EDC 営業日誌(過去のお客様)
2020年12月5日放送
本日は、小西真奈美さんの思い出の地、1998年「銀座セゾン劇場」、2002年アメリカ「ニューヨーク」、2016年「東京芸術劇場」をご案内しました。
 
 
女優に音楽活動、趣味はピアノ・バレエ・お茶・ひとり旅等、アクティブな小西さんですが、実は、趣味を持ち始めたのは30歳を過ぎてから。
20代の頃は、まだ演技の経験も少なかったため、人一倍仕事に向き合う毎日。取材で、「趣味はなんですか?」「お休みの日は何をしていますか?」と質問されても、「眠っているか、台本を読んでいるか」としか答えられませんでした。
このままでは役者としても人間としても、つまらない人になってしまう…と思い始めた頃、友達に誘われて鑑賞したのがバレエでした。
初めて観たバレエに魅了された小西さんは、早速、次の日に体験スクールに申し込み、習い始めました。趣味第一号のバレエは、今でも続けていらっしゃいます。
1998年 銀座セゾン劇場
小西さんは19歳で、つかこうへいさんの舞台で役者デビュー。
キッカケは、人生で初めて観た演劇(つかさんの舞台)でした。
終演後、楽屋でつかさんに挨拶する機会を得た小西さん、感動したことを直接お伝えしたところ、ワークショプへのお誘いを受けます。
「ワークショップって何?」とよく分からない状態でしたが、試しに参加してみると、最初はその過酷さに驚きます。しかし、持ち前の体力で最後までやり遂げ、500~600人程いた参加者のうち、最後の5~6人に残ります。
実はこのワークショップ、次の舞台のオーディションも兼ねていて、残っていた小西さんはその後、ここ銀座セゾン劇場で初舞台を踏みます。
つかさんに合格の理由を聞くと「お前はよく食べるだろ。食べる奴は信用できる」と言われたそうです。
演技について、つかさんから教わったことは「相手の役者をちゃんと見ること」。
小西さんは今でもその教えを大事にしていて、どんな表現をするときも、まずは目の前の人の反応を見て、その人にちゃんと届けることで、大きな劇場やドラマや映画でも、観ている人に伝わる表現ができると考えています。
 
 
2002年 ニューヨーク
小西さんが人生で初めてひとり旅をしたのがニューヨーク。
多様な人種・宗教・文化が溶け合うニューヨークで発見したことは、他人への尊重・許容性、そして人間力でした。奇抜なファッションの人、信号待ちで歌いながら踊っている人に対し、日本だと白い目が向けられがちですが、ハッピーでいいね!と肯定される雰囲気に衝撃を受けました。いつかこんな街に住んでみたい!と思った小西さんは、その約10年後、アパートを借りて実際1人で住みました。その際も、困っている時、通りすがりの人が当たり前のように手を差し伸ばしてくれ、改めて、当たり前のことを当たり前に出来る人々に、感動。もちろん危険も多い海外ですが、良い人もたくさんいると身をもって知ることができました。
 
 
2016年 東京芸術劇場
こちらは小西さんが参加した、KREVAさんが手掛けた音楽劇が行われた劇場。
この舞台の特徴は、芝居の合間に、出演者がKREVAさんの楽曲(ラップ)を披露すること。ラップは元々聴いていたものの、ラップをする経験は無かった小西さん。歌稽古の日、目の前には、音楽監修のKREVAさん、同じ出演者のライムスターのMummy-DさんとAKLOさんが!ラップ界のレジェンドを前に緊張しながら披露したラップは、意外にも高評価で、さらには曲作りまで勧められることになりました。
当時、音楽好きが高じて作詞・作曲も始めていた小西さんは、初めてラップの楽曲作りにも挑戦!2018年、KREVAさんプロデュースでアルバムをリリースされました。
©シンドウ
ミツオ
小西さんは先月、ニューアルバム「Cure」をリリース。今回は、亀田誠治さん、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文さん、KIRINJIの堀込高樹さん、Kan Sanoさんという豪華な4名がプロデュースされており、このアルバムには、初挑戦の洋楽カヴァーも収録されています。
また最近、プライベートではピアノに挑戦!
ベートーヴェンの「月光」を弾いている人の動画を観て(たまたま、あまり指や手を動かさない箇所だけを観てしまう、、、)私にも出来るかも!と挑戦開始。
勘違いから始まったピアノレッスンですが、今では5曲、弾けるようになったそうです!
キッカケさえあれば、何事も前向きに挑戦して、活動の幅を広げる小西さん。
いつかピアノの弾き語りライブも実現させて欲しいですね。
©シンドウ
ミツオ