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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

20.06.12

スポーツ・エンターテインメントとテクノロジー

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

金曜日は『スポーツ』をキーワードにお届けします。
そして、ONE MORNINGでは先週から2週にわたって、新型コロナウイルスの影響から様々な「業界の今と新しいカタチ」を考えています。今日、お話を伺うのは、横浜DeNAベイスターズ初代球団社長であり、現在はさいたまスポーツコミッション会長、B3リーグ 埼玉ブロンコスのオーナーを務める池田純さんです。
池田さんにお話を伺うテーマはこちら!


【スポーツ・エンターテインメントとテクノロジー】

山崎:池田さんといえば、赤字経営だったベイスターズをわずか5年で黒字に転換、人気球団へと再生させたことでもおなじみです。まずは、withコロナ時代のスポーツビジネスにおける課題について、次のように指摘されています。


池田さん:まず、無観客は誰もやりたくないですよね。でも無観客でまずはスタートしないといけないプロ野球とかは、すごく経営的に厳しい中でスタートしなくてはいけない。けど、いずれお客さんをいれていかなくてはいけない、ではどういう形で入れるのか?というのも手探り。それは一番最初に誰かがやらなくてはいけないことで、でも一番最初にやるから分かることもいっぱいある。
プロ野球のスタジアム、ドームというのは3万人から4万人入る、そこで"密"を作らないようにお客さんを入れるというのはそんなに難しいことではないと思います。けど、入れたら入れたで色んな批判、懸念の声も出てくる。それに惑わされずに、まずは無観客を脱してお客さんを入れることを早くに始めて、そこで飲食提供の仕方とか応援の仕方、コロナの時代の新しいビジネスの作り方、お金を儲け方のスタンダードを早く作っていかなくてはいけない。無観客はゴールではなくて、とっとと乗り越えていかなくてはいけないプロセス。すぐお客さんを入れることにビジネス的にはシフトしていった方がいい、という風に僕は考えているんです。


山崎:変化が求められているスポーツ・エンターテインメントにおいて池田さんが挙げたキーワードは『DUAL』。つまり"二元的な"楽しみ方のスタイルを確立すること。


池田さん:ノーマルで野球を観れるコロナの前の時代のようなスタイルと、コロナが起こった時に家で楽しめるスタイル。例えば皆さんZoomとかかなり慣れ親しんでて、Zoomでみんな繋がって野球が観戦できる、サッカーが観戦できると、そこで出した大声がバックネットのZoomの分割された画面で映ると、その権利は数百円。今、みんな生のエンターテインメント、ライブのエンターテインメント、スポーツにすごく飢えているので、僕は一億総サブスクリプションも可能だと思う。
全員がプロ野球のサブスクをZoomで見れる、さらに少しお金を足すと自分がビジョンにZoom画面ごと映る、それをサブスクで野球を見ている人はみんな見れる、さらにそこでポチッとすると明日の阪神戦で東京ドームで売られている坂本弁当が家に宅配されてくる。さらに全国のまだ会ったことのない巨人ファンとZoomで繋がったりチャットしながら見れる、このようなデュアルのスタンダードを作っていけばそれの掛け合わせで、お客さんをたくさん入れた方がビジネス的には収益は出ますが、デュアルの部分をもしパンデミック、第二波が来ても、ある程度、できることなら5割くらいの収益を作れるようなスタンダードモデルをいち早くスポーツビジネスは作っていかなくてはいけない。そこにビジネスチャンスはあるんじゃないかと僕は考えています。


山崎:そんな未来を描く池田さんに、今の時代のスポーツビジネスにおいて大切なことについても伺いました。


池田さん:もう皆さん充分、頑張って自粛もしたんじゃないですか?生活も今、大変になっていて、やはり騒ぎたい、楽しみたい、楽しいところに人は集まる。それは僕はすごくセオリーというか人間の根源だと思っていて、やはりスポーツは騒げるし楽しめる、そこに人が集まれる時代だったらいいのですが、集まれない時でも人が騒げる楽しめる、新しいスタンダードモデルを提供するのもスポーツビジネスの今の時代にやらなきゃいけないことだと僕は考えています。


山崎:池田さんの考える二元的な楽しみ方を聞いて、もうワクワクした!その見方は面白いだろうなと思う!


そして、今日の #シゲコメ はこちら。




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