EDC 営業日誌(過去のお客様)
2020年12月12日放送
本日は、南海キャンディーズのしずちゃんこと、山崎静代さんの思い出の地、2007年の東京練馬区「石神井公園」、2005年の福島県「スパリゾートハワイアンズ」、2012年の中国河北省「秦皇島オリンピックスポーツセンター」をご案内しました。
 
 
こちらの公園は、しずちゃんが当時好きだった男性を、より好きになった場所。
片想いをしていた彼と遊びに来た時、急に彼が木に登り出し、セミの抜け殻をたくさん集め始め、しずちゃんに1つプレゼント!僕の大切なモノの1つをあげるよ、と言わんばかりの真っ直ぐな瞳。貰った時は、なんだこれ!?と感じましたが、彼の真剣な表情・態度に胸を射抜かれ、好きな気持ちを再認識できました。その後も公園を歩いていると、彼の肩にはカマキリ、頭にはカミキリムシが乗り、、、不思議と昆虫を引き寄せる彼に、しずちゃんは益々夢中になります。
1年間、彼への気持ちが変わらなければ想いを伝えようと決意し、その1年後、ついに告白!結果は実りませんでしたが、彼とは友達として今でも仲が良く、連絡を取り合う仲。ちなみに彼は現在、ベトナムで畑仕事をしているそうです。
相方の山里亮太さんと女優・蒼井優さんの恋のキューピットになった、しずちゃん。2人の結婚生活を見ていると、自分にも少し結婚願望が湧いてきました。
ちなみに、恩を受けた山ちゃんがしずちゃんに勧めている男性は、芸人・ネゴシックスさんだそうです。
 
 
ここは映画「フラガール」の舞台。本作でしずちゃんは本格的に女優デビューを果たし、これを機に様々な映画・ドラマに出演する事になります。
2004年のM-1グランプリでブレイク後、多忙な日々を送る毎日。そんな中、オファーを頂いたのが「フラガール」。松雪泰子さん、蒼井優さんなど日本を代表する女優さんに助けられながら、慣れない現場で奮闘しました。苦労したのが、泣くシーン。しずちゃんが涙を流すまで周りが待っている状況にプレッシャーを感じ、なかなか涙が出ません。すると、共演者の岸部一徳さんが、泣くひとつ前のシーンから撮影することを提案して下さり、気持ちを作りやすい環境を作ってくれました。岸部さんのおかげで、ようやく涙が出そうになったその瞬間、突然、聞き慣れない声が…「アンコウ鍋、出来ましたよ〜」
まさかの福島県いわき市長の声でした。誰も悪くありませんが、市長の優しさが、再び涙を枯らす事になったのです…。
本作品で、しずちゃんは、第30回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞。また、演技の経験は、漫才の表現にも生かされています。
※女優業で賞を獲ったしずちゃん
 
 
現在、芸能活動だけでなく、日本ボクシング連盟の女子強化委員と普及委員にも就任したしずちゃん。
ボクシングを始めたのは2007年頃。キッカケは、大好きな漫画『あしたのジョー』への憧れと、相方・山ちゃんへの恨みでした。
2004年のM-1決勝進出後、お互い多忙な日々で送る中で、南海キャンディーズのコンビ間には溝が…。喧嘩も多くなり、口が立つ山ちゃんに対し、言い合いでは勝てず、悶々とする日々…。気づけば拳を握りしめ、サンドバックを叩いていました。
当初は選手志望ではありませんでしたが、ボクシングを習い始めた頃、2012年のロンドン・オリンピックで女子ボクシングが正式種目になることが決まります。この発表に運命を感じ、しずちゃんはオリンピックへの挑戦をスタートさせます。
※女子ボクシングの日本代表になったしずちゃん
中国 秦皇島オリンピックスポーツセンターで行われた、2012年の世界選手権。
ロンドン・オリンピック予選を兼ねた大事な大会でした。しずちゃんは、2回戦でウズベキスタンの強豪選手に見事勝利!あまりの嬉しさに、生まれてはじめて無意識にガッツポーズが出ました。しかし喜ぶのも束の間、次の3回戦はその翌日!計量が行われるため、食事もあまり取れず、アドレナリンが出ている体は睡眠もまともに取れません。そんなコンディションで迎えた3回戦の相手は、苦手意識のあったサウスポー。結果は惜敗。ロンドン・オリンピックへの道が絶たれた瞬間でした。試合後はショックのあまり泣き崩れ、動けなかったそうです。
このたった二日間で、しずちゃんは、天国と地獄を味わいました。
※試合中のしずちゃん
次のリオ・オリンピックを目指し、再び練習に取り組みますが、強くなりたい!という気持ちで始めたボクシングが、やらなければならない!という使命感に変わり、心と体のバランスが狂い始めます。楽しかったボクシングが、そこにはもうありませんでした。
そんなしずちゃんを見兼ねた知人のアスリートから「一度ボクシングから離れてみたら?やりたくなったら戻れば良いよ。」とアドバイスを貰います。辞める選択肢は逃げる事になるから選んではいけない、と自分自身を追い込んでいたしずちゃんにとって、救われる一言でした。
その後、全力で真剣に向き合ってきたからこそ後悔はないと感じ、2015年に引退を決意。これまでずっと応援してくれていた山ちゃんには、「ごめん、ボクシング辞めるわ。」とメールを送ります。すると、「謝る必要なんてないよ、おかえりなさい。」と優しく受け止めてくれました。ところが、、、山ちゃんはSNSでも同様のメッセージを発信!自分が良い相方であることを、世間にアピール!!
最初は、相方からの優しい言葉を嬉しく感じたしずちゃんですが、そっとまた拳を握るのでした。