20.06.04
史上初のコミケ中止で同人業界が受けた影響
いま知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!
今日は、気になる・人に話したい旬のネタをお届けするネットニュースサイト『ねとらぼ』の編集長・加藤亘さんにお話を伺いました。そして、加藤さんが取り上げたニュースはこちらです。
【 史上初のコミケ中止を経て同人業界が受けた影響 】
ザベス:5月に開催を予定していた「コミックマーケット」が史上初めて中止されるなど、漫画やアニメの二次創作を行う“同人業界”も大きな影響を受けました。そんな同人業界のいまについて、ねとらぼ編集部が独自の取材を行いました。
鈴村:加藤さん、ねとらぼ編集部で独自取材を行ったということで、同人業界はいまどんな状況なのでしょうか?
加藤さん:同人業界については、人によって様々な意見があると思いますが、今日はそんな業界の現状について知っていただきたいと思います。
今回取材することが出来たのは、同人誌の印刷をメインに手掛ける印刷会社「栄光」「しまや出版」「ねこのしっぽ」の3社です。
加藤さん:まず、実際にどのような影響を受けたのかを伺ったところ「今回は創業以来最大の影響です」という返事とともに、取材したいずれの印刷会社でも売り上げに大きな影響が出ていました。
例えばしまや出版さんでは、5月に開催予定だったコミックマーケットが中止になった影響は特に大きく、受注規模が前年比で6割減となったそうです。一方栄光さんでは、一般商業用の印刷も受注しているため、注文量が半減以下に落ち込むことはなかったものの、2月から売り上げに影響が出ているとのことでした。
加藤さん:国内最大の同人誌の即売会「コミックマーケット」だけでなく、2月〜3月に開催予定だった「HARU COMIC CITY」など、あらゆるイベントが延期または中止になったのは同人業界も一緒です。
そんな中、生き残りをかけて『在宅執筆助成制度20%割引キャンペーン』など、各社で独自の取り組みを行っているようです。ちなみにこのキャンペーンは栄光さんが行っていて、全ての同人誌を20%割引で入稿することが出来ます。
また各社独自の取り組みのほかに、印刷会社による合同企画「同人誌応援キャンペーン」が6月30日まで実施されています。こちらはキャンペーンに参加している印刷会社へ期間中に入稿すると、無料特典を受け取ることができるというものです。こちらは当初、印刷会社ねこのしっぽの単独企画として発案されたそうですが、じわじわと賛同が広がって、現在は21社の印刷会社がキャンペーンに参加しています。
加藤さん:そしてもうひとつ、同人業界の企業は大きな問題を抱えています。それは「東京オリンピック」です。そもそも今年はオリンピックの開催に伴って、通年コミケの会場となる東京ビックサイトがオリンピック開催期間中は使用できなくなるため、例年は8月開催のコミックマーケットを5月に前倒ししたわけですが、それも新型コロナウイルスの影響で中止となってしまったわけで…。来年オリンピックが開催される場合、今年と同じような影響を再び受ける可能性もあり、業界は頭を悩ませています。
が、今回お話を伺った印刷会社の皆さんは、この期間を前向きな準備期間として捉えていらっしゃいました。
そして、今日の #スズコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ? #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) June 4, 2020
今朝は【史上初のコミケ中止を経て、同人業界が受けた影響】について
すごく人が集まって、経済効果がある企画なんですよね。表現の場として古くから大切にされてきたコミケですけど、印刷が必須になってきます。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ? #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) June 4, 2020
昔聞いた話だと、夜中にコンビニに行って、自分たちでコピー機で作っていたなんて歴史がありますけど、今は印刷業者が同人誌向けに印刷してくれるところが増え、コミケ中止で逆にダメージを受けたという話でした。
"リポビタンD TREND NET” #スズコメ ? #ワンモ
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) June 4, 2020
「同人誌を応援しよう」というキャンペーンを聞いて、頑張っているんだと感じました。知り合いの漫画家さんに、同人誌は創作にとって大事な場だと聞いたことがあります。再開を祈ってますし、元気に作品が作れる世の中になってほしいと思いました。