20.05.01
日本の水泳競技の現状と瀬戸大也選手の魅力
今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します！！
金曜日は『スポーツ』をキーワードにお届けします。今日、お話を伺うプロフェッショナルは、水泳競技を中心に取材をされている、スポーツライターの田坂友暁さんです。
田坂さんに伺う話題はこちら！
【日本の水泳競技の現状と瀬戸大也選手の魅力】
山崎：今日は、『日本の水泳競技の現状』と『瀬戸大也選手の魅力』についてフォーカスしていきます。まずは、水泳競技の現状について伺いました。
田坂さん：水泳というのは、水の中でやる競技なので、やっぱり感覚とかですね、“水感”とよく言われてますけれども、その水の感覚というのが水の中にいないと、維持したり、向上させるのが難しい競技なので、そういう意味では、選手にとって、もどかしい時間になっていると思います。ただ、水泳の水の中でやるトレーニングができない状況だからこそ、今、リハビリとかに取り組んでいる選手もいますし、普段鍛えられないようなところとか、自分パワーの向上、持久力の向上のためにエアロバイクを漕いだりもできますから、選手たちもいろいろ工夫して、いいきっかけになるのではないか、水泳プールがなくても自分のパフォーマンスを維持できるトレーニング方法を学んだり、実践できるいい機会だというふうに捉えて欲しいなと思っています。
山崎：そんな選手たちの中で、今、その動きが注目されているのが、競泳男子200メートルと400メートル個人メドレーで世界トップクラスの成績を誇り、東京オリンピックにも内定していた瀬戸大也選手です。その魅力にフォーカスします。
田坂さん：瀬戸選手の特徴は、非常にリズミカルでパワフルな泳ぎというところ。世界から見ると、瀬戸選手の身長はそんなに大きなわけではなく、むしろ、小さい方に入るので、大きい選手のように、大きな泳ぎができるわけではないので、小気味いいテンポで、気持ちよくポンポンポンとリズムに乗ったような泳ぎをするのが瀬戸選手の特徴ですね。それが400メートル個人メドレーという、瀬戸選手の得意としている種目の中においても、小気味いいそのテンポがずっと維持されていて、テンポが落ちたりとかですね、逆に早くなりすぎちゃったりとか、遅くなったりすることがないのが、彼の泳ぎのいい部分ですよね。一つ一つのストロークは小っちゃいんですけれども、テンポと効率のいいストローク、水をたくさん掻けるストロークだったりとか、それを助けるパワーですとか、鋭いキックなどがしっかりバランスよくとれているところが、瀬戸選手の泳ぎの特徴だと思います。
山崎：さらに、泳ぎのほかに瀬戸選手のキャラクターも魅力的だそうで、例えば、嬉しい時は嬉しい、悔しい時には悔しいと、自分の気持ちを包み隠さず表現するところ。
そして、自分の意見をきっちりアピールするところ。
さらに、誰に対しても見せてくれる『笑顔』であるとのことです！
そんな瀬戸選手ですが、この度、小学生の事から指導を受けてきたコーチとの師弟関係を解消したことが、関係者の取材で明らかになっています。
田坂さん：2020年7月をターゲットにおいて、トレーニングをしっかりやってきた中でですね、それが“1年延期になる”ということは、瀬戸選手もSNSで発信していますが、単純に、「1年後頑張ります」とは言えないというのは本音だと思います。とても素直で、本音を包み隠さず話すような選手ですから、そこに嘘偽りはないと思うんですよね。そういった中で、“この1年同じことをしていても、さらに上にいけるのか？”とか、“同じモチベーションをもっていけるのか？”というふうなことを考えた末に、“何か新しいものが必要なんじゃないか！？”という瀬戸選手の結論なんじゃないかなと思います。今回のコロナウイルスというものを受けて、トレーニングができない時期や、もどかしい時期、いろいろな大会が中止、延期になる中で苦しい決断だったとは思いますし、もちろん、本当に師弟関係が解消されたかどうかはわからないんですよね。いずれにせよ、瀬戸選手がこれからやっていくことは、瀬戸選手なりに1年の延期を受け入れて、この1年、自分が何に取り組むべきかと考えた結果だと思うので、そこは瀬戸選手のこれからの姿に注目したいなというふうに思います。
山崎：次の目標に向けて、大きな決断をした瀬戸大也選手。それが1年後に大きな結果として返ってくるように応援していきましょう！
瀬戸選手のあのはじけるような笑顔をね、是非、東京オリンピックで見たいと思います！！
そして、今日の #シゲコメ はこちら。
"リポビタンD TREND NET”
— TOKYOFM/JFN『ONE MORNING』 (@ONEMORNING_1) 2020年5月1日
5/1金の #シゲコメ は、水泳の瀬戸大也選手にフォーカス??オリンピックが1年伸び、モチベーション、コンディションのキープが難しい中、活躍を期待している人も多いだろうということで、やましげさんから大也君へのアドバイス。止まらないで足掻き続けて…とのこと??#ワンモ pic.twitter.com/4cPsIV9ery
