22.06.24
なぜ、ノーヒット・ノーランが頻発しているのか？
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なぜ、ノーヒット・ノーランが頻発しているのか？
吉田：2022年のペナントレースは、まもなくちょうど半分の「折返し地点」を迎えますが、 異例のハイペースで達成されているある記録が注目されています。それは、「完全試合を含めたノーヒット・ノーランの回数が、すでに4回、記録されていること」。振り返ってみますと1回目は、4月10日にロッテの佐々木朗希投手がオリックス戦で記録した完全試合。2回目が、5月11日にソフトバンクの東浜巨投手が西武戦で記録したノーヒット・ノーラン。3回目は、DeNAの今永昇太投手が、6月7日の日本ハム戦でノーヒット・ノーランを達成。そして4回目は、オリックスの山本由伸投手が先週、6月18日の西武戦で達成したノーヒット・ノーラン。プロ野球において記録されたノーヒット・ノーランはこれまでで97回。そのうちの4回が今シーズンの前半に達成されているということは、やはり異例な事態ということがよく分かると思います。これはただの偶然なのでしょうか？それとも、必然なのでしょうか？
ユージ：この時間は、スポーツジャーナリストの生島淳さんにお話を伺います！今ピックアップした4回のノーヒット・ノーランのほかにも、中日の大野雄大投手が、5月6日の阪神戦で延長10回ツーアウトまで完全試合を継続したりと、ピッチャーによるすごい記録が更新されています。生島さんにズバリお伺いしますが、この記録は偶然だと思いますか？
生島さん：偶然で、毎月ノーヒッターは出ないと思います。山本由伸投手の時は「またか！」と思った人もいました。日常のニュースになりつつありますが、色々な説があります。例えばパ・リーグは全体的にホームランの数が少なくなっています。西武の山川穂高選手が21本打っていますが、他の選手は例年ほどではないので、例えば「ボールが飛ばないのではないか？」っていう説もあります。反発係数が少ないとか色々なことが言われていますが、まだ実証されていないので何とも言えないです。ただトップクラスの投手陣の技術、メンタリティの充実が重要になってくると思います。
吉田：そんな投手の進化のスピード以外に、例えばバッターの調子など、何か理由はありそうですか？
生島さん：最近思うのは、思いっきり振る選手が増えています。西武が2試合、ノーヒッターということ。西武は山賊打線といわれるぐらいなので、わりと自由にフリースイングのチームだと思います。当てにいくとかではなく、思いっきり振るチームです。先日、山本由伸投手にノーヒッターを達成された試合では、試合後半には早いカウントから打ちにいきましたが、それを反対に山本投手が手元で変化するカッターを多投しました。山本投手の技術が優れていると思いますので、バッターが思いっきり打ちにいって、それを利用するピッチャーが一枚上手な気がします。
ユージ：生島さん的に他に理由はありますか？
生島さん：山本由伸投手のように、色々手元で変化する投球が出来ることもありますし、メジャーリーグでもノーヒッターは出ていますが、野手には色々な仕事があります。練習でも時間を分散させなければいけませんが、ピッチャーは投球一本に絞れます。つまり、ピッチャーの進化のスピードが上がっていると思いますし、それは日本でもいえる気がします。
ユージ：今、色々な化学分析も進んでいるのでそういう所も合わさってきますよね？
生島さん：ボールの回転数、リリースの角度によっての違いとかデータは出てきますので、それを消化出来るピッチャーが増えてきていると思います。
ユージ：打つほうも、色々と対策が必要になってきそうですが、今シーズンのプロ野球は例年と比べて戦い方の変化とかはありますか？
生島さん：ヤクルトは昨日、10対0で中日に勝利しました。ボールが飛ばないといわれているバンテリンドームで打っています。犠打が少ないとか四球が多かったり、三冠王を狙えそうな勢いがある村上宗隆選手。投手が優位だとは思いますが、村上選手を見ると、やっぱり個人の技量に落ち着く気がします。思いっきりみんなが振っていることが理由の一つとして考えられると思います。
ユージ：凄い記録が続いているので、いい意味でも野球界にとっては凄く話題としては興味が沸いて、今まで以上に注目していきたい気持ちになりましたね。
そして、今日の #ユジコメ はこちら。
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— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) June 24, 2022
6/24 金 #ユジコメ は
【なぜ、ノーヒット・ノーランが頻発しているのか？ 】
プロ野球界で4月から6月の間に完全試合を含む
ノーヒット・ノーランが4回も記録されました。
これはプロ野球の歴史でも滅多にない凄いことです。#ワンモ #TOKYOFM
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— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) June 24, 2022
ピッチャーは、個人の調子に加えて、チームメイトの活気やキャッチャーとの意思疎通など、チームプレーを感じる瞬間がたくさんあります。チームでの意思疎通がしっかりとれていることが、ノーヒット・ノーランへの良い流れを作っていると思います。#ワンモ #TOKYOFM
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— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) June 24, 2022
すでに4回も出ているノーヒット・ノーランですが、さらに達成者が出る予感がします。それに対しバッターもさまざまな対策を講じてくると思うので、今年のプロ野球、さらなる盛り上がりを期待しています！#ワンモ #TOKYOFM
