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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

20.05.19

「検察庁法の改正案」について

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日お話を伺ったのは、ジャーナリストでメディアコラボ代表の古田大輔さんです。今日の話題はこちら!


「検察庁法の改正案」について

国家公務員の定年を段階的に65歳に引き上げるための法案とともに、衆議院内閣委員会で審議が行われている「検察庁法の改正案」について、安倍総理がきのう自民党の二階幹事長と会談し、国民の理解なしに国会審議を進めることは難しいとして、今の国会での成立を見送ることを決めました。


鈴村:この改正案を巡って、先週様々な動きがありまして、最終的に成立を見送ることに決まった、ということなんですが、古田さんはこれについてどう思われますか。


古田さん:Twitterから火がついて、これだけ批判の声が広がりましたし、自民党内や元検事などからも疑問の声があがっていましたので、それに耐えきれなかったということだと思います。


鈴村:これだけの反発の声は、政府として予想していなかったことなのでしょうか。


古田さん:批判が出ることはもちろん織り込み済みだったと思いますが、これほどの反対の声は予想外だった、ということでしょうね。


鈴村:多くの著名人もSNSで投稿した「#検察庁法改正案に抗議します」は大きな広がりを見せましたが、これについても「陰謀だ」という声もあるようですが。


古田さん:これについては「bot」だろうという声や、組織的にツイートを盛り上げる動きをしたんだろうという陰謀論を唱える人もいますけれど、実際にデータを検証した方たちが何人もいます。有名なところでは、ツイート分析に詳しい東京大学大学院の鳥海不二夫准教授がこのデータを分析されていて、リツイートを含めて470万件、リツイートを除くと56万件の投稿があったそうです。こういうと「ほら!やっぱりリツイートばかりじゃないか」とおっしゃる方もいるかと思うんですが、ずっと取材をしてきた立場から言わせていただくと、政治的なツイートが56万件もされること自体が凄まじいですし、リツイート数が多いのも普通のことなんですよね。例えばエンタメのことなどでも、面白いことは皆リツイートしますから、今回は政治的な動きでこれだけ広がったというのは、やはり凄いことだと思います。

鈴村:今回の件は自民党内からも反対の声があり、また元検事の方々も反対の意見書を出されていましたが、これについてはどう思われましたか。


古田さん:自民党内からの批判の声もですが、僕が今回すごく驚いたし、すごい文章だと思ったのが、検察OBの方々の意見書です。名前を連ねている方たちが伝説的な大物ばかりで、内容も司法の方たちだけあって、非常に論理的で明快に今回の問題点を指摘されています。この全文はネットで読めるので、ぜひ皆さんにも目を通していただきたいと思いますね。



そして、今日の #スズコメ はこちら。





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