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24.07.05

日本勢のメダルも期待!“フェンシング”の魅力と楽しみ方!

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金曜日の「トレンドネット」は、「スポーツ」をキーワードにお届けします。
今朝のテーマはこちら!


「日本勢のメダルも期待!“フェンシング”の魅力と楽しみ方!」

吉田:今朝は、太田雄貴さんと一緒にお届けしていますので、パリ・オリンピックでも注目競技の1つ、フェンシングを楽しむためのポイントを伺います!太田さん、よろしくお願いします!


太田さん:よろしくお願いします!


吉田:まずは、フェンシングについてよく知らないという方に向けて、どんな競技なのか、基本的なことを教えてください!


太田さん:フェンシングは「フルーレ」「エペ」「サーブル」と3種目あります。違いは発祥と使う剣、ルールが違います。簡単に言うと100mと5000mのマラソンのように、同じフォームですが必要な要素が違います。なので二刀流というのはないです。


吉田:太田さんはどの種目だったんですか?


太田さん:私は「フルーレ」です。フルーレは「エペ」の練習用で開発されたものになりまして、「綺麗に魅せる」ということを重視している種目になります。


吉田:なるほど。実は、オリンピックにおいては歴史のある競技なんですよね?


太田さん:そうなんです。1896年から採用されていて、歴史のある中で水泳、陸上、体操、フェンシングの競技がありますが、実はフェンシングは日本はずっとメダルがなかったです。2008年の北京で私がメダルを取るまで「いつになったらメダルを取るの?」と言われていて、100年ぐらい歴史があるのに取れていなかった時だったんです。


吉田:日本はそれまで「取れそうなんだけど、取れない」っていう、強いイメージっていうのはあったんですか?


太田さん:1964年の東京オリンピックを頂点に日本はずーっと衰退していっていました。なので取れるというよりは、むしろ世界との差が開いてしまっていた実態だったと思います。


吉田:そこで太田さんが歴史を変えた!っていうことなんですよね!


太田さん:いえいえ、恐れ多いです。


吉田:第1回アテネ大会からフェンシング競技はあったということなんですよね。やっぱりメダルを取ったあとはフェンシング界の流れは変わった感じはありますか?


太田さん:そうですね。北京に行く時に空港のお見送りの記者の方々は2人でしたが、帰国した時は200人いました!浦島太郎とはまさに!という感じで、一夜にしてガラって変わる時にオリンピックのメダルの威力の凄さ、みたいなものを感じたことを覚えています。


吉田:そこでやっぱり「フェンシングを始めたい!」っていう子供たちとかも増えたんじゃないですか?


太田さん:まさにパリオリンピックで活躍するであろう世代は、私がメダルを取ったあとに始めたか、丁度同じくらいに始めた子達が選手になります。そうすると最初から「自分たち、私たちは金メダルを取るんだ!」という気持ちでフェンシングをしています。


吉田:なるほど。メダルがなかなか取れない競技から太田さんが取ったことによって、「メダルを狙える競技」っていう認識に変わったんですね!


太田さん:「自分でも取れる!」と思ってやっているのでは、大きく違います。「いける、いける」と思って、今の子達はフェンシングをしています。


吉田:実は私が通っていた小学校の体育の先生に元フェンシングの選手の方がいまして、小学生の時に授業でフェンシングをしました!なのに分かっていないという…。


太田さん:お願いしますよ!3つ、フェンシングは3つ種目があるっていうことを皆さん覚えていってください。


吉田:「フルーレ」「エペ」「サーブル」ですね。そして今年は女子サーブルの江村美咲選手が、なんと開会式で日本選手団の旗手を務めるということで!


太田さん:凄いですよね!


吉田:旗手を務めるってどうですか?


太田さん:憧れですよね!選手の1つの憧れが「旗手になりたい」だと思います。江村選手は今現在、世界選手権2連覇中です。フェンシングだけに活動の幅を止めずに、いろんな企業さんとのタイアップだったりモデル的に活動もしたりとか、本当にいろんな分野でご活躍していて、まさにこれから皆さまが知るであろう選手になると思います。


吉田:あんまりプレッシャーをかけるのはこのタイミングでよくないですけど、やっぱりメダル候補として期待していいですか?


太田さん:はい。本人もそこはもう分かっていると思うので、メダルと言わず、金メダルを取って欲しいですし、狙っている選手だと思うので、個人、団体とも期待しています。


吉田:江村選手と交流はあったりするんですか?


太田さん:そうですね。選手の時も被っているので、この間も日本選手団の決起集会があって「頑張ってきてね」ってお伝えしました。


吉田:男子と女子含めて今回のフェンシング日本代表チーム。太田さんの目からみていかがでしょうか?


太田さん:史上最強です!いろんなスポーツで今年は活躍が期待されていますけど、他の競技に引けを取らないぐらいフェンシングは活躍できると思います。どの種目でもメダルが取れるので、どこが着火剤になってメダルを取るかっていう流れだと思います。


吉田:今大会で注目しておきたい競技の1つ、フェンシング!ここで改めて、観戦する時の楽しみ方について、是非ポイントを教えてください!


太田さん:剣の動きがめちゃくちゃ速いです!テレビで見ても分からないです。なので、分からないまま選手のガッツポーズだったり、動きの美しさを観てもらえたら嬉しいです。


吉田:フルーレの美しさも太田さん、先程おっしゃっていたのでそういった芸術性みたいなところも楽しみの1つですよね。


太田さん:中腰でずっと動いているのは疲れるんですけど、それを感じさせないように選手が優雅に動いてくれるので、美しさというよりも芸術として観てもらえるとまた違った楽しみ方ができると思います。


吉田:今回のフェンシング、日本代表チーム、史上最強のメンバーが集まっているという心強い言葉ももらいました!パリ・オリンピックでも注目の競技、フェンシングについて太田雄貴さんに伺いました!

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