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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

20.05.21

特別定額給付金10万円、郵送申請書の勘違い

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日は、気になる・人に話したい旬のネタをお届けするネットニュースサイト『ねとらぼ』の編集長、加藤亘さんにお話を伺います。
加藤さんにお話を伺うニュースはこちら


【特別定額給付金10万円、郵送申請書の勘違い】

鈴村:すでに一部自治体で受給申請がスタートしている特別定額給付金、郵送で申請する方法と、内閣府が管理するサイト『マイナポータル』を通じたオンライン申請の2通りがあります。このうち、郵送で申請するための書類の一部が“勘違いしやすい”作りになっているとして、注意喚起が行われています。
10万円の給付についていろいろな問題が出てきているようですね。どういった問題が起きているんでしょうか?


加藤さん:問題になっているのはですね、申請書のおもて面にある『給付対象者』の部分なんですね。この部分にはですね、給付対象者である一緒に暮らしている家族全員の名前と生年月日が記載されています。そして、名前欄の右側に「給付金を希望されない方はチェック欄に×印をご記入してください」というチェック項目が設けられているんですね。
もう一度言います、
「給付金を“希望されない方は”チェック欄に×印を…」ということなんですけども、この項目を“受給を希望する方”のチェックだと勘違いしててですね、誤って×印を記入してしまうケースが多発しているんですね。
先日、自分のところに『郵送申請書』が届いたので見てみますとですね、同じように、希望されない方はチェックを入れる欄がちゃんとありました。朱書きで書かれていることもありまして、うっかり勢いでしたくなっちゃう感じがするんですよね。


鈴村:なるほど。この“希望されない方”にチェックをさせる意味があるんですか?


加藤さん:なぜ、このような勘違いしやすい作りになっているかというと、同じ世帯の中で、受給を希望する人とそうでない人を個別に設定できるように考えられたチェック項目なんですよね。家族全員が一緒に申請できちゃうので、中には「したくない人もいるのかなぁ?」という気付いかいなのかはわからないんですけれども、そうなっているので、その構造から誤って記入してしまう人が多いというわけですよね。
ある自治体関係者によりますと、『希望しない』にチェックが入っている場合、勘違いなのか、本当に辞退するのか、電話で問い合わせたところ、その日確認した人たちは「みんな勘違いだった」という声もあがっているんですよね。こういった、自治体からの勘違いなのか、本当に辞退なのかという確認は、必ず行われていることではなく、各自治体によって対応が異なりますので、申請の前に改めて『給付対象者』の部分をしっかり確認していただければなと思います。


鈴村:申請前に確認、これ大事ですよね!自治体側もチェックして、大丈夫なのかな?と思って、電話をかける対応していたら、とんでもない人手が必要になりますよね。
まず、書く側がしっかりチェックしていかなければならないということですね。みなさん、お気を付けください。
そして、郵送の書類はややこしいところがあるといわれているんですけれども、オンライン申請の方はどうなっているんでしょうか?


加藤さん:これまた残念ながら、オンライン申請でも問題が起こっておりまして、例えばですね、兵庫県川西市では、19日までに3000件を超えるオンライン申請がありましたが、『二重申請』のほかに、振込先の口座や氏名の誤りなどで、およそ半数に何らかの問題があったということです。


鈴村:半数ですか!?相当な数ですよね!!


加藤さん:なぜ、『二重申請』が起こるのかというとですね、内閣府が管理するサイト『マイナポータル』は、すでに申請を終えた人が何度も申請をやり直した場合や、あるいは、給付金を受け取れる世帯主以外の人が申請した場合でも、受理する設計になってしまっているんですよね。なので、それもあって二重に申請されてしまうということが起きてしまったわけなんですよね。自治体側はそのつど、内容に重複がないか確認する必要がでてきてしまいますし、「時間がかかってしまって大変だ!」ということで、川西市などは「郵送で手続きしてほしい」と異例の呼びかけをしています。
その郵送申請についても、先ほど話したようにですね、勘違いが多発しているので、「これどうしましょ…」みたいな感じなんですが、ちなみに、なぜこういう様式になっているかというと、国が自治体に送った参考例にこうあったからなんですよね。それを自治体が真似をして同じような書式にしたんですよね、中には山形市のようにですね、その参考例を良しとせずにですね、独自の解釈でチェック欄を排除した書式の申請書を作った自治体もあったりするんですね。なので、希望される方は給付対象者の部分で間違ってチェック欄に×印をつけないように十分注意してください。


鈴村:よく確認してね、対応してもらいたいなと思いますね


そして、今日の #スズコメ はこちら。





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