PASSENGER DIARIES

EDC 営業日誌(過去のお客様)

2022年1月8日放送

Passenger

蒼井翔太

本日のお客様は、蒼井翔太様。
福井県出身の声優・歌手・俳優。2010年、株式会社S所属後、2011年に声優デビュー。声優として『うたの☆プリンスさまっ♪』シリーズの“美風藍”役、『ファンタシースターオンライン2 ジ アニメーション』の“橘イツキ”役、『デビルズライン』の“吉井健一”役など、およそ200本のアニメ・ゲーム作品に出演。アーティストとしては2013年にミニアルバム『ブルーバード』でデビュー(現名義)。2016年には自身初となる日本武道館公演を開催されます。
また、俳優としてもテレビドラマや舞台など20以上の作品に出演されている蒼井さん!Twitterのフォロワー数は、およそ100万人!ハイトーンの美しい声は「天使の歌声」と称され、幅広い分野で活躍中の大人気声優さんです!

 

 

〜七色の声〜

“七色の声の持ち主”と称される蒼井さん。これまでに様々なキャラクターを演じてきました。蒼井さんの声の特徴は、高音域まで出せること。一般男性よりも地声が高く、女性キャラクターの方が演じやすいと言います。さらに、その高音を活かして赤ちゃんの声を担当したことも!また俳優として、女形を演じられることもあります。舞台『スマイルマーメイド』では、最後の生き残りとなったラグーナ王国の人魚“マリナ”を熱演。稽古期間中は、女性アーティストや声優さんの仕草を研究されていたそうです。幅広い声域と表現力を兼ね備える蒼井さんにしか出来ませんね!

 

 


(幼少期の蒼井さんのお写真)

〜芸能界へ〜

小学校3年生からテニスに夢中だった蒼井さん。中学校に上がる直前にはテレビの企画で、松岡修造さんから指導を受けたこともあるそうです!ご両親が番組企画に応募し、オーディションを経て10人ほどのメンバーで合宿に参加されました。“熱すぎる男”としても有名な松岡さんからその時言われて印象に残っているのは、「お前は優しすぎるんだ!」という言葉。
今回のドライブ中も、優しさと穏やかさが垣間見える蒼井さん。昔から争い事が好きではなく、スポーツの勝負事でも相手の気持ちを考えてしまうことがあったそうです。全国大会に出場するなどプロを目指してテニスを続けていましたが、中学3年生の時に友達から「良い声してるね」と言われ、このひと言が蒼井さんの進路を変えるきっかけとなります。「歌が上手いね」ではなく、「良い声してるね」と、“声”自体を褒められたことが、とても嬉しかったそうです。実は小学校3年生から不登校だったこともあり、人前で歌うのは初めてだった蒼井さん。親友に無理矢理カラオケに連れて行かれ、最初は恥ずかしさもありましたが、“親友の前ならいいか!”と勇気を出して、大好きだった倖田來未さんの「So Into You」を歌いました。そこで言われた「良い声してるね」。それまで自分の声にコンプレックスがあり、歌うどころか、あまり人と喋らなかった蒼井さんにとっては、雷に打たれたかのように、パッと目の前が明るくなる言葉でした。


(地元のカラオケ大会に初めて出場された時の蒼井さん)

その後、歌うことの楽しさに気付いた蒼井さん。不登校で親に心配を掛けていると感じていたこともあり、“このままじゃダメだ!”と、前向きに動き出す気持ちが芽生えます。
そして、人前に出る“度胸試し”として、地元・福井県のカラオケ大会にエントリーされました!オーディションは見事合格!本大会への切符を手にしましたが、大会が悪天候のため中止に・・・。しかし、大会スタッフの方が、歌を披露せずに終わってしまうのはもったいないからと、ヤマハ音楽振興会の『TEENS' MUSIC FESTIVAL』への参加を勧めてくれました。このコンテストで、蒼井さんは県大会、地方大会を突破し、“渋谷公会堂”で行われる決勝大会まで勝ち進みます!
主にバンド向けのコンテストでしたが、蒼井さんは、倖田來未さんのカラオケCDを持参して歌のみでの出場!震えるほど緊張したと言う当時のことを、「生きているのだろうか?と思うほどの別世界。でも、福井県から出てきた僕のことを、会場のお客さんは全く知らないはずなのに、歌い終わった後に暖かい拍手で包んでくれた。この瞬間に、“今後も歌っていきたい!”と思った。」と振り返りました。
このコンテストで優勝はできませんでしたが、後日、ご自宅に一本の電話が。蒼井さんが電話を取ると、渋い声で「大会を観ていた者ですが、ご本人は居ませんか?」と聞かれます。本人であることを伝えると、「一緒に歌をやらないか?」と直々にオファーが!蒼井さんは「ちょっと待って下さい。」と受話器を外し、家に居たお母様に「お母さん!僕、歌手になる!」と宣言。こうして、歌の道を進むことを決意したのでした。

 

 


(2021年の武道館ライブのお写真) <撮影:上飯坂一>

〜声変わり〜

旅の途中ではこんなお話も。
中学生の頃、周りの同級生が声変わりをしていくなかで、自分の高い声にコンプレックスがあった蒼井さん。一度、ガラッと低くなりそうな兆候はあったそうですが、3日で治ったそうで・・・「ただの風邪だったのかな?」と笑いながらお話に。そんな蒼井さんに対して川島さんも昔は声がとても高かったと打ち明けました。「歌っても、声が高くて周りから笑われていた。電話に出る時も必死に低い声を出していたが、“お嬢ちゃん?”と聞かれていた。嫌で嫌で、“早く声変わりしろ!”と願っていたら、中3の2学期にこの声(現在の声)に変わった。笑」と、声にコンプレックスをもっていたことを明かしました。一気に声が低くなってからは、電話で“お父さんですか?”と聞かれるようになったとか・・・笑 今では、蒼井さんは“天使の声”、川島さんは“良い声芸人”として大活躍!お二人とも周りが羨む素敵なお声です!

 

 

〜声優の道へ〜

19歳から歌手として芸能生活をスタートされた蒼井さん。幼少期からアニメやゲームが好きだったこともあり、アニメソングや声優の仕事には興味がありました。
最初の事務所との3年の契約期間が終わり、その後は、一時フリーとして、活動されていました。そしてライブハウスのイベントに参加された際、蒼井さんの才能に気付いたギタリストの方が、現在の事務所(株式会社S)の社長・佐藤ひろ美さんを紹介してくださいました。声優の世界に興味はありつつも、“歌声”ではなく“喋り声”にはまだ自信が無く、声優への一歩を踏み出せなかった蒼井さん。しかし、佐藤さんから「君の声はおもしろいから、絶対に勉強した方がいい」と後押しを受け、ベテラン声優さんのもとで稽古を始めたそうです。
歌と声優業は全くの別物でしたが、学ぶことはとても多く、キャラクターの心境を自分の中に落とし込む声優の勉強をすることによって、歌う時も歌詞をより深く感じ取れるようになったそうです。「演技と歌は繋がっていると初めて感じられた。」と語る蒼井さんは、声優としても、歌手としても、より成長することができました。
様々な分野で活躍されるなかで影響を受けた方は沢山いますが、今回名前を挙げてくださったのは、『美少女戦士セーラームーン』の月野うさぎ役をはじめ、『新世紀エヴァンゲリオン』の葛城ミサト役などで知られる、声優界のレジェンド・三石琴乃さん。
蒼井さんは10歳年上のお姉様の影響もあり幼少期から『美少女戦士セーラームーン』が大好きだったそうです。そんな『美少女戦士セーラームーン』は近年リメイクされ、蒼井さんは、劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』のフィッシュ・アイ役に選ばれます。映画の配信イベントで三石さんとご一緒することができ、この時、三石さんから感じたことは、“憧れの人は、どんな時でも憧れの存在でいてくれる”ということでした。一番惹かれたのは、作品に対する愛の深さ。配信イベントでは、『美少女戦士セーラームーン』を長年愛してくれるファン、キャスト、スタッフの方に涙を流しながら感謝の想いを伝えられていました。キャラクターのみならず、作品にも命と愛を吹き込んだ三石さん。その姿に感銘を受けた蒼井さんは、いつか自分自身もそういう立場にならなければという思いが生まれたそうです。

 

 


(綺麗な声からは想像できませんが、激辛料理も好きだそうです!)

〜変な癖!?〜

蒼井さんは、ついついしてしまう変な癖が!?それは・・・“今これをしたら怒られるんだろうな〜”という妄想。以前、事務所の佐藤社長とお話をしている時、悪気なく、無意識に“鼻をほじって”しまいました。笑 その瞬間、蒼井さんは怒られると思ったそうですが、社長は怒ることなく笑って下さいました。その出来事をきっかけに、蒼井さんは、偉い人や目上の人と話している時、“今これをやったら怒られるかな?”という妄想をよくしてしまうそうです。この癖に、川島さんも共感!“今ここで、これを言ったら明日から仕事なくなるだろうな〜”と考えてしまうことが・・・!笑 「生放送で、綺麗な女優さんや俳優さんがゲストで来て喋っている最中に、“うるせー!”って言ったらどうなるんだろう?」と、一瞬頭によぎることがあるそうです。笑

 

 

〜『蒼井翔太 LIVE 2021-2022 WONDER lab.coRe』〜

現在、全国5都市を巡るライブツアー『蒼井翔太 LIVE 2021-2022 WONDER lab.coRe』を開催中の蒼井さん。コロナ禍の影響もあり、約3年ぶりの有観客ツアー!なかなか会えなかったファンとの時間、共に温めた気持ちをお互いにぶつけ合い、さらに強い絆を築きたいと語ってくださいました。また、ツアータイトルにも入っている「coRe」。蒼井翔太のコア=“核”となる部分を披露してくださるそうです!みなさん、是非チェックしてみて下さいね!

 

 

〜蒼井翔太さんのエウレカ(気付き)

蒼井さんのエウレカは、“自分の知らないところで沢山の人たちが支えてくれて、力になってくれているということ。”
ツアーのリハーサル時に居てくださるスタッフの数は限られていますが、本番の会場に行くと舞台を作ってくださるスタッフがいて、またSNS上で応援してくれる方、事前に自分をプレゼンしてくださる方など、目に見えないところで沢山の方が支えてくれていることに気付き、日頃から感謝されています。
最後に今後の夢をお伺いすると、「僕の座右の銘でもある“変わらず変わる”をこれからももっと続けていきたいです。声優、アニメ業界を支えていく一人、夢を与える者の一人として、個性を発揮すると同時に勇気を与えられる人間でいたいなと思います。」と力強く語って下さいました。素敵な声と心を持つ蒼井翔太さんの今後にも目が離せませんね!

 

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PLAYLIST
  • 「give me ♡ me」
    蒼井翔太
  • 「Endless Song」
    蒼井翔太
  • 「絶世スターゲイト」
    蒼井翔太
  • 「ムーンライト伝説」
    DALI
  • 「君はトロピカル」
    中井貴一
  • 「Harmony」
    蒼井翔太
  • 「ぼくらのネットワーク」
    DAOKO × 中田ヤスタカ