19.11.18
GSOMIA 破棄見直し要請
いま知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!
今日は、報道ベンチャーの株式会社「JX通信社」代表取締役・米重克洋さんにお話を伺いました。米重さんが注目したネットの話題はこちらです。
GSOMIA 破棄見直し要請
このニュースのあらましは…
日韓の軍事情報包括保護協定が、韓国側の破棄の決定で11月23日に失効するのを前に、河野防衛大臣は訪問先のタイで韓国の国防相と会談し、協定の破棄決定を見直すよう求めましたが、会議は平行線に終わりました。
鈴村:こちら、ネットの反応はいかがでしたか?
米重さん:最近、GSOMIAの有効性や必要性を認める発言が韓国政府の関係者から何度か報じられているんですが、そういうことをふまえてか、韓国側が破棄を決めたのだから、本当は維持を望んだとして、結果破棄になっても自業自得なのではないか…という趣旨の意見だとか、GSOMIA破棄でも日本側にデメリットはないという強硬な意見もありまして、やや韓国に厳しい意見が多いという印象ですね。
鈴村:改めて「GSOMIA」について教えてください。
米重さん:「GSOMIA」とは「軍事情報包括保護協定」のことで、国の防衛や安全に関する秘密情報を、国同士で共有するルールのことです。同じような外国の脅威を抱える国同士が情報交換することで、それぞれの防衛に役立てようという趣旨のものです。
鈴村:アメリカ政府は「GSOMIA」の破棄に反対していますが…?
米重さん:そうですね。アメリカ側はかなり強い姿勢でプレッシャーをかけていまして、エスパー国防長官らが文在寅大統領に直接、破棄撤回を強く要求しています。やはり、日米韓が相互に秘密の共有が出来ることで作戦計画の立案がしやすいですし、究極的に、3カ国が連携して中国やロシアに対抗することが重要だとしています。
鈴村:今後はどうなっていきそうですか。
米重さん:いまのところ破棄される可能性が非常に高い訳ですが、そうなった場合、まずは米韓関係が厳しくなるでしょう。米韓関係が揺らぐことで、北朝鮮による挑発が増す可能性が高いです。あとは、現在アメリカが負担している在韓米軍の駐留費用を韓国側が負担してくれ…という交渉を抱えていますので、長期的には安全保障面で中国の影響力が強まってくることも考えられます。わかりやすく言うと、日米韓から中国・ロシアの枠組みに韓国が行ってしまう、というターニングポイントになる可能性もあります。
鈴村:韓国国内の世論はどうなっていますか?
米重さん:こちらは賛否割れていまして、特に保守系のメディアは米韓同盟への影響をものすごく懸念しているんです。日韓関係よりもそちらが問題だとしていますね。
そして、今日の #スズコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ? #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) November 18, 2019
今朝は【GSOMIA破棄見直し要請】について。
今日話を伺っていくと、日韓だけの問題ではなく、韓米の話にもなってきていると。ひいては、アジアなど色んな部分での範囲に広がっていく問題だと改めて分かりました…。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ? #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) November 18, 2019
ちゃんと向き合って、話し合うという環境が生まれることを切に願います。