20.02.07
スポーツクライミング
今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!
金曜日は『スポーツ』をキーワードにお届けします。
今日、お話を伺うプロフェッショナルは、クライミングジャーナリストの植田幹也さんです。
今回取り上げるのは
【スポーツクライミング】
エリザベス:この週末、駒沢オリンピック公園総合運動場で開催される第15回ボルダリングジャパンカップ!この大会から、スポーツクライミングのシーズンがスタートします。
山崎:東京オリンピックの追加種目でもあるスポーツクライミングについて、クライミングジャーナリストの植田幹也さんにお話を伺います。植田さん、おはようございます!
植田さん:おはようございます!よろしくおねがいします!!
山崎:まずは、スポーツクライミングという競技について。ごめんなさい、わたくし勉強不足で、どんなことを競うのかとか、その概要から教えていただけますか?
植田さん:スポーツクライミングとは、その名の通りクライミングで、元々の外の岩を登るロッククライミングのインドアバージョンと考えてもらえれば大丈夫です。競うポイントとして3つの種目があって、速さを競う『スピード』、パワーや技を競う『ボルダリング』、それと、持久力を主に競う『リード』という3つの種目に分かれていますね。
エリザベス:へぇ〜!
山崎:ズバリ!植田さんが思うスポーツクライミングの面白いところとは?
植田さん:そうですねぇ…。スポーツクライミングは求められる要素が多くて、力だけでもダメだし、テクニックだけでもダメで、バランスがすごく絶妙なんですよね。テレビとかでも、クライマーの方の身体ってすごいバランスが取れている肉体になっていると思うんですよ。
エリザベス:確かに!
植田さん:その全部できないといけないみたいなところが面白いところですかね。
山崎:東京オリンピックをきっかけに競技全体がさらに盛り上がると思われますが、今のところ日本の選手の実力は世界的にみるとどうなんですか?
植田さん:日本はですね、かなり強いです!
山崎・エリザベス:おぉ!?
植田さん:特にボルダリングの選手の平均レベルは世界トップで間違いないですね!
山崎・エリザベス:ほぉぉぉ!!
植田さん:なので、うまくいけば、表彰台に複数選手がありえます。が、世界にもかなりのトップレベル選手がいるので、金メダルは熾烈な争いになるかもしれないですね。
山崎:でも、いい勝負するということは楽しみですね!?
植田さん:いい勝負は絶対にしますっ!
山崎:この週末、2月8日 土曜日と9日 日曜日の二日間、駒沢オリンピック総合運動場 屋内球技場で開催される第15回ボルダリングジャパンカップはスポーツクライミングの大会の中でも注目のひとつということですが、スポーツクライミングにおいてこの大会はどんな位置付けなんでしょうか?
植田さん:東京オリンピックとは直接的には関係ないんですけれども、ボルダリングのワールドカップに出場する選手を決める大会なんですね。とはいえ、選手の皆さんは、オリンピックイヤーの初戦なので気合は入っていると思います。今シーズンを占う初戦って感じですね。
山崎:日本の選手たちの前哨戦みたいなかたちですね。
植田さん:そうですね、そう捉えてもらっても大丈夫です。
山崎:この大会のおさえておきたいポイントはどんなところでしょうか?
植田さん:スポーツクライミングは3種目あるんですけれども、ボルダリングはルールとか成績判定がちょっと難しいところがあるんですね、登るのが一番価値があるんですが、登り切らなくても途中に『ゾーン』というポイントまで達したら、得点が入るというか有利になったり、より少ない回数で登りきると上位に入るんですよ。
山崎:はぁ〜なるほど!
エリザベス:あまり石を使わずにってことですか?
植田さん:使うのはいくらでも使っても良いんですけど、落ちる回数が少ない方が有利です。そのトライ回数を『アテンプト』って呼びます。なので、ゾーンとかアテンプトとかそういう成績に関わるキーワードを頭に入れておいて、そのあたりがわかってくるとルールがはっきりとわかって、そうすると選手の駆け引きとかもわかるので。
山崎:あっ、なるほど!
エリザベス:ボルダリングって結構頭使うんですね!?
植田さん:ボルダリングが一番難しいんですよね。『スピード』はもう早いもん勝ち、『リード』も高いもん勝ちなんですけど、『ボルダリング』って「あれ?この選手、いつの間にか逆転してる!?」っていうのがあるので。
山崎:その駆け引きまでわかったら面白いだろうね!
植田さん:なので、中間点に達しているかとか、より少ない回数でいったかっていう、そこもみれるとだいぶ“通”になれると思います。
山崎:もう言いたいもん、「ゾーン」とか、「アテンプト」って言いたい!言いたい!(笑)
エリザベス:分かるようになりたい。
山崎:注目の選手はいますか?
植田さん:注目の選手は、メディアにもたくさん出ているんですけど、やはり、野口啓代 選手です。過去14回で11回優勝しているんですよね。もう、超レジェンドで。この大会が最後のジャパンカップと引退宣言しているので、彼女がどういう最後を飾るかというところは注目ですね。
山崎:負けてきた選手たちからすると、いよいよ倒す最後のチャンスだ!っていうね。
植田さん:そういう見方もありますね!
山崎:そう思っている人も多いでしょうし。えっ、でも、その選手は最後ってことは…もう…
植田さん:現役として、スポーツアスリートとしても。
山崎:東京オリンピックは…?
植田さん:出ます!それは確定してます!
山崎:あっ、良かった。良かったぁ。
植田さん:今年で最後ってことですね。ジャパンカップも今年が最後ってことで。
山崎:たまにテレビでやってたりするのを見るんですけど、楽しいですよね。
植田さん:面白いですよね。ボルダリングは、その面白さがわかってくると3種目の中では1番アツくなれる種目だと思います。
山崎:実際、街でもやれるところがどんどん増えてきているし、ますます盛り上がっていくんじゃないかと思います。
そして、今日の #シゲコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET” 2/7金の #シゲコメ は、『スポーツクライミング』の 話題??指の 第一関節でも引っかかったら登っていけるボルダリングの世界は、人生と同じで指の1本でも引っかければ這い上がっていける。もっとフィンガーパワーを????と熱のこもったコメントいただきました?? #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) 2020年2月7日