EDC 営業日誌(過去のお客様)
2020年12月19日放送
本日のお客様は、歌手のLiSAさん。
『鬼滅の刃』テレビアニメ版のオープニングテーマ『紅蓮華』、そして『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』の主題歌『炎』が大ヒット中。
日本のみならず、世界にも多くのファンを持つシンガーです。
 
 
ここはLiSAさんの地元、岐阜にあったライブハウス。
2004年当時、LiSAさんは高校生。可愛いいけど、狂気も感じるようにと意味を込めた「CHUCKY」(由来は、映画「チャイルド・プレイ」のチャッキー)という名前のパンク・バンドを組んでおり、ライブを行う場所を探していました。
「すみません!ライブしたいんですけど、どうやってやるんですか?」と
いきなり直談判したのがBRAVO!「出してあげられるライブは無いから、自分たちでイベントを企画しなさい」と言われ、SNSがまだ発展していない時代、自力で対バンの相手を探し回って、ライブを行いました。
その後「CHUCKY」は解散しますが、歌手になる夢を持ち続けていたLiSAさんは、解散と同時にバイトで貯めた100万円を持って上京!100万円あれば半年はバイトをせずに暮らしていけるだろうと考えていましたが、たった2ヶ月で底を突いてしまいました…。
※上京時のLiSAさん
夢を追いかけ、東京でバンド活動をしながら、たくさんのオーディションにも挑戦。当時20歳を過ぎていたLiSAさんは、オーディション雑誌を見て、年齢制限19歳以下のオーディションが多い中、自分でも受けられるものを探し、とにかく受け続けました。そんな生活が1年半ほど続き、ようやく合格したのがTVアニメ「Angel Beas!」の劇中バンド「Girls Dead Monster」の2代目ボーカル・ユイ役。このアニメとの出会いは、LiSAさんにとって大きな転機となりました。
※2019年「LiVE is
Smile Always~364+JOKER~」ライブスチール photo by hajime
現在、アニメ界の歌姫と称される一方、ロックシンガーでもあるLiSAさん。
アニメソングを制作される時は、その作品に寄り添うことを大切にしており、まずは原作や脚本を読んで物語の世界観を自分の中に入れた上で、素直に自分の言葉で表現することを意識されています。『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の主題歌『炎』を制作している時は、実はまだアニメーションができていない段階。初めて映画を観た時の心境は、曲と映画の場面がどのようにシンクロするか、答え合わせをするような感覚だったそうです。
また、自分自身のロックナンバーは、みんなに自分らしく元気に生きて欲しい、みんなと一緒に今を楽しみたい、という思いが強く、みんなを巻き込むような音楽をイメージされています。
※2019年「LiVE is
Smile Always~364+JOKER~」ライブスチール photo by hajime
アニソンのイベントやロック・フェス、国内外の様々なステージに立つLiSAさんが、ライブの体力作りとして始めたのがキック・ボクシング!およそ2時間半のライブで歌い続ける体力はもちろん、テンポの早い楽曲に対応する瞬発力も身に付き、1ラウンド3分のキックボクシングは、1曲3分前後の楽曲を歌うイメージと通じるものがあるそうです。
※2019年「LiVE is
Smile Always~364+JOKER~」ライブスチール photo by hajime
LiSAさんの座右の銘は「今日もいい日だっ。」
もともと考え過ぎてしまう性格だったため、悲しみや失敗を引きずり、1日の最後に反省することが多かったそうですが、お母様からこの言葉を教えてもらい、考え方が変わりました。たとえ99%、嫌なことがあった日でも、1%の良いことを見つけ、その日の最後に「今日もいい日だっ。」と声に出して、自分に“はなまる”を付けてあげる。
2014年、初の武道館ライブで声が出なくなってしまい、引退も考えたというほど落ち込んだ日のブログにも、この言葉を綴りました。前に進むため、苦難を乗り越えるために、泣きながら書いた「今日もいい日だっ。」
LiSAさんを支え続ける、大切な言葉です。
 
 
これまで歌手として、日本武道館、横浜アリーナ、さいたまスーパーアリーナなど日本有数の会場でライブを行ってきましたが、次に見据えるのはドームツアー。ドームの中でも一番ライブをしたい場所は、ナゴヤドーム!
地元の岐阜から一番近い、このナゴヤドームのステージに立つLiSAさんを想像しながら、今回の旅は終わりました。