network
リポビタンD TREND NET

今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

20.10.30

女子プロサッカーリーグ『WEリーグ』にフォーカス!

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

金曜日は『スポーツ』をキーワードにお届けします。今日、お話を伺うプロフェッショナルは、「WE Love 女子サッカーマガジン」の石井和裕さんです。
石井さんに取り上げていただく話題はこちら!


【女子プロサッカーリーグ・WEリーグ】


エリザベス:来年9月に開幕する『WEリーグ』。今月15日にはリーグに参戦する11のクラブが決まり、『なでしこリーグ』に所属している9つのクラブと共に新たに設立される2つのクラブが参入することになりました。


山崎:まずは、女子プロサッカーリーグ・WEリーグについてお話を伺いました。


石井さん:WEリーグは、日本で初めての女子プロサッカーリーグです。Jリーグの女子サッカー版と考えていただくとよいと思います。WEという名前からわかりますように、選手、サポーター、パートナーなど、“みんなが主役のリーグ”ということになっています。W、E、このWEはですね“Women Empowerment”、つまり、“女性の社会進出”の略でもあります。参入するのがですね11のクラブになっています。マイナビ仙台レディース、浦和レッドダイヤモンズレディース、大宮アルディージャ、ちふれASエルフェン埼玉、ジェフユナイテッド市原・千葉レディース、日テレ・東京ヴェルディベレーザ、ノジマステラ神奈川相模原、AC長野パルセイロレディース、アルビレックス新潟レディース、INAC神戸レオネッサ、サンフレッチェ広島F.C。特徴はですね、埼玉県に3クラブということ、そしてですね、まだチームの実態がいない大宮アルディージャとサンフレッチェ広島F.Cの参入です。これは過去の実績ですとか地域のバランスよりも、クラブのビジョンや長期展望が明確で5000人以上を収容できるスタジアムを有していることなどを審査して、WEリーグの考える条件にマッチしたクラブはみんな入れたということだと思います。みんな入れたのでクラブ数が奇数の11になってしまっております。


山崎:クラブの数が奇数になるということは、リーグ戦のそれぞれの節で1チーム試合が行われないクラブがあるということです。このことについては、試合がない時はそのクラブの活動を休みにするのではなく、WEリーグの理念を追求する活動をしてもらうと発表されています。どんな活動をするのか、この辺りも気なるところですね。
続いては、女性の社会進出を掲げるWEリーグのビジョンにフォーカスします。先ほどの石井さんのお話の中で参入クラブの審査基準の1つに5000人以上を収容できるスタジアムを有していることとありましたが、そのことからもわかる通り、WEリーグは1試合につき、平均入場者数5000人を目標に掲げているそうです。


石井さん:ちょっと古い話になるんですけれども、Jリーグが始まる前にですね、日本サッカーリーグの平均入場者数が1試合あたり約4000人でした。実際、その半分しか入っていなかったと言われています。ところがですね、Jリーグがスタートした1993年には、これまでの約4倍の1万8000人を記録しています。現在のプレナスなでしこリーグ、1部リーグの平均入場者数が約1300人です。WEリーグの目標、平均5000人というのは約4倍ですから、無理な数字ではないと思います。ちなみに、なでしこジャパンがワールドカップ優勝した2011年は、実は1試合平均入場者数が約2800人です。それと比べますと5000人は約2倍ということになります。


山崎:男子サッカーもJリーグがスタートしたことで人気に火が付きましたから、WEリーグの開幕が女子サッカーの盛り上がりをさらに後押ししてくれることを期待したいですね。最後にWEリーグに参入するクラブのサッカーのレベル、そして、WEリーグが果たすべき役割についても伺いました。


石井さん:まず、現在のプレナスなでしこリーグのゲームのレベルは、世界から比べてすでにハイレベルです。各国の強豪チームと対等に戦っています。さらには、WEリーグの開幕に伴って、海外から有力なプロ選手が加入することが考えられます。そうすると、アメリカやヨーロッパで流行っている戦術ですとか、技術、これらが日本に持ち込まれやすくなります。なでしこジャパンの強化につながって、再び世界一への道が開けるかもしれません。ただ、関係者にお話を伺うと、必ずしもそれが目的とは感じません。WEリーグのクラブには、“役職員の50%以上を女性にする”というルールがあります。“意思決定に関わるもののうち少なくとも1人は女性とすること、取締役以上が望ましい”とも定めています。さらには、WEリーグの代表理事の岡島喜久子チェアは、“困難な立場にいる女性を助けたい”と考えていて、例えば、「貧困の環境にあるシングルマザーの問題にWEリーグとして取り組みたい」と発言しています。こうした社会性がWEリーグの特徴の1つではないかと思います。


山崎:すでに女子サッカーのレベルは、世界レベルなわけでございます、嬉しい言葉ですね!スポーツの果たすべき役割も近年ますます変わってきてますし、WEリーグが成功することによって、日本における女性活躍社会のあり方も変わっていくのかもしれません。


そして、今日の #シゲコメ はこちら。






過去の #スズコメ #シゲコメ を音声でCHECK!!

  • X
  • Facebook
  • LINE
Top