2016.12.24 Sat
ホームパーティー文化を普及させたい。高橋ひでつう
12月24日の今夜は、クリスマスイブ。クリスマスといえば、ホームパーティー(!?)ということで、〈一般社団法人 日本ホームパーティー協会〉の会長・高橋ひでつうさんに話を伺いました。
小宮山雄飛さんのリポートです！
■パーティーは、意外と体系化されていない。
日本ホームパーティー協会は、どんな団体なんでしょうか？
高橋ひでつうさん
「僕は趣味レベルでDJをやっています。DJ仲間や常連さんとの会話が、昔なら『あの女の子、イケてるよね！』だったのに、最近は子どもの幼稚園問題やお互いの不健康自慢など、だんだん辛くなってきたんです（笑） それで、『夜ではなく昼間にDJをやってみては？』と考え、自宅にターンテーブルを持ち込んで家族ぐるみでちんまりと始めたら、すごく楽しい。ホームパーティーなので料理を持ち寄るのですが、最初は全員持って来るのが、いなり寿司（笑） それで、ふと思ったんです。パーティーに何を持って行くか、どうやってやるのかは意外と体系化されていない、と。〈パリピ〉をちゃんと作っていくために、2012年に一般社団法人化しました」
ホームパーティーを盛り上げるコツは何でしょうか？
「何かテーマがあった方が良いですね。また、テーマを語り合える人が大事。毎回同じメンバーで同じ会話をしているとつまらなくなっちゃうので。例えば、10人のうち5人だけ呼ぶメンバーを決めるのがコツ。残り5人は、面白い人、イケてる人、イケメン、変な人、インパクトがある人……何でもいいんですが、5人それぞれが自分よりもすごい人をもう一人呼んで来る。これを繰り返すと、すごい人たちだらけになるんじゃないかと。人数が多いパーティーでも有効です」
■ワンポイントで色を揃えるのがオススメ。
最近のホームパーティーで、流行ってることは？
高橋ひでつうさん
「色を揃えること。例えば、ハロウィンはオレンジと紫ですが、今年は白と黒を基調にした大人っぽいハロウィンが流行ったんです。ドレスコードみたいな形で、ワンポイントで色を揃えるのがオススメです。女の子の間で流行っているのは〈ホワイトパーティー〉。上から下まで全部白。今年のクリスマスは、金や銀が流行っています」
ホームパーティーの良いところは、衣・食・住、この三つのエレメンツが全部入っているところです。それから、平等なところ。僕は関西の大学で教えていて、たまに学生のたこ焼きパーティーに参加するんですが、これがものすごく楽しい。一方、お金のある方の高級マンションでのパーティーも楽しい」
■いかに日常に非日常を持ち込むか。
MARTINI
www.bacardijapan.jp/
日本ホームパーティー協会では、ホームパーティーを普及させるために人材育成も行っています。
高橋ひでつうさん
「〈ホームパーティー検定〉を認定する試験を行っています。三級、二級、一級。さらにその上のエキスパートがあります。ホームパーティーを広めるにあたって、スペシャリストがいた方がいいんじゃないかと思ったんです。例えば、手でつまむフィンガーフード。和食のホームパーティーなら割り箸でも良いのですが、それでは日常が入ってしまいます。ホームパーティーは、いかに日常に非日常を持ち込むかが大事。衣食住をトータルして、レクチャーしています」
ホームパーティー検定
hpaj.org/kentei/
■家は、一番小さなコミュニティ。
高橋ひでつうさんが考えているこれからのワクワク、教えてください！
高橋ひでつうさん
「『日本ホームパーティー協会は、ゆくゆくはどうしたいんですか？』と聞かれると、僕は『世界平和』と答えます。そうすると『大丈夫か、この人？』という感じで微妙な笑いが……（笑） 家は、一番小さなコミュニティです。家が平和であれば、街も平和。街が平和であれば、国も平和。国が平和であれば、世界も平和です。それを偉そうに人に言ったら、『それ、ラーメン屋の壁に書いてあったよ』と言われましたが（笑）」
一般社団法人 日本ホームパーティー協会
www.hpaj.org/
撮影地：Star Gathering House
stargath.com/
〈本日のオンエア曲〉
Baby, It's Cold Outside (Mulato Beat Remix) / Louis Armstrong & Velma Middleton
Merry Christmas, I Love You / James Brown
