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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

20.05.08

ボクシング業界の現状と井上尚弥選手の魅力

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

金曜日は『スポーツ』をキーワードにお届けします。今日、お話を伺うプロフェッショナルは、スポーツジャーナリストの近藤隆夫さんです。
近藤さんに伺う話題はこちら!


【ボクシング業界の現状と井上尚弥選手の魅力】


山崎:日本プロボクシング協会は、6月いっぱいまで試合を行わないという方針を発表しています。まずは、目標とする試合が延期、または、中止となっている選手たちの現状について、お話を伺います。


近藤さん:トップクラスの世界チャンピオンはともかくですね、日本チャンピオンレベルでもファイトマネーだけで生活してくのは難しい状況にあるんですよね。ですから、選手たちも仕事をしていたりしますので、今回のコロナ騒動で、ボクシングどころではないという選手も多くいます。試合が決まって、そこに向かって自分を作っていく、コンディションを作っていく、という状況に今はないので、練習は続けていると思いますが、気持ち的にいまひとつ入らない状況にあると思います。


山崎:多くの選手が早くリングに上がれるように、そして、ファイトマネーを手にすることができるように、今の状況が改善されることを祈るばかりです。そんな中ではありますが、試合がない今もその活躍が注目されているのが、バンタム級 世界チャンピオンの井上尚弥選手!その井上選手の魅力にフォーカスしていきます!


近藤さん:今、日本ボクシング界の中で最強と目されているのが井上尚弥選手です。今どころではなくてですね、日本ボクシング史上、最強にして最高傑作と言われているのが井上尚弥選手なんですよね。井上選手が、世界チャンピオンに初めてなったのは、6年前の2014年4月6日です。それから6年経ちました。この間に、14度の世界戦を行って、全勝です。
そこで、何がすごいかというと、14戦のうち12試合がKO勝利なんですよね。軽量級の選手というとですね、判定のイメージがあると思います。実際に、軽量級の選手の試合は判定決着が多いです。が、井上選手に限っては、倒すんですね、相手を。きっちりと倒す。そこが一番の人気の源だと思います。
井上選手が6年間タイトルを守って、さらに進化し続けている。これは、とてつもないく凄いことなんですね。というのも、ボクサーにとって世界チャンピオンになるのは、ひとつの目標なんですよね。世界チャンピオンになると、その後、防衛戦を行うんですけれども、どこか「手を抜いても大丈夫なんじゃないか?」という気持ちの緩みみたいなものが必ず出てくるものなんですが、井上選手には、それがないんですよね。彼にとっては、「チャンピオンになって、そこから自分がどこまで強くなれるか?」、もちろん、「何階級制覇できるか?」というのもありますが、それだけではなく、強い相手が来たときに、「自分はどこまで強いのか?それを試したい!」という、志の高さが彼を日本ボクシング史上、最強にして最高傑作と言わしめている所以だと思います。


山崎:ちなみに、近藤さんによりますと、井上選手のボクシングの技術は、フットワーク、ディフェンス、オフェンス、全てが一流!だそうです。それに加えて、6年間無敗のチャンピオンで居続けられる理由は、メンタルコントロールの上手さ。アウェーの世界戦でも、いつものテンションでリラックスして試合ができるのだとか。
そんな井上選手、4月の下旬にフィリピンのジョンリル・カシメロ選手との1戦がラスベガスで予定されていましたが延期となっています。近藤さんは、この状況が早く収束したとしても、井上選手の次の試合は、9月以降になるだろうと予想しています。


近藤さん:次の試合の対戦相手が今回対戦するはずだったカシメロ選手なのか?別の選手になるのか?この辺りは、まだこれから予断を許さないと思います。ただ、この試合が終わった後、これから先、井上尚弥はどこを目指していくのか?
現在は、バンタム級チャンピオンなんですけれども、おそらくこの後、スーパーバンタム級に階級を上げて、新たな挑戦をすることになると思います。その先、ウエイトを上げた時に、パワー的に見劣りする部分が出てきてしまうのか?それとも、“やはり、井上尚弥は強かった!”なのか?これは、本人の言葉ではありませんが、“どこまで強いのか!?”これは是非、見届けたいと思っています。


山崎:「どこまで強いのか!?」と…。さらなる高みを目指して、自分自身を磨き続ける井上選手!日本のスポーツ界に伝説を残す日も遠くないかもしれません!いや、遠くないでしょう!!


そして、今日の #シゲコメ はこちら。





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