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今、知っておくべき注目のトレンドを、ネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します。

20.05.05

延長が決定した緊急事態宣言の今後について

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!

今日、お話を伺うのは、ジャーナリストでメディアコラボ代表の古田大輔さんです。
古田さんにお話を伺う話題はこちら!


『延長が決定した緊急事態宣言の今後について』


鈴村:政府は緊急事態宣言の対象地域を全国としたまま、今月31日までの延長を昨日の夕方、正式に決定しました。古田さんは昨日の安倍首相の記者会見、どうご覧になりましたか?


古田さん:事前の報道で大体の内容は出ていたので、説明の部分も記者会見の応答の部分も含めて、特に驚きはなかったです。尾身副座長も含めて、丁寧な説明を心掛けていたというのは思いました。ただ一方で、国民の心に刺さるような、勇気づけるような内容にはなっていないなと感じました。おそらく、その理由は二つあって、一つは、冒頭で言ったように、すでに報道に出ている内容なんですよね。だから、驚きが全然ないから、ふ〜ん、そうですか…。という感じになったのと、他の国であるような、国民に対する、勇気づけるような、背中を押すような話し方が日本では本当にあまりないなと改めて感じますね。


鈴村:見ていて、頑張ってほしいとは、もちろん思うんですけどね。
延長はしたんですけど、少しだけ内容が変わっているんですよね?


古田さん:そうですね。特定警戒都道府県といわれる13の都道府県は、まだまだ感染者が多いので、これまでと同様に「きちんと自粛を続けてくださいね」というかたちになっていますけれども、それ以外のところに関しては、感染者数もそれほど伸びていないので、いわゆる3密を避けながら、自粛を少し緩めるような、制限を一部を緩和するような方向に向かっています。いわゆる“ロックダウン解除”というのが、今海外では話題になっているんですけれども、かなりそれと同じように緩い感じになっていく方向性ですよね。ただし、緩くはなっているんだけれども、イベントとかみんなが気軽に開けるようになっているのか?お店屋さんが開けるようになっているのかというと、そうはなっていないと…。なので、お店をやっている人からすると、「お客さんが来ないのに、そんなこと言われてもどうすんだよ!」というふうなかたちで受け取っている方が多い印象ですね。


鈴村:僕は、エンターテインメントの仕事をしているので、ライブとか、イベントとかは少人数ならOKという話が出ていたんですよね。でも、それって、どれくらいのことをいうのかっていうのが、あのコメントからはわからなかったですし、そうなってくると、例えば、ライブ会場にお客さんを半分だけ入れてやりましょうという話なる、密をやめましょう、2mあけて、ってなる。そうなると、キャパシティーに対してお客さんが半分しか入らない、それだと売り上げにならなかったりするんですよね。やっぱり、飲食店の方たちと同じで、お客さんが少ないのにイベントやって、赤字になるなんていうことが起きてしまうのではないかと感じましたよね。なかなか難しいなと思いながらも、何とかやりくりしていくという希望も見出さなきゃいけないなとも思いました。
あと、新しい生活様式という言葉が出てきたじゃないですか?これが今回すごく大事になってくるっていうことなんですかね?


古田さん:新しい生活様式を具体的に言うと、外出するときにはマスクを着用するとか、人と人との間隔を2mあける、手洗いやうがいをきちんとやる、毎朝体温をチェックしましょうとか、そういったことを生活様式として推奨しているわけですよね、具体的にどうすればいいのか?という人たちに対して、それを説明しているわけです。ただこういうのって、もう多くの方はやっていることなんですよね。それを新しい生活様式として改めていっても、それほど大きな効果はないんではなかろうかなと…。とは言え、そういうのを求める人たちもいるので政府も提示せざるを得ないところがあるのが現実なんでしょうね。
あと、先ほど鈴村さんがおっしゃった中で、そうだよなって思うのが、病気をこれ以上広げないためには、そりゃあ、人が動かない方が良いわけですよね、ただし、人が動かないようにしたら経済が落ち込んでしまう。そこで僕は、コロナの対策は主に二つの指標が大切なんだと思うんですよね。一つはコロナの関連の死者を出さないこと。もう一つは、コロナの対策によって経済で困窮する人を出来るだけ少なくすること。でもこの二つが矛盾するように感じられるわけですよね。病気なる人をゼロにしようと思ったら困窮する人が増えるじゃないかと、一方、困窮する人を減らすために経済活動を開放すると病気になる人が増えるじゃないかと。じゃあ、このバランスをどこでどうとるのかというのが本当に難しい。


鈴村:そうですよねぇ…。


古田さん:でも、それをやるのが政府なんだと思います。


鈴村:ちょっと時間が無くなってきてしまったんですが、最後にもう一つ。PCR検査についても話が出ました。そのPCR検査数が伸び悩んでいることについてはどう思いますか?


古田さん:これに対して首相も問われて、「人的な目詰まりもあるのはわかっている」と。「全力を尽くしている」という説明がありましたよね。でも、そこを具体的に説明して欲しいなと思うわけですよね。どこが目詰まりなのか?というか、今言われているのが、検査する人がそもそも足りてないって言われていて、だから、受け入れられない。じゃあ、そこをどうやって手当てするのかを語って欲しかったと思います。



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