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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

20.09.04

『30代ベテラン野球選手達の現在地』にフォーカス

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

金曜日は『スポーツ』をキーワードにお届けします。今日、お話を伺うプロフェッショナルは、日米の野球に詳しい、スポーツジャーナリストの古内義明さんです。
古内さんに取り上げていただく話題はこちら!


【30代ベテラン野球選手達の現在地】


エリザベス:シリーズ後半戦を迎えた、プロ野球。現在、セ・リーグの首位は、読売ジャイアンツ。パ・リーグは、福岡ソフトバンクホークスがトップとなっています。


山崎:それぞれのチームにもいえますが、今シーズンのプロ野球は30代の選手達の活躍が目立つ年となっているようです。そこで今朝は、『30代ベテラン野球選手達の現在地』についてフォーカスします。


古内さん:弱肉強食のプロ野球、平均引退年齢は、なんと!29歳という若さでクビになります。コロナ禍の今年のプロ野球、ここ数年悔しい思いをした中間管理職とも言えるベテランが倍返しの大活躍を見せています。まずは、巨人の菅野智之投手。プロ8年目、巨人のエースとしては昨年は屈辱のシーズンでした。腰痛で3度の登録抹消、防御率は自己ワーストとなる3.89。入団から6年連続で満たしていた規定投球回数も、あと6回3分の2足りず逃しました。シーズン中の食事は、体調を考えてグルテンフリーを取り入れて、今季は新たな投球ホームで、1938年のスタルヒンさん以来、82年ぶりとなる開幕から無傷の10連勝を目指しています。バッターでは、福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐選手。プロ10年目の長打の職人。昨年、左ヒザの断裂でわずか38試合の出場に終わり、その悔しさをぶつける今年の大活躍ですよね!打撃3部門で全てチームトップ、ここまで首位を走る大車輪の活躍をしています。3年ぶりのリーグ優勝にかける思いは、誰よりも強い柳田選手、昨年のオフに7年という長期契約でメジャー挑戦を封印し、生涯ホークス宣言をしています。


山崎:野球ではベテランといわれる30代、他にも注目の選手がたくさんいます!
続いては、パ・リーグで現在トップの防御率を誇る、東北楽天ゴールデンイーグルスの涌井秀章投手について。


古内さん:プロ16年目となった楽天の涌井秀章投手は、昨年オフに金銭トレードで千葉ロッテマリーンズから楽天に移籍しました。埼玉西武ライオンズでは最多勝2度に加え沢村賞も獲得。2014年移籍したロッテでも最多勝を獲得するなど、いずれのチームでもエースとして結果を残しています。今季はですね、開幕から8連勝を記録。今、史上初となる3球団での最多勝の期待も高まっています。涌井投手は西武、ロッテ、楽天と渡り歩き、どんな場所に行っても結果を残すプロ中のプロと言えると思いますね。30代のベテランが活躍できている選手にはですね、“変化を恐れず進化する”という共通のキーワードがあります。年俸が自己最高や複数年契約など守りに入らず、最高のパフォーマンスを追求する姿勢がベテランの中にはあります。


山崎:古内さんによると、昔と比べると現在の野球界は、選手の野球人生においていろんな選択肢がとれるようになっているそうです。


古内さん:西岡剛選手のように独立リーグで頑張っていたり、いろんな形で、自分が決着するまで他人の評価はどうでもいいみたいな流れがありますよね。サラリーマンの世界でも再雇用や、定年延長があったりして、高齢化社会になってきたらベテランの経験値を生かすみたいな、そういうのも多いじゃないですか。経験を生かして、60歳、70歳の人が輝くというのは。だからプロ野球も、若手にその経験を伝えてほしいですね。そういう役割は意外に多いと思います。阿部慎之助選手は最後の2、3年はコーチ兼任でもあったので、そういうことを選択肢のひとつというか、その選手の経験、才能を最後まで選手以外の部分でも生かしてほしいし、そういう流れがプロ野球の世界でも来ていますよね。それだからある意味、セカンドキャリアとしても、今後、現場に残れればプロ野球選手としては、1番良いわけですから、今までとは違う形で、自分のポジションが与えられる選手が増えたかもしれないですよね。


山崎:選手たちの雇用のシステムにおいても、柔軟な変化が求められていて、その中で選手たちの将来において、いろいろな可能性が生れるようにと野球界も少しずつ変化をしていると古内さんは仰っていました。
平均引退年齢29歳という若さですからね、その後の人生の方が圧倒的に長くて、そのセカンドキャリアをどう生きるのかということですよね。独立リーグで西岡選手も頑張ってますし、元メジャーリーガーの川崎宗則選手ももしかしたら独立リーグに行くという話もありますしね。ただ、野球以外の事でなにをするのかとか、そういうこともね。


エリザベスさん:そうですよね、みんながみんな、コーチになれるわけではないですからね。でも、こういったベテラン選手たちの頑張る背中というのは、若手は絶対に見てますから、こういった人たちが増えてくれるというのは絶対に嬉しいですよね。


山崎:そうだよね。それぞれの考え方があって、とにかく悔いの残らないかたちで思いっきりやれるというね、そんな環境になっているからこそ、ベテランたちが活躍できているのかもしれないね。


そして、今日の #シゲコメ はこちら。





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