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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

20.06.22

大阪都構想

nullいま知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日は、報道ベンチャーの株式会社「JX通信社」代表取締役・米重克洋さんにお話を伺いました。米重さんが注目したネットの話題はこちらです。


大阪都構想

このニュースのあらましは…


「大阪都構想」の設計図を検討する法定協議会が開かれ、今の大阪市を廃止し4つの特別区に再編するとした協定書案が賛成多数で可決されました。


鈴村:こちら、ネットでの反応はいかがでしたか。


米重さん:大阪市民の方と思われる投稿で、大阪では賛否の議論が激しく行われているけれど、まだメリットやデメリットが分かりにくいという意見や、このコロナ禍の中でそもそも住民投票が出来るのかという疑問の声もあがっていました。一方で、大阪以外への影響を知りたいという声も見られました。


鈴村:「大阪都構想」について、改めて教えてください。


米重さん:「都構想」というのは、ひと言でいうと自治体の仕組みを変える制度で、大阪市を廃止して4つの特別区に再編する、という構想です。これによって、特別区が子育てや福祉など住民に身近な行政を担う一方で、成長戦略や消防などの広域行政を府に一元化しよう、という構想になっています。今まで府と市で重なっていた二重行政の部分をなくして、無駄な箱ものなどを作ったりしないようにしよう。そしてその分、住民サービスに予算を充てられるようにしよう。住民に身近なサービスは区で決められるようにしよう。という考え方を都構想では取っています。


鈴村:「都構想」が実現すると、身近なところで何か変わることはあるのでしょうか。


米重さん:大阪市民の方は、まず住所が変わりますね。これまで「大阪市○○」だった住所が「××区○○」となります。そして目先の住民サービスに関しては、すぐに大きな変更は起こらなさそうですね。ただ長い目で見ると、区長や区議会が新しく設けられますので、区毎に住民サービスの競い合いみたいなことが起きてくるかもしれません。


鈴村:今回の「都構想」は反対派もいるということですが、これはどのような理由で反対しているのでしょうか。


米重さん:色々な理由があるようですが、まずは地名が変わることが嫌だということや、大阪市が4つに分割されることによって、今よりもっとにお金がかかるのではないか、特に初期費用がかかり、その結果住民サービスに影響が出るのではないか、という理由で反対する意見もあります。また、大阪市が「政令指定都市」として持っていた権限については大阪府に移行することが協定書に盛り込まれていますので、大阪府がパワーアップするような協定が、大阪市側からみるとどうなんだろう、という疑問を持つ方もいらっしゃる状態ですね。


鈴村:今後はどういうスケジュールで進んでいく予定になっていますか。


米重さん:コロナ禍の影響によると思いますが、予定通りなら9月に議会で正式に決まりまして、11月1日に住民投票が行われることになっています。そこでもし可決されたら、2025年の元日からスタートすることになります。



そして、今日の #スズコメ はこちら。





過去の #スズコメ #シゲコメ を音声でCHECK!!



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