20.10.16
東京オリンピックで正式に採用されたサーフィン競技
今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!
金曜日は『スポーツ』をキーワードにお届けします。今日、お話を伺うプロフェッショナルは、最新のサーフィンニュースやサーフカルチャーを発信しているWEBメディア『THE SURF NEWS(ザ・サーフ・ニュース)』編集部の園田真梨花さんです。
園田さんに取り上げていただく話題はこちら!
【東京オリンピックで正式に採用されたサーフィン競技】
エリザベス:現在、千葉県市でJPSAジャパンプロサーファーツアーの特別戦『さわかみ チャレンジシリーズ 鴨川』が開催中のサーフィン競技。コロナの影響で国内プロツアーの中止が相次ぐ中、いよいよ、来年の東京オリンピックに向けて動き出しています。
山崎:まずは東京オリンピックにおけるサーフィン競技について教えて頂きましょう!
園田さん:まず競技の場所は、千葉県一宮町の『釣ヶ崎海岸』で行われます。この釣ヶ崎海岸なんですが、サーファーの間では『志田下』とも呼ばれていて、『サーフィン道場』と例えられることもあります。普段からレベルの高いサーファーが集まることで知られているサーフポイントになります。サーフィン競技は、一般的にサーフボードの長さが3m近くあるロングボードと1.8m前後のショートボードにわかれるんですが、オリンピックではショートボードの種目が行われます。試合形式は、4名から5名の選手で戦う第一回戦、第二回戦が予選ラウンドと呼ばれていて、第三回戦以降の本戦では、一対一のトーナメント形式で行なわれます。各ヒートは、25分から30分で行なわれ、その中で点数の高い2本のライディングがその選手の持ち点となります。その2本の合計点の高い選手が次のラウンドに進出となります。サーフィン競技は自然の海を舞台に行われるので、波の状態は風の強さや向き、潮の干満やうねりなど様々な条件によって変わります。その波の状況を見極めながら、いかに良い波を選ぶか、その波でいかに高度なライディングテクニックを行うかというのがポイントになります。
山崎:サーフィン競技の基本を抑えたところで、世界トップレベルの選手達と戦う日本代表、通称、『波乗りジャパン』をピックアップします!
ここ日本でも、サーフィン文化は根強い人気がありますが、競技としてみた時に世界のレベルと比較してどのあたりの位置にいるのか?そして、東京オリンピックでの活躍は期待できそうなのか?ズバリ、伺ってみました!
園田さん:世界には、オーストラリアやハワイを含むアメリカ、あとはブラジルなどの強豪国があります。昨年行われた世界選手権では、日本が団体で3位になるなど、とても健闘していてメダルも十分に狙える範囲かなと思っています。世界には、様々なタイプの波があって、選手によって得意波のタイプも異なるんですが、その点でオリンピックは、日本の海で行われるので、ある意味、日本の選手にとって有利と言えるかもしれません。
期待の選手なんですけれども、まず世界最高峰のプロサーフィンツアーである『WSLチャンピオンシップツアー』に昨年まで唯一日本人として参戦していて、昨年世界ランキング6位だった『五十嵐カノア』選手がオリンピックの出場資格をすでに確定させていて、最注目の選手と言えると思います。その他には、条件付きで内定しているのが『村上舜』選手と『松田詩野』選手、この2選手も暫定的ですがオリンピックの出場資格を獲得しています。あと、五十嵐カノア選手と同じチャンピオンシップツアーに今年から参戦が決まった女子の『都築有夢路』選手も注目で、都筑選手は来年5月の世界選手権で残りの出場枠を狙っていきます。
山崎:残りわずかとなった、東京オリンピックへの出場枠。その権利を争う戦いもヒートアップしています!
園田さん:まず、オリンピックにそもそも何名出場できるか?というところなんですけども、各国最大で男女各2名という制限があります。全体では男女各20名の計40名が出場することになっています。その40名の枠を争うことになりますが、先ほどの五十嵐カノア選手や村上舜選手、松田詩野選手の条件付きを含めるとすでに40名中28名が出場権を獲得しています。残りは、今年の5月から来年の5月に延期された世界選手権で決まることになります。この世界選手権には、日本代表『波乗りジャパン』として男女各3名が出場します。日本代表として、五十嵐選手や村上選手、松田選手、都筑選手の出場が決定していて、残りの男女各1名は、オリンピック会場の志田下で開催される『ジャパンオープン』の優勝者が出場します。
山崎:10月31日から四日間、オリンピック会場となる千葉県 千葉県一宮町の釣ヶ崎海岸で開催される『ジャパンオープン』。波乗りジャパンの残りの枠を掴み取るのは誰なのか?今後を占う意味でも大事な大会となりそうです!
いい波のってんね〜!!
そして、今日の #シゲコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET”??
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) October 16, 2020
のってけのってけ???ということで、10/16(金)の #シゲコメ は、サーフィン??にフォーカス?? 東京オリンピックの最後の枠を競う大会がありますよ??という話題でしたが、サーフィンはボードに乗って波にのる競技ですが、進行方向に進むだけではないんです。続く??
時には来る波にぶつかり、大きな技を決める。これもサーフィンの醍醐味。波に向かうのは相当勇気がいる。ただ人生で考えると、向かい風、大きな試練に立ち向かう時に新たな道が開けることが多いのでは?飛行機は、向かい風で高く飛ぶ。船は追い風だと舵が効かない…続きはAuDeeで?? #ワンモ #シゲコメ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) October 16, 2020