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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

20.02.25

「デジタル・ファースト」の本当の意味

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日お話を伺ったのは、ジャーナリストでメディアコラボ代表の古田大輔さんです。今日の話題はこちら!


ニューヨーク・タイムズのイノベーション・リポートに学ぶ、「デジタル・ファースト」の本当の意味

鈴村:今日は、古田さんがnoteに投稿している話題の連載「イノベーション・リポート」について伺います。


ザベス:「イノベーション・リポート」は、紙のメディアとして伝統のあったアメリカの新聞社「ニューヨーク・タイムズ」が、デジタルメディアとして生まれ変わるのにあたって、デジタル分野における弱点に鋭く切り込んだ社内リポートで、古田さんはnoteで、日本の現状とともに分かりやすく解説されています。


鈴村:こちら、番組でも度々古田さんに内容を紹介していただいていますが、連載6回目を投稿されています。その「イノベーション・リポート」で最後に取り上げられているのが「デジタル・ファースト」ということですが、これはなぜですか?


古田さん:普通「デジタル・ファースト」みたいなことは、どの企業も真っ先に言いたがる部分かと思うんですが、それって確実に上手くいかないんですよね。なぜ上手くいかないかというと、アナログの企業はアナログなことをずっと何十年もやってきた訳で、アナログに慣れ切っているんですよね。そんな中、上層部が「デジタル・ファーストだ!」なんて言っても、現場はしらけまくっているんですよ。で、仕方ないか…ということで、アナログなやり方が残っている中で、一部分だけデジタルを取り入れちゃうんです。それで「デジタル改革した!」と言っちゃうケースが多いんですが、ニューヨーク・タイムズの「イノベーション・リポート」の場合は、まず最初に「いまの自分たちでも出来ること」から説明を始めて、最後に「これらを全部やったらデジタル・ファーストが出来るよね」という風に話を持って行っているんです。あれが本当にすごいと思いました。


鈴村:アナログな場所では「デジタル・ファースト」というのが“大きすぎる目標”になってしまっている、ということですよね。僕も自分の会社で必要性があって言うんですが、それがすべて浸透するわけじゃないんですよ。「これが現場の声です!」ってなるんですよね…。


古田さん:僕は最初朝日新聞で勤めていて、5千人の企業…これを変えるって大変なことですよ。で、そのあとのBuzzFeed Japanは僕が1号社員でしたから、少ない人数から始めて、それを70人とかに広げていく、と。でも、そっちの方が“デジタル改革”とかってやり易いんですよね。最初から「ウチはデジタルでやるよ」と言えますから。やっぱり、ニューヨーク・タイムズのような大きい会社を変えようとするなら、「イノベーション・リポート」のような細かい工夫が必要だな、と感じますね。


鈴村:そこを学ばないとなぁ!理想だけ掲げちゃダメだな…。



そして、今日の #スズコメ はこちら。














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