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TOKYO 地元メシ&サケ FEST ~TOKYO LOCAL COLLECTION~TOKYO 地元メシ&サケ FEST ~TOKYO LOCAL COLLECTION~

2021年11月3日(水・祝) 11:00-17:00 TOKYO FM 公開生放送 11:30-15:50

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インタビュー

江戸玉川屋

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常時100種類以上の麺類がある
23区唯一の乾麺屋さん


 最近は、ドラマや住みやすい街などで取り上げられることも多い東京北区。その北区の王子駅から徒歩15分ほどのところに、創業80年を超え、東京23区最後に残る乾麺製造メーカー・江戸玉川屋があります。

 生麺を扱う製麺所はまだ東京都内、近郊にもたくさんありますが、東京で乾麺を作ることには、どのような覚悟が必要なのでしょうか。江戸玉川屋、代表取締役の関根康弘さんが答えてくれました。

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「子どものころから祖父、父が乾麺を作る姿を見て育ってきました。うちは昭和10年創業で、私で3代目になります。東京は、乾麺の大消費地です。でも江戸玉川屋のように生産しているところもあると知ってもらいたいんですね。ウチの主力商品は、満作うどん、ひやむぎなどの乾麺です。でも、それだけで知ってもらうのは厳しい。そこで、平成25年から商品を一気に100種類以上に増やしました。正直なところやりすぎかもしれません」

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 江戸玉川屋の直売所では、100種類以上の麺を扱っています。主力のうどん、ひやむぎ、そうめんだけでなくオートミール&プロテインパスタ、東京うまれ大江戸らーめん、生うどん、生パスタフォットチーネ、平打中華麺、などなどと書ききれません。

 さらに江戸玉川屋が目指すのは「効率の対局にある麺づくり」なのだとか。どういう意味なのでしょう。
「東京で乾麺を作るには、地代、家賃、人件費、あらゆる面で不利です。土地の安い大工場で作る大量生産の乾麺にはかないません。そこで、お客さんが求めるおいしさにとことんこだわってみたのです。

 具体的には湯捏(ゆごね)と熟成乾燥の製法を使っています。一般的なうどんは冷水で作りますが、ウチは92℃以上の熱湯で小麦粉をこねます。熱湯だと原料がくっついてしまったりして扱いづらいんですね。でも、食感はもちもちとして確実によくなります。
 乾麺の乾燥も一般的には6時間。そこを24時間かけて、じっくりと乾燥させています。まさに効率化の反対をして、味をよくしているんです」

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 満作うどんをゆでてみると、乾麺とは思えないつるつる、もちもちとした見た目がもう食欲をそそります。社長おすすめの食べ方は?
「基本はざるですね。8分ゆでて、氷水でキュッと締めて、つゆにつけて、一気に食べてほしいです。あるお客さんからは『味のある稲庭うどん』という褒め言葉もいただきました。

 個人的には湯切りをしてからたまごの黄身だけをのせて、切ったネギと醤油とごま油を落とすのもおいしいですよ。あと、マニアックだけど、醤油を塩にするのも、シンプルだけどおいしい」

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 ここまで推されると、買いに行きたくなった方もいるかもしれません。
「王子駅は降りたらすぐに飛鳥山公園があるんですよ。大河ドラマ、新1万円札で盛り上がっている渋沢栄一氏が住居を構えていたのがここです。ウチは工場の1階が直売所になっています。少し駅からは離れていますが、ぜひとも麺の世界に触れに来てください」

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 紹介したうどん・パスタはもちろんあります。さらにはラーメンだけでも、つけ麺、平麺、全粒粉麺に、業務用ラーメンスープがたくさん揃っているので楽しい買い物ができそうです。

江戸玉川屋
東京都北区豊島7-5-12
代表者 関根康弘
TEL : 03-3913-5705  
江戸玉川屋WEBサイト