20.06.01
「リモートハラスメント」について
いま知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!
今日は、報道ベンチャーの株式会社「JX通信社」代表取締役・米重克洋さんにお話を伺いました。米重さんが注目したネットの話題はこちらです。
リモートハラスメント
このニュースのあらましは…
新型コロナウイルスへの対応で在宅勤務が急速に広がるなか、テレワーク特有のハラスメント「リモートハラスメント」のリスクが浮上しています。今後テレワークが定着するなかで、働き手の不満が蓄積する可能性もあり、個人の意識づけや企業の対策が必要になりそう、とのことです。
鈴村:米重さん、こちらネットの反応はいかがでしたか。
米重さん:コロナの影響で色んな新語が出てきましたよね。「ソーシャルディスタンス」や「オーバーシュート」「ロックダウン」といった新しいカタカナ言葉の一環として、今回は「リモハラ」というワードをを取り上げますが、また新しい言葉が出てきたという声や、テレワークによってハラスメントは減ると思われていたのに、内容が変わるだけでハラスメント自体はなくならない…といった感想も多々見られましたね。
鈴村:この「リモートハラスメント」とは、具体的にどういうものなんでしょうか。
米重さん:実際にあったケースとしては、遅い時間に勤務の記録をつけたところ、上司に「本当にこんな時間まで仕事していたのか」と言われてしまったり、オンラインで映り込んだ自分の部屋を「もっと映してよ」と言われた、というちょっとセクハラまがいなケースもありますね。あとはチャットツールでかなり頻繁に「ちゃんと仕事してる?」という確認があったり、家族や同居人についてあれこれ詮索される、夜から朝まで長時間のZoom飲みを強要されるなど、多種多様な“リモハラ的”な言動について報告されています。
鈴村:このリモハラはどういう背景で起きているんでしょうか。
米重さん:今回のコロナ感染拡大により、在宅で仕事が出来る業種に関しては急速にリモートワークが進みました。上司としてはこれまでは直接顔を合わせてやり取りしていたものが、急にメールやチャットツールなどでのやり取りとなりましたので、やはりどうしても進捗状況に介入したくなるのでしょう。そういった中で、仕事とプライベートの境がどうしても曖昧になり、リモハラ的な言動をしてしまう上司が出てくるかな、と思いますね。
鈴村:やはり自分の生活の中に仕事が入ってきますので、ちょっとしたことも“ハラスメント”に聞こえてしまう場合もあるかもしれませんね。
米重さん:そうですね。やはり敏感になっている部分もあるでしょう。
鈴村:企業側は何か対策を始めているのでしょうか。
米重さん:はい。これは新しい概念ですので、まだ企業側でも対策は出来ていない、していない、もしくは手探りの状況だと思います。ただ、損害保険会社などはさっそく、オンライン研修を行うといった動きも出始めているようですね。例えば“セクハラ”や“パワハラ”と同じように、注意すべき新しい問題として防止策を学ぶという研修が行われているようです。
鈴村:でもこれってリモートに限らず、人として当たり前のような気もしますけれどね(笑)。
米重さん:そうですね。やはり上司と部下という関係の中で“踏み越えてはいけない部分”というのはありますから、そういった日常の中で考えていく問題でもありますよね。
そして、今日の #スズコメ はこちら。
#スズコメ ? #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) June 1, 2020
『親しき仲にも礼儀あり』という言葉がある通り、度を越えて人に何か干渉するというのは間違いだということ。それさえ正せられればこのハラスメントは起きないんだろうなと思いました。ただ、もう一つの観点で見ると、何でもハラスメントっていうような世の中でもあるなと少し…
#スズコメ ? #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) June 1, 2020
使うのもまた人だし、人との関係性は変わらないと思いますから、ちゃんとした形で人と付き合うということ、それさえ出来ればいいんじゃないかなと思うので、自分もそれを思いながら、日々律しながら生きていこうと思いました。https://t.co/1MJRIMzyFc