EDC 営業日誌(過去のお客様)
2021年2月20日放送
本日のお客様は、格闘家・那須川天心様です。
1998年生まれ、千葉県出身。2014年にプロデビューし、史上最年少16歳でRISE(ライズ)のバンタム級王座を獲得。その後、数々の大会やトーナメントで勝利を重ね、19歳で初代RISEフェザー級世界王者に!天才的なセンスとテクニックでほぼ全ての試合でダウンを奪い、そのKO率の高さから、「神童」、「キックボクシング史上最高の天才」、「ライトニング・レフト(稲妻の左)」などと称され、現在も無敗記録を更新中!
若き天才として、今、最も注目されている格闘家です。
※格闘技をはじめる前の那須川天心少年
 
 
これまで43戦43勝32KOと圧倒的な強さを誇っており、世間からは「天才」、「神童」と呼ばれる天心選手。ですが、フィジカルトレーナーの方からは「身体能力は、中の上」と評されており、持って生まれた能力は特別恵まれていたわけではありませんでした。昔から積み重ねてきた努力が、現在の「強さ」を生み出しています。
試合での強さは勿論ですが、メンタルも超一流。対戦相手の研究は、ビデオを2〜3度見て、相手の長所を確認するのみで、あまり深くは研究せず、自分自身の能力を高めることに集中されます。また、試合前日でも、緊張で眠れないということは一切なく、ぐっすり睡眠を取って試合に向かいます。験担ぎやジンクスについては、昔は御守りを身に付けていたこともあったそうですが、ある試合で、御守りを忘れてしまった時もKO勝ちを果たし、自らの強さでジンクスを壊してしまうのでした。
普段の練習は、午前中にフィジカルトレーニング、休憩をはさみ、14時頃から夕方にかけて実戦向けのトレーニングを行い、夜は体力回復に努めます。
強くなるために、努力を惜しまない天心選手が、これまでで一番心に残っている言葉は、バンテージ職人のニック永末さんに言われた「現状維持は退化だ」。今の強さを維持しようと思うことはすでに退化であり、常に上を目指すことが必要。この言葉を胸に、天心選手は常に攻めの姿勢を貫き、様々なスタイルに順応することで、勝利の山を築いてきました。
 
 
※極真空手をやっていた天心少年
そもそも、格闘技を始めたのは5歳の頃。近所の極真空手教室に通い始めました。最初から、強くなりたい!という思いはなく、稽古嫌いで、泣き虫だった天心少年・・・道場から抜け出すこともあったそうです。周りに言われて嫌々通い続けていた空手教室でしたが、徐々に同世代の友達も増え、道場に行くこと自体は楽しめるようになりました。ですが、格闘技そのものはまだ好きになれませんでした。
そんな中、初めて出場した試合で完敗を喫します。この敗戦によって闘志に火がついたのは、天心さん本人ではなく、今でもトレーナーを務める父・弘幸さんでした。
※父・弘幸さんとの家族写真(左が天心さん)
初試合に敗れた翌日、お父様は、家の一部屋を道場に変え、マンツーマンの厳しい特訓を開始しました。本格的に空手に取り組む気はなかった天心少年は、「こんなはずじゃなかったのに・・・」と思いつつも、お父様の猛練習を耐え抜き、メキメキと実力を身につけていきます。
※極真空手からキックボクシングに転向した天心選手
小学6年生時に、極真空手からキックボクシングに転向。
しだいに格闘技をやらされている感覚は無くなり、自ら強くなる為に取り組むようになりました。そして、中学2〜3年生の頃にはプロを見据え始めます。アマチュアだった中学時代の戦績は、階級が上(体重差が5kg以上)の選手を相手に100戦以上の試合を行い、負けたのは2〜3回だったそうです。
これもお父様の猛練習の賜物。独学で「那須川天心の基盤」となる強さを作ってくれたお父様に、天心さんはいつも感謝しています。
 
 
プロデビュー以降、無敗の天心選手は、挑戦者を迎え撃つ立場が続き、もはやキックボクシング界に自分が挑戦する場がない状態に。そこで、常に進化を求める天心さんが選んだ道は、ボクシングへの転向でした。近い将来、あの名ボクサーとの夢の対決が観られるかも・・・格闘技ファンの期待は膨らむばかりですね!
 
 
※お茶目な天心少年
「那須川天心」という名前はリングネームでは無く、本名。天に心を持て!という想いを込めてお父様が名付けたそうです。入場曲は、矢沢永吉の「止まらないHa〜Ha」。元々、お父様が矢沢さんのファンで、天心さんも好きになりました。最初は、入場曲として使用することをお父様から禁じられており(お前にはまだ早い!)、使い始めたのは、初タイトルマッチ戦の時でした。 日々、練習で多忙なこともあり、プライベートは比較的インドア派の天心さん。漫画好きが高じて、試合中にバトル漫画のポーズを決める事も!(グラップラー刃牙のトリケラトプス拳、NARUTOのロック・リーの構え、ドラゴンボールのかめはめ波・・・etc)
最近はバラエティ番組にも積極的に御出演されており、リング上とは異なる親しみやすい一面も披露!
昨年6月からはYouTube「那須川天心チャンネル」も開設し、現在は登録者数60万人を超える人気チャンネルとなっております。「格闘技」=「怖い」というイメージを払拭して、より多くの人に格闘技を観てもらいたい!という思いから、アップする動画は格闘系よりバラエティ系が多く、誰もが楽しめるコンテンツを意識されています。
※なにか撮影中の天心さん・・・
人生面白いか、面白くないかで、行動を判断される天心さん。フットワークがとても軽く、芸人・ダイアンの津田さんのインスタライブに登場したり、不利な条件しかないメイウェザー戦(キックを出したら罰金5億というルールを直前に加えられる)に挑んだり・・・と、面白そうだと思ったことには損得を気にせず向かってきました。ちなみに今、メイウェザー戦を振り返って、「5億払ってでもキックを出しとけば良かったな・・・笑」と思っているそうです。
 
 
現在22歳。すでに格闘技界に数々の伝説を残していますが、自分の人生に満足したことはないと語る天心さん。格闘技以外でも、常に世の中のトレンドになり、話題を提供していきたい、とその向上心はとどまるところを知りません。
格闘家としての今後の目標は、キックボクシング界を全勝で終えること、そして将来、話題になる対戦カードが組まれるはずなので、それに向けて自分自身の強さ・気持ちを高め続けること。「格闘家のピークはまだまだ先!」と力強く語ってくださいました!
 
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