20.08.27
エピックゲームズ 対 Apple、闘争の行方
今日は、いま気になる・人に話したい旬のネタをお届けするネットニュースサイト『ねとらぼ』の編集長・加藤亘さんにお話を伺いました。そして、加藤さんが取り上げたニュースはこちらです。
エピックゲームズ 対 Apple、闘争の行方
このニュースのあらましは…
現在、人気ゲーム「フォートナイト」がAppleのガイドライン違反でApp Storeから削除されたことに端を発した、ゲーム開発会社「エピックゲームズ」対「Apple」の戦いが始まっています。両者の法廷闘争はまだ前哨戦を終えたばかりで、今後どのような結末を迎えるのか、その行方に注目が集まっています。
鈴村：加藤さん、これは何が起こっているんですか？
加藤さん：まず、日本時間の8月14日未明に突然、App Storeからガイドライン違反で「フォートナイト」が削除され、ユーザーの間で驚きが広がりました。
「フォートナイト」とは、世界の登録プレーヤーが3億5,000万人を超えるオンラインゲームのことです。パソコン、スマートフォンと幅広い端末で遊べるのが特徴で、今ではSNSやメディアの要素も備えていて、今月、米津玄師さんがゲーム内でコンサートを開いたことでも知られます。
加藤さん：そんな人気ゲーム「フォートナイト」がApp Storeから削除された直後、開発会社の「エピックゲームズ」がAppleへの「抗議映像」を公開するとともに、Appleを提訴したことをTwitterで公表しました。
こうして両者の戦いが世間に知られることになったわけですが、一体なぜApp Storeから「フォートナイト」が削除されたのか？これまでの流れについて、その背景と経緯を簡単にご説明したいと思います。
鈴村：はい、よろしくお願いします。
加藤さん：アップルはApp Storeで配信するアプリに対して、アプリそのものの売上のほか、アプリを使ってデジタルコンテンツを販売した際にも料金の「30％」をアプリ内購入手数料として徴収しています。例えば「フォートナイト」の場合、ユーザーがゲーム内でアイテム購入などの際に使える仮想通貨“ブイバックス”も手数料30%を取られるわけです。
エピックゲームズは以前から、これはApp Store以外にストアを選べず、アップルの決済サービスしか選べない状況を背景にした暴利であり、競争を阻害して消費者の利益を損ねる「独占禁止法違反」の不当な規約だ！と、不服を漏らしていました。
そして、エピックゲームズがiOS版の「フォートナイト」を更新した13日、Apple経由で仮想通貨ブイバックスを買うほか、EPIC ディレクトペイメント」という課金システムを追加したんです。この課金システムは、App Storeなどを経由せずに、通常よりも安い価格でゲーム内アイテムが購入できるというもの。エピックゲームズ側としては、Appleへの手数料支払いを回避することで、手数料分をユーザーに還元するという考えだそうです。
加藤さん：Appleのガイドラインではこうした回避策を認めておらず、Appleはこの行為を「規約違反」として、今回「フォートナイト」をApp Storeから削除した、という流れです。ちなみにAppleは、同時にエピックの全ての開発者アカウントを削除して、iOSアプリの開発ツールを利用不可能にする、とも警告したんですね。なので、削除の件と併せてエピックは連邦地裁に提訴していました。
そして、ひとまず現時点での裁判所の判断が下されていまして、エピックゲームズが裁判所に求めていた「アンリアルエンジンでの維持に必要な開発者アカウントの停止は報復措置だ」という訴えについては差し止めを命じられたわけですけれど、「アップルへのフォートナイト削除の取り消し」については、「App Storeからのフォートナイト削除については妥当」だという結論となりました。裁判所としては、アップルに取り消しを命じるほどの緊急性はない、という判断に至ったわけです。
加藤さん：しかしまだ、今回の決定は“前哨戦”のようなものです。エピックゲームズが主張する「App Storeに独占禁止法に関する問題があるか」についての争いは、今後長期間にわたって続くことが予想され、各社の対応や訴訟の行方に注目が集まっています。
そして、今日の #スズコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ �� #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) August 27, 2020
今朝は【Epic Games 対 Apple、闘争の行方】
30%の手数料、これって土地代だから何が悪いの？という意見も仰る通りだと思います。ただ、例えば飲食店だったら自分で選ぶ権利があるんですが、プラットフォームに関してはAppleかGoogleを通さないと
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— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) August 27, 2020
ゲームができないことになっています。大きいゲーム会社だったらプラットフォームを自分で作れてしまう分、関所になっている2社は独占禁止法になるのではないか、という話でした。一律30％ではなくアプリ毎に細かい売り分けが必要になると思いますし、
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— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) August 27, 2020
今後も議論を進めていかないとかなと思います。他のゲームメーカーも多分他人事ではなく見ていると思います。これはプラットフォームの整理につながっていて、僕らの生活にも今後関わってくる話なのではないかと思いました。
