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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

20.06.24

スパコン『富岳』世界一に

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日は、元経済産業省の官僚で制度アナリストの宇佐美典也さんにお話を伺いました。
宇佐美さんに伺う話題はこちら!


【スパコン『富岳』世界一に】


スーパーコンピューターの計算速度を競う、最新の世界ランキングで理化学研究所と富士通が開発した『富岳』が1位になりました。日本のスパコンが世界一になるのは2011年の『京』以来、8年半ぶりです。



鈴村:この8年半の間、日本のスパコンは世界一になれていなかったということなんですけど、これはどうしてなのでしょうか?


宇佐美さん:また難しいニュース選びますねぇ(笑)。


鈴村・エリザベス:(笑)


宇佐美さん:この話はそう単純ではなくて、8年半、世界一になれなかったと言えば、そうなんですよ。単純な計算性能では世界一ではなったんですけど、実用性能では2019年くらいまで『京』は世界1位を獲得していたので、見方によるってことですかね。


鈴村::そうですか!?実用性能では1位だったんですね。


宇佐美さん:そうなんですよ。米中が計算性能で世界一を目指すみたいなプロジェクトをかなりたくさん起ち上げていました、一方、日本では京以外大きなプロジェクトはなかったので、必然的に単純計算性能という意味だと1位ではなかったということですね。


鈴村:そういうことだったんですね!そんな中、今回、1位になれたわけですよね?


宇佐美さん:今回、1位になれたのは、単純計算性能と実用演算性能とビッグデータ処理、AI処理(ディープラーニングなど)という4部門で同時に1位を達成としたということで、これはものすごい快挙なんですよ!


鈴村:これはすごいことですよね!計算速度だけで言うと、他をぶっちぎって、すごい速度が出ているんですよね?


宇佐美さん:そうですね。でも、これは、コンピューターというのは世代が進化するので、その影響も大きかったりして、ただ、実用性能や、全体的なバランスが良いという意味で……。


鈴村:おっと…、途切れちゃいましたかね?宇佐美さんとの回線が途切れてしまいました。つなぎ直しますね、復帰までちょっとお待ちを。


エリザベス:はい!


鈴村:でね、『富岳』が世界一になったんですけど、いま話を聞いていて、そうだったんだ!と思ったのが、実用性能では世界1位を2019年まで獲得していたということなんですよね。他にも、宇佐美さんからもらっていた情報だと、中国のスパコンも実は台頭していたというか、強かったところがあってですね、単純計算性能は高いんですけど、バランスがあまり良くなかったという話があるらしいんですよね。


エリザベス:なるほど!


鈴村:今日は、それを例えてもらう予定だったんですよ。


エリザベス:うん!聞きたい!


鈴村:いつもドラクエで例えてくれるじゃないですか?今日は、ドラクエではなく、なんと!ファイナルファンタジーで例えてくれているんですよね。


エリザベス:おっと!?(笑)


鈴村:ファイナルファンタジー4にテラという賢者のキャラクターがいて、中国のスパコンは、このキャラクターのようだと。どういうことかというと、このキャラクターはすごい強い魔法をいっぱい使えるんですけど、MPという魔法を使うときに消費するポイントが低すぎて、その強い魔法をあまり使うことができなったんですよ。それに例えて、中国のスパコンを説明してくださる予定でしたけど…。


エリザベス:おっ?おぉぉ!?復帰!!


鈴村:復帰した〜!


宇佐美さん:すいません…。


鈴村:復帰されましたけど、勝手にテラの説明しちゃいました。(笑)


宇佐美さん:そうなんですよ。中国のスパコンってテラみたいなんですよ。めちゃくちゃ強い魔法を覚えているけど、MPがないから使えないみたいな。(笑)


鈴村:最後にメテオ使えないんですよね。


エリザベス:ん?メテ…???


宇佐美さん:中国のスパコンは、単純計算性能はすごいけど使い勝手は相当悪いんですよね。


鈴村:なるほどね。スパコンといえば、蓮舫さんの「2位じゃダメなんですか?」という言葉がありましたけど、今回、世界一になり、この言葉がまた注目されていますけど、やっぱり、2位じゃダメだったんですかね?


宇佐美さん:そろそろ蓮舫さんを許してあげても良いんじゃないかって思うんですけど(笑)。僕は経産省で研究開発担当でしたけども、2位を目指す研究開発と、1位を目指す研究開発って全く内容が違うんですよね。2位を目指すというのはどういうことかというと、1位の技術を基本的に真似して、ちょっと骨抜きをするという感じで、1位を目指すというのは、今ある技術に新しい技術を加えて、1位を目指すということなので、全く違うんですよね。そういうことをやらないと、日本から人材がどんどんいなくなっちゃうんですよね。だから、優秀な人材を維持するためにも1位を目指すしかないんですよ。


鈴村:僕も、1位を目指すしかないと思いました!


そして、今日の #スズコメ はこちら。








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