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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

20.09.18

日本のハンドボール界の今

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

金曜日は『スポーツ』をキーワードにお届けします。今日、お話を伺うプロフェッショナルは、ハンドボールを取材されているスポーツライターの久保弘毅さんです。
久保さんに取り上げていただく話題はこちら!


【日本のハンドボール界の今】

第45回ハンドボールリーグが、8月29日に開幕を迎えました。レギュラーシーズンは、男子が11チーム2回戦総当たり、女子が9チーム2回戦総当たりで順位を決定。来年3月に行われる、上位4チームが参加するプレーオフで今シーズンの優勝チームが決まります。



山崎:今朝は、開幕したばかりのハンドボールリーグと日本のハンドボール界の今にフォーカスします!
まずは、男子・女子ともに東京オリンピックへの出場が決まっているハンドボール。その現在の状況について伺いました。


久保さん:近年は東京オリンピックが決まったことで男子・女子の日本代表に海外の力のある監督を呼べるようになり、そこで徐々に男女ともに力をつけて、2020年残念ながらオリンピックは延期になったんですけど、そこから来年に向けてかなりチームとして、日本代表はこれまでにない良い強化をしているんじゃないかなという可能性を大いに感じます。そういった流れの中で、日本リーグというのは、代表選手のほとんどが在籍するチームなので、そこの活性化というのが非常に大事になってきます。今年のシーズンに関してはですね、男子の『ジークスター東京』という東京のクラブチームが初参戦。東京のチームがリーグに加わるのは、話題としても大きいですし、日本代表経験者を3人ほど呼んで来て、チーム立ち上げにしては、かなり良い、力のあるチームを作って、仕上げてきたなっていうのが開幕戦を見ての感想です。


山崎:東京を拠点とする男子ハンドボールチーム『ジークスター東京』!久保さんによると、シーズン開幕からすでに、かなり良い戦いを見せているので、一年目からプレーオフ争いにも食い込んでくる可能性もあるとのこと!
そんな今シーズンのハンドボールリーグの見どころについて久保さんが注目しているポイントを伺いました。


久保さん:男子の方は、かなり人の移籍とかもあったりして、いい意味で戦力が均衡化したというか、上位争いは激しくなっていて、どこも日本代表選手を抱えているチームなんですけど、そういったところがかなり均衡した試合をしているので、結構面白いカードが増える印象です。日本代表選手でいうと、『大同特殊鋼フェニックス』の東江雄斗選手、『トヨタ車体ブレイヴキングス』でしたら吉野樹選手、『豊田合成ブルーファルコン』でしたら徳田新之介選手というサウスポーでディフェンスの陰に隠れて面白いシュートを撃ったりするので、そういった選手たちを中心に見てもらえると、「あっ!こんなシュートがあるんだ!」、「こんなバリエーションがあるんだ!」とか、「こんなコンビネーションがあるんだ!」というのが楽しめて非常に面白いかと思います。
女子は、『北國銀行ハニービー』というチームがここまでずっと強かったんですけど、その牙城を切り崩すチームが出てくるかな?という意味で女子のチームは今年は楽しみなところがあります。今シーズンでしたら、『イズミメイプルレッズ』という広島のチームがかなりコンディションが良く、仕上がっていて、もともと守りはガッチリ万全に守るチームだったんですけど、今年は点も取れるし、板野陽選手という素晴らしいゴールキーパーが復調してきたので可能性を感じます。


山崎:選手達のリーグでの活躍も見逃せませんが、今後は東京オリンピックなどの、世界への挑戦が待っています。久保さんは、日本代表チームについて、このように期待をされています。


久保さん:新型コロナウイルスの影響で、今はちょっと、代表活動は休止だったりもするんですけど、男子代表のダグル・シグルドソン監督は、2024年まで契約をしていますので長い目で見て、東京オリンピックの後も強い日本の土台を作りたいという思いで、これまでもずっとチームを作ってきました。なかなか結果が出なくて叩かれた時期もあったんですけど、従来でしたら18人くらいに早く代表選手を絞って、強化をしてきたところを敢えて色んな人を毎回、毎回、代表合宿に呼んで、裾野を広げて、色んな人のモチベーションを上げてレベルアップを幅広くやっていくことでチームというか、日本の底力がかなり上がってきたんじゃないかなという気がします。世界的にも名将と呼ばれるダグル・シグルドソン監督が2024年まで強い日本の基盤を作ってくれるのは非常に頼もしいというか、これからの日本の未来は明るいと思っています。
女子代表のデンマークのウルリック・キルケリー監督は、本当に女の子を叱らない、怒らない監督でして、そういったところで日本の女子選手たちは戸惑いもあったんですけど、徐々に自発性とか、自主性が伸びてきて、選手が本当にたくましくなりました。去年の12月の世界選手権でも、主力にどんどんケガ人が出てしまって、大会前に「これはマズイぞ」という状況から、2番手の選手がポンポーンと出てきて、歴代最高の世界10位という、過去最高の成績を残しました。そういったところからも日本の女子はたくましくなってきたな、これから楽しみだというところを感じてますので、これからに向けて日本の男子も女子もかなり上を狙っていける可能性がでてきたんじゃないかなというふうに思います。


山崎:ハンドボールの世界では、特にヨーロッパの国々のレベルが高いのですが、そのうち、日本代表がそこへ立ち向かっていけるようになるかもしれない。そんな可能性を感じていますと久保さんはおっしゃっていました。


そして、今日の #シゲコメ はこちら。




過去の #スズコメ #シゲコメ を音声でCHECK!!

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