20.05.13
追加経済対策、何が必要か
今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!
今日は、元経済産業省の官僚で制度アナリストの宇佐美典也さんにお話を伺いました。
宇佐美さんに伺うテーマはこちら!
【追加経済対策、何が必要か】
エリザベス:政府・与党は新型コロナウイルスの感染拡大と緊急事態宣言の延長を受け、追加の経済対策を盛り込んだ、今年度第2次補正予算案を編成し、今の国会中の成立を目指しています。追加の経済対策は、『中小企業への家賃負担の軽減策』や『経済的に困窮する大学生らへの支援策』、そして、『雇用調整助成金の拡充』が柱となり、国会では論戦が続いています。
鈴村:追加の経済対策に盛り込まれる見通しの『中小企業への家賃負担の軽減策』なんですが、自民、公明両党は先週木曜、合意しました。こちらはどのような内容で合意したのでしょうか?
宇佐美さん:売り上げが大きく減少した事業者に、上限50万円とし、半年間、家賃の3分の2を給付するというもので、例えば、家賃が月75万円だとしたら、75万円の3分の2の50万円分が6か月間、計300万円くらいがマックスとして給付されるというような内容で合意したみたいですね。
鈴村:この家賃負担の軽減策について、どう思われますか?
宇佐美さん:う〜ん…、ちょっと……、難しい問題ですけれども、必要なことなので、とりあえず、早急に実施すべきだと思います。ただ、問題がいろいろと多いので、いろいろな意見を聞いて見直していくべきだと思います。
鈴村:僕は「助かるなぁ」と思っているんですよね。
中小企業への家賃負担の軽減策ついて、野党から注文が相次いでいます。例えば、給付の上限額が、中小、小規模事業者が1か月あたり50万円、個人事業主が25万円としていることについて、「低すぎる」という批判の声が上がっているということなんですよね。複数店舗を経営しているお店の場合だと、確かにこの額だと低すぎる感じはするんですけど、その辺はどうなんでしょうかね?
宇佐美さん:そうですよね、明らかに低すぎますよね。ただ、今、補助率が3分の2ということなので、その補助率だったら、これで仕切っても良いとは思うんですよね。例えば、家賃が月300万円とかだったら、補助率を2分の1にして150万円まで支給するとか、金額の上限を上げて、代わりに補助率を下げるみたいな、そういう細かい調整を今からやっていくことが必要かなと思いますね。
鈴村:その調整というのは、今から始まるんでしょうか?そして、うまくいくんでしょうかね?
宇佐美さん:これはですね、政党間で、公明党からの要求があれば早急に動くと思うので、進めてほしいなとは思いますね。これだけだと、ちょっと足りないんじゃないかなと思いますしね。
鈴村:あとは、支援の対象を巡って、野党が今年開業した新規事業者も対象に含めるべきだと主張しています。実際、今年4月にオープンする予定だったお店は、緊急事態宣言によって、オープンが延期になって家賃を払っているだけという話も聞きます。与党案では、こういった方々が対象外となるわけなんですけど、これは対象にするべきですかね?
宇佐美さん:うう〜ん、僕はそうは思わないんですよね。新規事業はもともと成功率が低いので、この時期に新規事業を始めるっていうのは益々厳しいと思います。むしろ、経済的ダメージがないような、廃業支援みたいなかたちでお金を出した方がいいんじゃないかと思いますね。“今は時期が悪いから出直してください”という政治的メッセージを出した方が良いんじゃないかなと思います。
鈴村:そういう仕切り直しをするための支援みたいなことというのは、こういう時に考えられるんですかね?
宇佐美さん:あまり例がないんですけど、明らかな衰退業種は、たまにそういうことをします。日本で言うと、昔の石炭業とかですね。なので、そういうことを考えた方が良いと思いますね。
鈴村:うまく適応するような支援策があれば良いんですけどね。
あとはですね、改善してもらいたいところを与野党の協議で反映させて、よりよい支援策にしてほしいと思うのですが、改善ってされるんですか?
宇佐美さん:与野党の協議を政府が柔軟に対応し、要望があれば、国民が声をあげれば、変わっていくと思いますね。
鈴村:なるほど。それから『経済的に困窮する大学生らへの支援策』も盛り込まれる見通しなんですが、これはどうでしょうか?
宇佐美さん:大学生にお金を配るということは、気持ちは分かるんですけど、もともとの10万円の給付金と二重になっておかしいですし、高卒で働いている方にとっては「なんなのそれって!」という話にもなるので、おかしいかなと思ってて、大学生が経済的に苦しいとは思うんですけど、学生に直接配るというよりは、大学に資金を注入して学費負担を下げるとか、そういうような調整をした方が良いと思いますね。
鈴村:これから、こういう経済対策がどんどん盛り込まれていくと思いますけど、なんとか僕らの生活に反映するものであってほしいなと思いますね。
そして、今日の #スズコメ はこちら。
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— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) 2020年5月13日
今朝は【追加の経済対策、何が必要か】について
沢山対策が取られているようでした。
家賃の補償について、これは助かるなと個人的には思いました。うちも会社経営していて、事務所を構えていますが、今は完全リモートで使っていません。
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— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) 2020年5月13日
イメージ的なものでいうと、今使っていない事務所に家賃払っているんだよなと思うとメンタル的にも結構しんどかったりするので、こういった家賃にも補償が入ることは個人的には嬉しい事ですし、そう思っている方も多いのではないのでしょうか?
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— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) 2020年5月13日
ただそれが万全かと言われるとまだいろいろなことの対策について深い議論が必要かもしれませんね。
他にも学生たちへの支援という話、個人に払うのではなく、大学に払うことによって学費を下げる又は免除する方がいいのではという話もありました。
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学校側でどう対策をとるかということにすると一元化できるし、動きがよくなるではと思います。
とにかくスピーディーに対策をし展開できることを考えることが大事なのかもしれません。