東京ビーフ
東京ビーフ生産流通協議会

年間60頭程度しか出荷されない
東京育ちの“幻の黒毛和牛”
全国に320種類以上もあるという銘柄牛。
その中でも「ブランド和牛」といえば、その美味しさで世界にも名が知られた「松阪牛」「米沢牛」などを思い浮かべますよね。
しかし、なんと東京にも、地元産のブランド和牛が存在しているのです。その名は「東京ビーフ」。
伊豆諸島の最南端にあり、東京の秘境ともいわれる青ヶ島などで生まれた牛を、東京都の西多摩地区を中心とした牧場で肥育した「東京都産黒毛和牛」です。(「東京ビーフ」の素牛には東京都外から導入した素牛も含まれます)
「以前から東京都にも食肉牛を育てている畜産農家は一定数ありましたが、都市部の発展や生産者の高齢化とともに戸数が減少していきました。またコロナ禍で飲食需要が落ち込み、和牛の取引価格も下がり、生産現場も飲食業界も今は大変厳しい状況となっています。
そのような中、関係者が一丸となり、「東京ビーフ」のブランド化を推し進めるために、2020年11月に「東京ビーフ生産流通協議会」を立ち上げました」と語るのは、全国農業協同組合連合会東京都本部の北見拓也さんです。
「東京ビーフ」の年間出荷数は50頭前後と他のブランド牛に比べて圧倒的に数が少なく、その希少価値から「幻の黒毛和牛」などとも呼ばれています。現在、「東京ビーフ」を肥育している牧場は東京都で7戸。中には生まれ育った土地でずっと、丹精込めて育て上げている生産者さんもいます。
「東京ならではで、団地や住宅地と隣接した牧場もあります。 都市住民が触れられる身近な場所に
あることで、近所の子供たちなどが、“牛さんがいる!”などと見学に来たりもしていますね」

公式HPで通販購入もできますが、販路拡大に協力しているのが、1932年創業の東京の老舗食肉卸会社「大山」さんです。
オンラインショップでの販売とともに、上野、アメ横名物でもあるメンチカツでおなじみの直営レストラン「肉の大山 上野店」でも、「東京ビーフ」を使った料理を提供しています。
営業部主任の猪俣篤史さんにお話を伺いました。
「オリンピックが行われた東京という街を意識して、希少価値もあるインパクトのある商品として期待を込めて取り扱いを始めました。また生産者さんの、“知名度を上げて地産地消につなげたい”ということのお手伝いもできるかと思っています。上野のお店では「生ハム」、「赤身肉のステーキ」、「ハンバーグ」を提供していますが、皆さん“東京で作った牛肉があるんですか!”と驚かれますね。また場所柄、外国の観光客も方もいらっしゃるのですが、日本の牛肉ファンが多く、興味を持って食べてくれたりと好評です」

「東京ビーフ」の特徴は、肉のキメが細かく綺麗にサシの入った肉質です。また 脂の融点が低いので口に入れた瞬間に溶け、 良質な脂の甘味と濃厚な肉の旨味を味わうことができます。「大山」さんではステーキ肉など生肉の他、加工品もいろいろと作っています。
「肉質が非常に柔らかく脂もしっとりしていて、全てのバランスが良いのが「東京ビーフ」の美味しさの秘密です。各商品は、作る時に肉の部位の特徴を最大限に活かしています。赤身のもも肉を使った「ローストビーフ」は、職人が手作業で一度焼き目を入れることで、旨味を残さず閉じ込める。
「スモークビーフ」は脂と赤身のバランスが良い厳選したバラ肉を燻製にすることで、芳醇な香りと脂の美味しさがより際立ちますね。
特にイチオシで食べていただきたいのは「生ハム」です。和牛本来の旨味が凝縮されて、噛めば噛むほど肉の美味しさが溢れ出してきて、手が止まらなくなります。寿司飯に生ハムを乗せてオリーブオイルをかけた「生ハム寿司」もお酒にぴったりで、オードブル料理としておすすめです」
東京の牛肉に東京のお酒を合わせてみてもぴったり合いそうです。ホームパーティやお土産など
で用いれば、会話もはずんで楽しいひとときが過ごせると思いますよ。

東京ビーフ生産流通協議会
〒190-0023 東京都立川市柴崎町3-5-24 JA東京第2ビル 全国農業協同組合連合会東京都本部内
TEL : 042-528-1349
Email zz_tk_eihan@zennoh.or.jp
東京ビーフ生産流通協議会WEBサイト
「肉の大山」オンラインショップ
〒190-0023 東京都立川市柴崎町3-5-24 JA東京第2ビル 全国農業協同組合連合会東京都本部内
TEL : 042-528-1349
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「肉の大山」オンラインショップ