーナーがあり、ご両親が出演された際には、ボーナス的に給料を頂けました。そして、その給料でお父様が「パパの出演した給料で、中華屋に行こう!」と、花澤家はよく打ち上げをされていたそうです。そんな素敵な思い出があるため、今でも店の前を通ると懐かしさが蘇ってくると言います。番組の思い出としては、エピソードトークを考えるのに苦労されたそうで、“レクリエーションの椅子取りゲームで、友達のお母さんに足を踏まれた”など、子供ながらに絶妙なトークを捻り出していたのだとか。笑 明石家さんまさんの思い出は、“本番ギリギリまで現れない”ということ。スタッフの方が、「本番10秒前〜!」と呼び掛けると、姿は見えないが、どこからか「ファ〜ファ〜」と、特徴的な引き笑いが聞こえてくるそうです。笑 度々共演している川島さんも、このスタイルは今でも変わらないと明かし、「ほんと南国の鳥と一緒なんですよ。“どうやら近くにいる!”っていうのは分かる。笑」と大先輩をイジりつつも、本番直前に現れ、爆笑をかっさらう姿に「カッコイイですよ。」と語ります。また、花澤さんも大人になってからさんまさんと共演された際は、成長した姿を見せられて嬉しかったそうです!

 

 

〜NEWシングル『駆け引きはポーカーフェイス』〜

花澤香菜さんは今年、アーティスト活動10周年のアニバーサリーイヤー!そして、7月20日にNEWシングルをリリースされました。今作は、7月から放送中のTVアニメ『それでも歩は寄せてくる』のオープニングテーマになっています!
『それでも歩は寄せてくる』は、将棋部を舞台に繰り広げられる将棋部・部長の女の子と、将棋初心者の後輩の男の子の高校生活を描いたラブコメディ。恋と将棋の駆け引きの難しさを歌詞に詰め込んだ、きらびやかなでエレクトロダンスポップな曲となっています。あと一歩を踏み出せない人々のもどかしい気持ちに寄り添ったナンバーを、是非皆さんチェックしてみてくださいね!

>>「駆け引きはポーカーフェイス」Music Video

 

 

〜今後の夢〜

花澤さんの今後の夢は、“求められる声優でいる”こと。
声優は、人気や実力があってもオーディションで役が決まる世界。花澤さんも今でも多くのオーディションに参加していると言います。だからこそ、今後も作品に必要である声優で居続けたいと願い、努力を続けています。また、「新喜劇はどうですか?」と、川島さんに問われると、「出たいです〜〜!小藪さんや辻本さんにツッコまれたい!」と興奮気味でした。是非観てみたいですね!

 

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PLAYLIST
  • 「Don’t Know Why」
    花澤香菜
  • 「恋愛サーキュレーション」
    千石撫子(花澤香菜)
  • 「一途」
    King Gnu
  • 「駆け引きはポーカーフェイス」
    花澤香菜
  • 「Moonlight Magic」
    花澤香菜