栃木県で、トマトにまつわる画期的な課題研究!
19/07/06
![](https://www.tfm.co.jp/cms/media/575/20190705-190706_01.jpg)
お話を伺ったのは、食料生産科・野菜研究班を指導している野地友美(のち・ともみ)先生。
そして、食料生産科3年の塩田歩(しおた・あゆむ)さん・蓮田航平(はすだ・こうへい)さん。
野菜班では、栽培にまつわる作業や、悩みなどを解決する研究授業を行っています。
主に育てているのは、トマト・苺・ブロッコリー、冬野菜は大根・ネギ・白菜など種類も豊富!
「育てやすい、簡単な野菜はありません。全部深くて、正解は1つじゃない。
やり方も様々ある中で、自分たちのやり方を見出しています。」と野地先生。
中でも力を入れているのがトマト。
天候や水管理の違いで出来が変わってくるので、農家の偉大さを感じているそうです。
野菜班では「トマトの汚れを一瞬で落とす画期的な洗浄剤の発明」に取り組んでいます。
トマトの汚れに対して、ピンと来る方、そうでない方もいらっしゃるかと思います。
トマトを栽培した経験のある方にはその汚れの厄介さをお分かりいただけるのではないでしょうか。
普通のせっけんでは落ちにく、中でも独特の匂いを落とすことが難しいのだそう。
その汚れに注目し、素早く1回で落とせれば、無駄にならず面白いのでは?と野地先生が発案されました。
現在は8割ほど開発が進んでいて、完成までのゴールが見えてきている段階。
浄剤には、<鹿沼土>を使っていることがポイント。
鹿沼土は汚れや匂いを吸収してくれる効果があるので、園芸以外にも使える可能性があります。
ジェル状にして、粘性を高めることによって、粒子状の鹿沼土が均一になり沈殿することを防ぎます。
この取り組みは「全国高校生農業アクション大賞」で発表され、今年その大賞が決定します。
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正しい知識を持って、勉強や農業だけでなく生徒の悩みなどに手を差し伸べられるような
先生になりたい。実家の農家は規模拡大しながら、農家と先生の両立を頑張りたい。」と塩田さん。
蓮田さんは「ほとんどの汚れは落ちたので、あとは残ってしまった匂いの改善に取り組みたい。」と話してくれました。
画期的な洗浄剤の完成が楽しみです!