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20.04.29

日銀、国債の購入制限を撤廃

null今知っておくべき注目のトレンドをネットメディアを発信する内側の人物、現代の情報のプロフェッショナルたちが日替わりで解説します!!
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今日は、元経済産業省の官僚で制度アナリストの宇佐美典也さんにお話を伺いました。
宇佐美さんにお話を伺う話題はこちら!


【日銀、国債の購入制限を撤廃】


エリザベス:日本銀行は一昨日、金融政策決定会合を開き、新型コロナウイルスの感染拡大で景気が厳しさを増していることを踏まえ、追加の金融緩和策を決めました。
長期国債を買い入れる「年間80兆円をめど」という上限を撤廃。企業が発行する社債やCP(コマーシャルペーパー)の買い入れの上限も3倍に拡充し、7兆4000億円から20兆円にしました。


鈴村:これらの金融緩和策にはどのような狙いがあるんでしょうか?


宇佐美さん:今、いろいろ先行きが不透明なので、銀行から企業に融資しづらい状況なんですよね。だから、融資を受けるのには債権というものを企業が売り出して、お金を借りようとするんですけど、それを日銀がたくさん買おうっていう話で、民間の銀行の代わりに日銀がなってあげようっていう話ですね。


鈴村:宇佐美さんは、今回の決定はどう評価しているんですか?


宇佐美さん:今は本当に融資が滞りかけているので、仕方ないのかなって思うんですけど、長引くと良くないなとも思ってますね。


鈴村:「日銀肥大化しすぎだろ。民間の資金の流れが滞って不可逆的な国家資本主義の流れが起きつつある気がするんだが大丈夫か。」とツイートしていますが、これはどういうことなんでしょうか?



宇佐美さん:日銀の規模が拡大しすぎているんですよね。日銀って安倍政権が始まる前は、規模が120兆円くらいだったんですけど、今はもう600兆円くらいになっているんですよ。日銀って政府の子会社なので、日銀の規模が拡大しすぎて、特に民間に貸すと、国家が民間の企業の資金の貸し手になっているっていうことなんですよね。それって長引くと、民主主義国家としては危険じゃないかなって思ってて、あとは、経済の持続可能性という意味では危険だと思っていて、また例によって、ドラクエに例えると、要はスクルトなんですよ。スクルトって防御力を一時的に上げるじゃないですか。


鈴村:防御力が上がる魔法ですからね!


宇佐美さん:きついときにスクルトがあると助かるんですけど、スクルトが切れた後が大変じゃないですか?


鈴村:大変なんですよね…。


宇佐美さん:めちゃめちゃ攻められるので…。まあ、そういうもんだってことですよね。


鈴村:なるほど、今、守りを固めているけど、そのあとの一手も大事だよってことですよね。


宇佐美さん:そうですね。


鈴村:重要なのは、今回の決定を生かして、企業の資金繰りをし易くすることだと思うんですけど、政府が進めている政策金融公庫による緊急融資が進んでいないところが少しあるということで、46万件の案件に対して、融資できたのは6割以下ということなんですけど、これはやっぱり、事務処理に時間がかかるってことなんですかね?


宇佐美さん:そうですね、緊急融資制度を作っても、人員が突然増えるわけではないので、事務処理が追い付かない。これはもうどうしようもないですよね。あとはそもそも、10割全員に貸せるか?っていう、そういう問題でもないので、この状況だったら、なるべく使うべき費用で救うっていう優先順位付けをせざるを得ないと思います。


鈴村:そうですよね。この優先順位付けっていうのは難しいと思うんですけど、どうやって付けていけばいいんでしょうかね?


宇佐美さん:やっぱり、本来、継続的な企業であるはずなのに、特殊的なこの要因で潰れる可能性があるので、なんとか今のうちからお金を貯めておいて、予備的にお金を借りていこうっていうところを優先していかなきゃいけないですよね。



そして、今日の #スズコメ はこちら。












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